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INTERVIEW

MADINA LAKE

2010.01.13UPDATE

MADINA LAKE

Member:Mateo Camargo(Gt) Daniel Torelli(Dr)

Interviewer:川崎 たみ子

-あなた方はたくさんの大御所へヴィ・ロック、メタル・バンドが所属するROADRUNNER RECORDSに所属していますが、レーベル仲間と話すチャンスっていうのはあるんですか?今のレーベルについてどう思いますか?

M:これはよく聞かれる質問なんだけど、俺たちはすごく楽しくやれてるよ。分かると思うけど、あるレーベルに入ったからって、そのレーベルの所属バンド全組と会って、仲良くなる、っていうわけじゃないんだよ。実際、ROADRUNNER RECORDSの所属バンドはみんなすごい人たちで、常に忙しくしてるから、会えてない人の方が多いんだけど、会った人たちはみんなすごく優しくていい人たちだったよ!

D:そうだね。まぁ、レーベルによって違うんじゃないかな。例えばFUELED BY RAMEN(COBRA STARSHIPやTHE ACADEMY IS…などが所属するレーベル)は、全部のバンドが仲良しで、レーベル・ツアーをやったりしているみたいだし。うちのレーベルは、所属しているバンドの数が多いし、メタル・バンドが多いROADRUNNER RECORDSの中で俺たちだけ、違うタイプの音楽をやっているから、レーベル・ツアーをやることはありえないしね。やったところで俺らはSLIPKNOTとかにめっためたにされて、5秒でステージからいなくなるよ、きっと(笑)だけど会ったことのあるレーベル仲間はみんな素晴らしい人たちだったよ!だから俺たちはROADRUNNER RECORDSに所属できてとても誇りに思っているし、ハッピーなんだ。

-先月SILVERSTEINとUSツアーを回ってましたね。ツアーはいかがでしたか?ツアー中のおもしろい出来事や記憶に残るエピソードがあったら教えてください。

M:全体的には良かったけど、アップアンドダウンがあったツアーだったよ。今回のUSツアーは、大都市を回るツアーではなくて、それなりに有名な都市からそんなに栄えていない街を回ったから、いろいろあったね。やっぱり俺たちが以前ライヴをしに訪れたことがある街でのショーの方が盛り上がったし、楽しかったよ。ニュージャージーでのライヴとかには結構な数のキッズが来てくれたんだけど、南の田舎の方に行けば行くほど…例えばアラバマとかではお客さんの入りも少なかったし、オーディエンスも俺らも正直あまり盛り上がらなかったね。俺たちの移動手段は基本車だったんだけど、アラバマでは300人くらいしか来てくれなくて、“せっかく長い道のりを運転してきたんだから、もっと盛り上がったらよかったのにな…”とちょっと思ってしまったよ。この繰り返しが多いツアーだったから、そういう意味でアップアンドダウンがはっきりしているツアーになったね。

D:そうだね。あと、このツアーでオーストラリア出身のCLOSURE IN MOSCOWっていうバンドと知り合ったんだけど、俺らは一気に仲良くなって、よく一緒に遊びに行ったんだ。だからこのツアーで一番良かった点は、彼らと仲良くなれたことかな!

-ROADRUNNERのホームページに、USツアー中にメンバー全員が髭を伸ばすのに挑戦!と書いてありましたが、このおもしろい企画は誰が持ち込んだのですか?そして結果はどうでしたか?

D:あー、そういえばホームページのブログに書いてたね!ほんの数週間しかやってないんだけど、なんかいきなりそういうことになり、みんなでやってみたんだ!

M:DANは元々髭を生やしていたし、すごく自然な感じになったよ。俺もまあ普通に良かったんじゃないかな。

D:ただ双子がね…(笑)Nathanはやったよ。というかNathanはほんと最近髭を剃ったばっかりだよ。Matthewはやらなかったね。「俺には無理!」って言って、2、3日で剃っちゃったよ。まあ確かにベビー・フェイスの持ち主のMatthewに髭は、髭が生えた赤ちゃんみたいな感じになっちゃってめちゃくちゃ不自然だから、彼自身耐えられなかったんだろうね(笑)実際、Matthewがメンバーで一番髭が似合わないと思うよ。だって想像すらできないもん(笑)

-メンバーはアメリカのシカゴ出身なのに、所有されている“Lords Studio”はニュージャージーにありますね。なぜニュージャージーにスタジオを構えて、そこで仕事をするのですか?

D:そのスタジオで仕事をしたのは2ndアルバムの制作の時だけなんだ。ちなみに1stアルバムの制作はロサンゼルスでやったよ。

M:いつも曲作りは、メンバーが思いついたときに、その時にいる場所で軽くやったりするんだけど、基本的には地元のシカゴのスタジオを借りて作業をすることが多いかな。

-私は1stも2ndアルバムもどちらとも大好きなんですが、『From Them, Through Us, To You』の方が『Attics to Eden』よりエモ・サウンドにあふれていて、『Attics to Eden』は前作よりもダンサブルな曲が多いですよね。それは音楽性の移行からくるものですか?1stと2ndアルバムの音楽性の違いやコンセプトの違いについて教えてください。

D:音楽性の移行というよりも、コンセプトを意図的に変えたんだよ。毎回同じじゃつまらないだろ?このバンドを始めた時は、広い意味で“俺たちはロック・バンドをやるんだ”と思っていて、でも1stがエモだったから、みんな俺たちを“エモ”に分類したと思うんだけど、俺たちはそれだけじゃ終わらなくて。このつまらない音楽シーンの中で、色々なことをやってやろうと思ったんだ。あとはまあ俺たちそれぞれが聴いてきた音楽の影響だね。NINE INCH NAILSやTHE SMASHING PUMPKINS、MUSE、PANTERAのように、どのジャンルにもカテゴライズされない、1つのジャンルにとらわれないバンドになりたかったからさ。1stで決定づいた、“少しエレクトロニカっぽいエモ・バンド”という印象を取っ払って、ジャンルに縛られずに色々なことに挑戦する広い意味での“ロックンロール・バンド”になりたかったから、2ndはダンサブルな感じにしてみた、というか自然にそうなったんだ。