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INTERVIEW

RIDDLE

2009.12.04UPDATE

2009年12月号掲載

RIDDLE

Member:Takahiro(Vo&Gt) Shunsuke(Dr&Cho)

Interviewer:ムラオカ

-作詩面はいかがですか?RIDDLEって英語詩じゃないですか?日本語詩と比べると直接的に伝わりにくい部分もあると思うのですがRIDDLEとしてあえて英語詩に拘る理由を教えてください。

T:基本的には日本語でも英語でも一緒だと思うんです。何がって言うのはバンドのキーになる曲だったり代表曲だって言われているものって、サビの一番頭にちょっと英語が分かる人だったら誰でも分かる単語とか中学生で習う単語の組み合わせでこうであろうって想像が付く範囲のものを使っているんですよね。歌詞の意味は分からないけど、メロディと聴こえてきた単語で一瞬でこういうことを歌っているんだろうなって聴き手に分からせる曲ってやっぱり良い曲だなと僕は思いますね。洋楽とかを聴いていてもきっとこの曲はこういうことを歌っているんだろうって大体思った通りの曲って大体良い曲なんですよね。英語詩の乗り方だったり、語感の良さだったり、日本人が英語詩でやってる一番の弱点って言うのはリズムに乗っていなかったり、語感が後付けになってしまっていたり、そういうパターンが一番多いと思いますね。

S:英語詩でなきゃいけないってことは思っていないし、候補曲の中には日本語詩の曲もあったんだけど、英語詩の曲の方が曝け出しやすい感じはあると思うんですね。今回のアルバムは恋わずらい系の歌詞が多いんですよ。そういったものをメンバーで楽しみながら表現できるのが英語詩の曲だったんですね。ちょっと日本語では恥ずかしくて言えないようなことも楽しんで書けましたね。

-英語の方が曝け出しやすいと?

S:曝け出しやすかったですね。

 

-RIDDLEサウンドのキーの1つに疾走感というものがありますがRIDDLEにとって疾走感とは?

T:影響を受けてきたバンドのものを自然にそのまま出していると思うんですよね。STRUNG OUTの疾走するリズムの感じが好きだとすると、どうしてこのバンドには疾走感を感じるのかっていうのはアレンジを突き詰めるってところがあるじゃないですか。例えばキックがこの位置に入っている、それに対してベースがこうある、ギターがこういう鳴り方をしているから、何とも言えない疾走感があるとかていうのは、そういうものを自然に出せているんじゃないかなって思うんですよね。この曲には疾走感を持たせようとか、というよりはメロディがあって曲が出来ていくうちにそういうものに対するアレンジが自分たちでツーカーでできるようになった結果だと思います。

S:あとはミドルテンポの曲が苦手ですね。メンバーでミドルテンポの曲をやろうとすると、俺たちこういうの苦手なんだよねって話になるんですよね。疾走感のある曲の方が染み付いているんですよね。ミドルテンポの曲って疾走感ではごまかせない部分もあるのでそこはいろいろ考えて作りますし、苦労した上でレコーディングしていますね。

-それでもミドルテンポの曲を作るのは、疾走感のある曲とのバランスというかミドルテンポの曲があるからこそ疾走感のある曲を際立たせることができるとか。

S:僕たちはいろんなタイプの曲が好きなんですね。邦楽歌謡曲とか全然メロディック・パンクじゃない曲も聴くしそういったいろんなバンドの影響を受けている上で、いろんな楽曲に取り組んでみたいって気持ちが凄いあるし、自分がこうだって決め付けて曲を作ることほどつまんないことはないと思うし、だからいろんな曲に挑戦してみたいって気持ちがあるから自然といろんなバリエーションの曲が出来るんだと思います。

-3曲目の「Prelude」のメロディはRIDDLE的なのですが、ブレイクダウン・パートには海外のオールド・スクール・ハードコア・バンドの影響を感じました。

T:実は仮タイトルがSTRUNG OUTだったんですよ。

-なるほど(笑)。

S:やるなら中途半端はいけないだろ、てことで(笑)。最初にブレイクダウン・パートでテンポを落としてっていうのもやり様によってはダサくなっちゃうかなと思ったんですけど、バンドを長くやってきて、メンバーの関係も凄くフラットになってきているので、メンバーみんながそういうアイデアに積極的に乗っかってきて、恥ずかしげもなく出来ちゃう、だから大胆にいろんなアレンジが出来たのかなと思います。

T:90’sっぽさっていうのを最近おおっぴらにやるバンドがあまりいないけれど、僕たちの根底としてあるものを出す、つまり僕らが90’sっぽいってことをやっちゃいけないってルールもないし、何より好きだし、ルーツどーんみたいな楽曲をやってて面白かったですね。

-うまい具合にルーツとRIDDLEのメロディが絡んでいますよね。

T:曲のいいところに空きがあったんで、あとなにかワンアクションが欲しいなって思ったときに、古臭い感じも面白いねってことになってさくさくと進んだ感じです。

S:実はレコーディングは2回に分けてて、「Prelude」は後半のレコーディングで出来た曲なんです。1回目のレコーディングを終えた時点で8曲くらい出来ていてあと4曲何を録るか決まっていなくて、このアルバムにどういうのが足りないかなと考えたときに、こういう曲があっても良いんじゃないかなと思って入れた曲なので、より個性的なものになったんじゃないかなと思います。