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INTERVIEW

MADINA LAKE

2009.04.20UPDATE

MADINA LAKE

Member:Nathan Leone(vocals)Matthew Leone(bass, vocals)Daniel Trelli(drums)

Interviewer:MAY-E


-イントロ~アウトロはもちろん、サウンド全体においてプロダクション的な部分にもかなり手が込まれている印象を受けました。このような音の作りは、レコーディングの途中の段階で取り入れられていったものですか?

M:いや、Mateoが最初に作り込んでおいた部分のほうが大きいかな。レコーディングに入る前のデモの段階で、曲はかなりしっかりと作り込まれていたからね。ギターのラインシックスフットスイッチをはじめ、マテオ自身がかなり明確なアイデアを持っていたから。
D:レコーディングは、ありとあらゆる高価な機材が揃っている、ものすごく大きなスタジオで行われたよ。だけど、僕らはスタジオの高価な機材に頼るんじゃなくて、自分たちで作り上げた音に拘りたかった。175ドルしかしないような自前の安い機材を持ち込んで、「これを使う」って言ったら、スタジオの人は怪訝そうに「マジで?」なんて言ってきたけど・・・
一同:爆笑
D:だけど、僕らの考える新しいサウンドを僕ら自身で作ることに拘って、「これでやるんだ」って我を通したんだよ。

-へぇ、そんなことがあったんですね。アルバムはとても良い音がしていますよ。

D:ありがとう!

-アレンジメントに関して、プロデューサーのDavid Bendethに助けられた部分は多いと言えますか?

M:彼からの提案は少なからずあったけど、それは全体のサウンドを大きく変えるようなものではなかったよ。僕らだけで作ったデモと、実際にアルバムに収録された曲では、音が格段によくなっていること以外それほど変わらないんだ。微妙なニュアンスの違いはあるけどね。彼は、Nathanのヴォーカルを一番引き立たせるために、個々のプレーヤーが前に出過ぎてしまっている部分を削ってくれたんだ。だから何かを足したりするんじゃなく、余分なものを削ってくれた、という感じかな。
D:楽曲を練り直したのはプロデューサーではなく、僕ら自身だよ。彼は、レコーディングの最中は僕らをコケおろしたんだ。お前らは最悪だ!とか、酷く下手だな!とか、もうめちゃくちゃ酷いことをたくさん言われたんだよ!そう言われて作りなおしたパートもあるけどね。かなり酷い言葉だったから、言われた直後はとてもへこんだよ。後から、それはDavid Bendethのプロデュースのやり方なんだって知ったんだ。どのバンドに対しても罵詈雑言を言ってけなすことによって、バンドの良い部分をもっと引き出そうとする人だって分かった。結果的に良いアルバムが出来上がったから良かったんだけどね。
N:うん。他の人と一緒に曲を作ったりするバンドもいるみたいだけど、僕らの場合は、それは絶対に無いよ。

-そんなことがあったんですね。酷い言葉をたくさん言われても、アルバムが完成して最後には素晴らしい言葉をかけてもらったのではないですか?

M: David Bendethと僕らの関係は、愛憎関係みたいなものなんだ。レコーディング中も、例えば5分間ずっと怒鳴りあっていても、次の瞬間は笑いあっていたりする。そういうことがよくあったよ。確かに、彼は変わっている人ではある。だけど、素晴らしいプロデューサーであることは間違いないんだ。彼が持っているエンジニア・チームも本当に素晴らしいしね。それは評価されるべきだと思うよ。僕らのアルバムも、Davidのお気に入りの一枚になってくれた。今では友達だし、お互いに笑いあえる関係だよ。

-では、次回作でもDavid Bendethを迎えますか?

D:えっと、それは・・・
M:(無言で首を横に振る)
一同:爆笑
N:(笑)それでもいいとは思うんだけど、ファースト・アルバムの時は西海岸出身のMark Trombinoで、セカンド・アルバムでは東海岸のDavid Bendethだったし、サード・アルバムでは違うプロデューサーを迎えて、また違ったことをやりたいと思っているよ。別にDavidと大喧嘩したり、いざこざがあるから他の人にするんじゃなくて、各アルバム毎にプロデューサーを変えることによって、ユニークで新しいサウンドが生まれると思うからね。

-なるほど。かなり過酷な経験のようでしたが、FEAR FACTOR出演のエピソードしかり、あなた方には過酷なエピソードが付き物のようになってしまいましたね(笑)

一同:爆笑
N:そうなんだよね。どういうわけか、いつもそういう状況に陥っちゃうんだ(笑)

-(笑)次もまた何かあるかもしれないですね。

一同:爆笑
N:僕たちもそう思うよ!(笑)

-アルバム全体に溢れる躍動感と高揚感がたまりません。ライヴでのこれらの楽曲を忠実にプレイするにはかなり気を使わなくてはならないと思うのですが、ライヴでの構想はもう考えていますか?

N:僕らは、レコーディングとライヴは別物だと考えているんだ。レコーディングはクリエイティヴな仕事だけど、ライヴでは僕らの感情をどれだけ伝えるかを重視しているからね。
D:レコーディング中のクリエイティヴな作業中に、ライヴのことを心配して曲を作ったりしていると、制約を設けてしまいそうで嫌だしね。レコーディングではクリエイティヴな発想をどんどん広げて、ライヴのことは後で考えるって感じかな。