MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

TEN SECOND EPIC

2010.01.13UPDATE

2010年01月号掲載

TEN SECOND EPIC

Member:Andrew Usenik(Vo)

Interviewer:MAY-E

-そして、インディ・ロック・バンドからの脱却を感じさせてくれるのが巧みなコーラス・ワークだと思います。曲作りのプロセスに何か変化はありましたか?

前の作品と比べると、楽曲を演奏するという点にこだわりを持つようになったかな。数えきれないくらいの楽曲を制作して、ライヴでプレイするんだけど、ライヴを観に来るキッズをいかに引きつけるかって難しいなって感じたんだ。もちろん、楽曲の魅力で引きつける事も重要だけど、ライヴ演奏でいかに魅力を出すかって事を重視したかったんだ。キッズが一緒にシンガロング出来るようなコーラス・ワーク作りに重点を置いたりとか、色々と楽曲制作においてもチャレンジしたよ。

-サウンド、メロディー、コーラスを含むヴォーカル・ワークの全てが前作からレヴェルアップを遂げていると感じました。あなた方自身、本作の満足度はいかがですか?

そう言ってくれて、ありがとう。すごくうれしいよ。そう言ってもらえると、レコードを制作して良かったっていう達成感を感じるよ。それでも、これからまだまだ学ぶ事はたくさんあるけどね。人によっては、バンドのサウンドよりもルックスでバンドを選んだりする人もいるでしょ。それか、どれくらい人気があるかで選んだり。だから、俺達は素晴らしい楽曲を制作して、その楽曲でそういう人達を振り向かせたいんだよね。

-若手のバンドには「ファンが共感できるように」と身近な出来事を歌にすることが多いようですが、あなた方が曲作りにおいてインスパイアされるのはどんなことですか?

楽曲のアイデアは、俺達の人生からきているよ。バンドのメンバー5人が、それぞれのアイデアを持ち合わせるから、5つの人生のストーリーがあるってわけなんだ。だから、詩を書きやすいね。俺達に起きた出来事や、感情などを楽曲に繋げていくんだ。そのおかげで、自分に起きた出来事を別の視点から冷静に見れるようになったりするんだ。
楽曲を作っていると、誰だって自分が経験した事をそれに投影したくなるんだ。そして、その楽曲を聴く人達も自然に自分達の姿を投影していくものだと思うんだ。

-本作でもGGGarthをプロデューサーに迎えていますが、再び彼をプロデューサーに迎えた理由は?また、どのように本作に貢献してくれましたか?

GGGarthのおかげで、最高のアルバムになった事は間違いないよ。前作は、予算も時間もない状態だったから、ゆっくりと制作時間を取れなかったんだ。でも、今回はリラックスした感じで、俺達のペースでレコーディングに取りかかれたから、すごく良かったよ。GGGarthは、俺達と一緒に楽曲の細部までが完璧に仕上がるように、作業してくれたんだ。

-また、GGGarthはこれまでにRED HOT CHILI PEPPERSやRAGE AGAINST THEMACHINEをはじめビッグ・バンドを多く手掛けてきた人物ですが、彼が手掛けた作品の中でお気に入りのアルバムがあれば教えてください。

俺達は、ものすごくRAGE AGAINST THEMACHINEのファンだよ! だから、お気に入りはそれになるかな。あとは、RISE AGAINSTのアルバムも最高だね。普段、俺達みたいなバンドと作業しないプロデューサーとレコーディングをするってのは、すごく良いよ。俺達では想像出来ないようなサウンドを作り出してくれるからね。

-最近のインディ・ロック・シーンには、シンセサイザーやダンスビートを取り入れるバンドが増えてきましたね。そんな現在のインディ・ロック・シーンをどう感じていますか?

正直に言うと、まさにカミングアウトって感じだけど、エレクトロとロックがミックスされた音楽は好きではないんだ。俺に取っては、ロックは最高の楽曲と、演奏や歌い方とかパフォーマンス面での“トリック”があればいいと思っているから。みんなコンピューターを使ってしまえば、どれも同じサウンドに聴こえちゃうよ。みんなすぐに流行に飛びつこうとするからね。でも、すぐに新しい流行がまたやってきて、そういう連中は自分達のサウンドを変えないといけなくなる。キッズは、スマートだからね。どのバンドが本当の音楽を追い求めているか、わかるものだよ。
俺達は、ああいったサウンドには興味はないよ。もちろん、バンドは成長過程で進化はしていくもの。だから、俺達だって今までやった事のない事に対してチャレンジするけど、根本的な物は変わらないさ。実際、前の作品と今回の作品だって、色々な変化があるからね。俺達は、今現在“クール”って思われるようになりたいわけじゃないんだ。ずっと“クール”って思われるようなバンドになりたいんだ。

-そして2月には来日が決定!しかも日本が世界に誇るバンド “FACT”とのジャパンツアーが決まっていますね。これについての意気込みと、また日本に来たら何がしたいか教えてください。

日本にツアーに行ける事に、最高に興奮しているよ。今まで、日本に来てってファンメールをたくさんもらっていたからね。今まで行った事のない場所に行って、新しく出会ったキッズ達の前で、俺達の音楽をプレイ出来るってのは最高に幸せな事だよ。 FACTとのツアーなんて、本当に名誉な事さ。日本のバンドとツアーが出来るなんて、クールだしね。アメリカだけじゃなくて、日本やカナダにもたくさんの良いバンドがいるって、もっとみんな知るべきだよね。
初めてのジャパンツアーが、FACTと一緒に廻れてすごくうれしいし、日本のキッズに会えるのが楽しみで仕方ないよ。
日本のキッズにも、俺達が最高のライヴバンドだって思ってもらえるように頑張るさ。そのツアーの後に、また日本に戻って来られたらうれしいね。そして、時間がある限り、日本の文化に触れたり、たくさんの新しい友達と出会いたいと思っているよ。