－初来日ですね、日本はいかがですか？

Mason Musso（以下M）：東京は忙しい街なんだなぁって思ったよ。僕はもともと日本の文化がとても好きなんだけど、食べ物なんかは想像していた以上に美味しかったし、日本を楽しんでいるよ。

－何を召し上がれたんですか？

M：スシだね！アメリカのスシは、日本のものとは中に巻いてある具も違うんだよ。アメリカのはちょっと凝っているんだけど、日本のスシは「これが現地の食べ物だ」って感じがした。あとは、酒だね（笑）

－海外のアーティストって「神戸牛」が食べたいって話をよくするんですけど、皆さんはいかがですか。

M：僕自身はそれほど神戸牛が食べたい！とは思わなかったんだけれど、日本は牛の扱いがとてもうまくて、美味しい肉にするために牛をマッサージしたり、お酒を飲ませて肉を柔らかくさせたりするという噂は聞いていたよ。Traceはバンドの中で唯一のベジタリアンなんだけど、それって大丈夫なの？なんて言っていたね。

Blake Healy（以下B）：だけど僕ら二人はベジタリアンじゃないから、神戸牛にも挑戦してみるよ（笑）

－昨日はさいたまスーパーアリーナで開催されたMTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPANに出演されたそうですね。いかがでしたか？

M：うん、とても素晴らしい時間を過ごせたよ。「Shake It」と「Seventeen Forever」の2曲をプレイしたんだけど、これが日本で初めてのショーなのかってくらい、反応も良かったしね。

－バンド結成のきっかけにもなったMasonとTraceの出会いは、撮影現場だったそうですね。Traceの第一印象や、出会ったときのエピソードなどがあれば教えてもらいたいのです。あとは隣にいらっしゃるBlakeとの出会いも教えてもらえますか？

M：そう、その通りだよ。お互いの兄弟が「HANNAH MONTANA」の番組で共演していたから、その現場で出会ったんだ。Traceとはすぐに意気投合したよ。お互いに作っている音楽を聴かせ合ったりして。一緒に曲作りをしたい！ってすぐに思ったほどだよ。
Blakeとはインターネット上で出会ったんだ。TraceがMySpaceでBlakeが当時いたバンド、SYNTHETIC JOYを発見してきて、僕に「これどうかな？」って聴かせてきたのがきっかけさ。最後にバンドに加入したメンバーのAnthony Improgoとは、キャピタル・レコーズに努めている共通の友人を通じて出会ったんだよ。

－Blakeと実際に会った時の印象は？

M：こいつはほんとにバカな奴だよ（笑）なんてのは冗談だけど、仕事にも音楽にも集中している働き者だってのが第一印象だったな。

－逆に、Blakeから見たMasonの第一印象は？

B：うん、凄く感心したよ。

M：そんなの当たり前だろ？

一同：笑

B：僕よりも７つも若いのにこれほど真剣に音楽に取り組んでいるのかってね。ほんとに驚いたよ。

－あなた方の楽曲には、恋愛についての歌詞が多いですよね。歌われている物語は仮想の物語なのでしょうか？それとも実体験を元にしているんでしょうか？

M：歌詞は実体験を元にしているものも確かに多いよ。本を映画にするように、元のストーリーをさらに膨らませたり、皆に分かりやすいように削ってみたりと、色々だね。僕らの楽曲はメンバー全員で書いているんだ。だから特定の誰かの経験じゃなくて、メンバー全員が経験してきたことなのさ。

B：「あの子が大好き！」っていう恋愛の曲もあれば、逆に「恋なんてバカバカしい」なんて曲もある。矛盾しているみたいだけど、それが実際の生活の中で起きていることだからね。

－では、率直にお伺いします。お2人は今、素敵な恋愛をしていますか？（笑）

M：僕はノーだね（笑）何故だかいつもクレイジーな女の子とばかり遭遇してしまって、特定の女の子はまだ見つけられてはいないよ。男と女は難しいよねぇ（笑）

B：僕は今、婚約中なんだ。今年の１月に婚約したんだけど、その相手というのが、長い間友人でもあり、僕が以前やっていたバンド、SYNTHETIC JOYのメンバーの子なんだよ（笑）

－あなた方の楽曲はただ単にポップでアップビートなだけでなく、どこか切なさを感じさせてくれますね。こういうマイナー・コードを用いた楽曲作りは意識的に取り入れたんでしょうか。

M：これは自然にそうなったものだよ。日々の生活の中で自分に正直に生きていると、とてもハッピーな出来事もあれば、ひどく落ち込んでしまうこともある。それが楽曲にも表れてくるんだろうね。