INTERVIEW
SLAYER
2009.11.18UPDATE
2009年11月号掲載
Member:Kerry King(Gt)
Interviewer:ムラオカ
-LOUDPARK09お疲れ様でした。
2006年の初開催以来3年ぶりに幕張に戻ってきましたね。
楽しんで演奏できましたね?
俺たちのLOUD PARKの出演は日曜日だったんだが、前日の土曜日に日本に到着していたんだ。日本の前がオーストラリアでのツアーだったから時差ぼけがなかったから土曜日も会場に見に行ってJUDAS PRIESTやARCH ENEMYのライヴを観たり、たくさんの友達と会えたりと凄く楽しかったよ。もちろん俺たちのLOUD PARKでのライヴもみんながすごく熱狂してくれたから大満足だよ。
-Tom Araya(Vo&Ba)の喉頭炎のためオーストラリア・ツアーをキャンセルしたとか、無事にライヴを行えたとか、ここ日本ではいろんなうわさが飛び交っていたのですが、実際にはオーストラリア・ツアーは無事問題なく行えたのでしょうか?
Tomが喉頭炎のため1公演はキャンセルせざるを得なかったんだが、他の公演はすべて行うことができたしMEGADETHと一緒のツアーだったということもあり非常に楽しめたよ。中でもシドニー公演は非常に大きい規模のショウだったな。ファンにとってもMEGADETHと俺たちのツアーはすごく満足の行くカップリングツアーだったんじゃないかな。
-日本のインターネット上では、LOUD PARK09をキャンセルするんじゃないかと結構ファンのみんなはヤキモキしていたようですよ。でも実際にあなたがたが日本に来ることができてみんな喜んでいますよ。
もちろんLOUD PARK09をキャンセルしたくなかったよ。SLAYERのバンド史上でライヴをキャンセルしたのは4回ぐらいしかないんだ。そのうちの1回というのがこの前のオーストラリア公演になってしまったのは本当に残念だけど、Tomの喉の調子もその三日間の休養をもらうことでなんとか直すこともできたからファンのみんなには本当に感謝している。日本のファンにも心配をかけて悪かったね。
-LOUD PARKではニューアルバム『World Painted Blood』「Hate Worldwide」、「World Painted Blood」、「Psychopathy Red」の3曲の新曲を披露しましたね?お客さんの反応も上々だったと思うのですが、ステージから見ていていかがでしたか?
ライヴの一曲目にほとんどのファンが聴いたことのない新曲をやったのは俺たちにとってある意味賭けだったが、演奏途中で会場を見渡すともの凄いでかいピットができていたんで本当に驚いたよ。他の新曲である2曲はしばらく前からあるからある程度みんな聴いてくれていただろうから盛り上がるだろうとは思っていたんだけどね。
-3年ぶりのアルバムリリースおめでとうございます。
完成された今の気持ちを教えてください。
とにかくファンのみんなの手元に早くアルバムを届けて、新しいアルバムからの曲をライヴでやりたかったんだ。「Snuff」と「Beauty Through Order」は今後のライヴのセットリストに加えていく予定なんだよ。今のところ日本に戻ってくる予定はないんだが、ぜひ戻ってきてもっとたくさんの新曲を聴いてもらいたいと考えているよ。
-記念すべき10枚目のアルバムですが、10枚目という節目の作品ということで作成するにあたっていつもとはまた違った気持ちで望みましたか?
SLAYERは26年で10作だから、あまり多くリリースをしている方とは言えないかもしれないが、今の時代ではなかなか至難の業ではあるが、俺が昔AEROSMITHとかAC/DCを聴いていた時代はほとんどのバンドは毎年のようにアルバムをリリースしていたんだ。だから俺たちの作品が10枚目となったといっても凄いことだと思うことはあまりないな。
-前作と前々作のリリースの間隔が5年間ありましたが、今作は3年でリリースに至りましたが、いつ頃からアルバム制作はスタートしたのでしょうか?
最近のメタルシーンはアルバムのリリースがないとなかなかツアーすることができないというような状況になってきているんだ。俺たちは5年間隔でのツアーでは物足りないから、アルバムをもっと出していかないといけないと思っていたんだ。かと言って3年はかかっているんだがね。
-曲作りをみんなで一緒にやったりと共同作業が増えたとのことですが、今作で曲作りのプロセスを変えた理由を教えてください。
プロデューサーのGreg Fidelmanのスケジュールとスタジオを予約したタイミングを考えると、しっかりと準備していく時間がなかったから必然的にスタジオの中で書くことになったんだ。
-Greg Fidelmanの起用はRick Rubinからの推薦ということもあるのでしょうが、Gregはプロデューサーとしてはそれほど名の知れた人ではないですよね?
Rickの推薦で去年の10月に最初のセッションをやってみたんだ。Gregについては俺自身はエンジニアとしてMETALLICAやってSLIPKNOTの作品に関わっているというくらいのことしか知らなかったんだ。彼が俺たちのプロデューサーに適任かを確認する試験期間だったんだ。その間に俺たちの求めているものでなかったら他のプロデューサーに依頼すればいいと考えていたんだよ。俺本人は特にプロデューサーにこだわっているわけではないんだ。