INTERVIEW
DOPE
2009.04.07UPDATE
Member:Edsel Dope (Vo)
Interviewer:MAY-E
-本作は、Angel (Ds)とTripp Lee Tribbet (Ba, Backing Vo)が加入して初のアルバムとなる訳ですが、彼らが加入した経緯は?二人が加入してからの現在のバンドの雰囲気はいかがですか。
彼らは元々知り合いの知り合いだったんだけど、2人が加入しても何も変わってないと言いたいね(笑) バンドは常に進化しているから、これもその進化の一過程として見ているんだ。俺は元々ドラマーだから、ずっとドラムを叩いてきているし、ドラマーが加入するずっと前にほとんどの曲のドラム・パターンやパートを作って、それを叩いてくれているだけなんだ。もちろん俺よりはるかに上手いんだけど。ほとんどの曲作りは俺とVirusでやっているから、加入してきたメンバーは曲作りには携わってないんだ。
-楽曲はこれまで通りあなたが中心となって制作されているのでしょうか?
曲作りのほとんどはVirusと俺とでやっていて、それ以外のメンバーは曲を覚えてくれて、別の事で貢献してもらっている。Trippに関しては昔からの付き合いだし、俺がプロデュースしたバンド、TWISTED METHODでシンガーをしていたから、色んなやり方で一緒に仕事をしてきた。彼はよくメロディのアイディアを出してくれるし、バッキング・ヴォーカルもやっているから、彼からのインプットは確かにあるね。
-これまでの作品には、破壊的なまでの激しさの中にもキャッチーさを感じることが出来ましたが、本作では激しさがより全面に出た作品だと感じました。パワー漲る、とてもダイナミックなアルバムですね。『No Regrets』というタイトルに込められた本作のテーマは?
『No Regrets』は、俺達を一番うまく表現するタイトルだと思ったんだ。10年ものキャリアがあるけど、ここまで来るのに多くのことを犠牲にしてきた。犠牲や絶え間ない努力はあったけど、5枚のアルバムを出して、世界中にファンがいて、俺達は感謝の気持ちもあるし、振り返ってみると何の後悔もないことに気付いて、タイトルはそれを伝えているんだ。
-まだ歌詞に目を通せていないのですが、前作『American Apathy』同様に政治的なメッセージが本作にも含まれているのでしょうか?
そうだね、このバンドにはそうしたメッセージ性が今まであったけど、段階を経ていると思うんだ。今作はその政治的な部分が少ないと言えるよ。『American Apathy』は当時のアメリカのポジションなどをうまく表現していたと思う。このアルバムはもっとパーソナルな内容を歌っているけど、同時に楽しくてクレイジーな内容のものもある。
-また、アメリカに新大統領が着任しましたが、あなた方はどう捉えていらっしゃいますか?
これで自分達が政治的なメッセージを曲に込めるのが減ると思う。新しい状況がどうなっていくか見たいし、これからどうなるか国民はまだ何も分からない。今までは予測できていて、みんな落胆していたけど、今は希望に満ちていて現実的になっていると思うんだ。今の時点では政治に反論している人達は少ないしね。
-また「Best For Me」などをはじめ、オーソドックスなメタルリフを聴くことが出来ますね。それらがインダストリアル~ヘヴィーロック・サウンドを交わり合い、本作は<次世代メタル・アルバム>という印象を受けました。メタルを打ち出してきたのはルーツの見直しですか?それとも、新メンバーからの影響でしょうか?
新メンバーの影響ではないけど、このサウンドはずっとバンドの中で眠っていて今回ついに目を覚ましたんだと思う。最近は速いギター・リフやギター・ソロ、それにテクニカルなプレイがまたカッコいいと思われているので、その才能が備わっているバンドだった事を見せつけたかったんだ。
-「Addiction」ではZakk Wyldeがゲスト参加していますね。彼とは以前から交流があったようですが、あなた方から見てザックってどんな人物ですか?また、DOPEに何をもたらしてくれましたか?
Zakkは俺達の音楽を認めてくれて、一緒に何度もツアーに招待してくれて、俺達が今までプレイしたショーよりはるかに大きな規模のショーに参加できる機会を与えてくれた人なんだ。こうしてゲストで参加してくれる事やBLACK LABEL SOCIETYのツアーに出させてくれ、より多くの人達の耳に俺達の音楽が届くので、彼の優しさに対して心から感謝しているよ。彼と知り合えて、仲良くさせてもらっている事は俺達の誇りでもあるんだ。
-公式サイトでは数曲が公開されておりますが、ファンからのレスポンスはいかがですか?
昔から変わらないみたいなんだけど、DOPEのファンはみんな俺達がしている事を本当に理解してくれて、素晴らしい反応をしてくれるんだ。彼らが好きな事を分かっているし、彼らは俺達が自然にやっている事が好きみたいだ。アクセス数から判断するに、今はみんな新しい曲を聞いてくれて、最高に良いレスを見せてくれている。早くツアーに出て、みんなとコネクトできる事を楽しみにしているんだ。