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INTERVIEW

MEXICOLAS

2008.12.01UPDATE

MEXICOLAS

Member:Jamie(Vo) / Tim(Dr) / Del(B)

Interviewer:KAORU

-THE OFFSPRINGの来日公演でのゲスト出演お疲れ様でした!昨日のライヴはいかがでしたか?

Jamie(以下J):とても楽しかったよ。俺たちにとっては初めての日本だったんだけど、日本のオーディエンスは世界のどこのオーディエンスと比べても、全然違うなという印象を受けたよ。ライヴが始まる前、待機していた時はあまりにも静かで、ひょっとして誰もいないんじゃないか?とさえ思ったんだけど、いざ俺たちがステージに上がった瞬間に「ワーッ」と前に来てくれて、本当にびっくりしたよ。 実はライヴの前にTHE OFFSPRINGのスタッフに、「日本のオーディエンスってライヴ前は凄く静かだけど、あまり気にしないようね。」とは言われてたんだけどね。とにかく日本のオーディエンスからはバンドに対する敬意を感じたよ。それってイギリスのライヴでは絶対に有り得ないことなんだ。

Del:そうそう、本当にライヴの前は、針の落ちる音が聞こえるくらい静かだったのに、ステージに出た瞬間に爆発したような歓声が上がってびっくりしたよ!ライヴの一曲目の反応としては、これまでの中でも最高のものだったね。今日もライヴがあるけど、日本のオーディエンスは素晴らしいから、かなりいいライヴが出来るんじゃないかなって思っているよ。

-THE OFFSPRINGの前に出演することに対してプレッシャーはありましたか? とても堂々としているように見えたのですが。

J:THE OFFSPRINGは今まで対バンした中では一番ビッグなバンドではあるんだけど、ステージの大きさ的には昨日よりももっと大きいステージでやったこともあるんだ。今年の7月にアリーナ二箇所で開催される”Give It A Name”っていうフェスティバルに出たんだけど、この会場は、70年代にはLED ZEPPELINやPINK FLOYDなんかもライヴをやった伝説の場所だったんだよね。そこに一万五千人とか二万人に近い人が入っていて演奏したんだけど、逆にそういう大きな会場の方が俺たちにとってはやりやすいなっていう気がしたよ。ライヴハウスクラスの小さいハコでやる方が、お客さんとの距離が親密で壁がないから逆に緊張しちゃったりもするんだよね(笑)。 ライヴの前には必ず緊張はするものだけど、一発目の音を鳴らしてしまえば自然に音楽の世界に没頭出来るよ。音楽をやる以外には他になんの取り得もない俺たちだからね(笑)。

Tim(以下T):初めての日本でのライヴだったけど、凄くいいショウがやれたと思うよ。緊張はしたけど、昨日のライヴで会場の雰囲気もオーディエンスの雰囲気もわかったから、もうプレッシャーを感じることもなくまたいいライヴが出来るんじゃないかな。

J:実はライヴの三日前にくらいに日本に来て街の雰囲気を味わったんだけど、日本が大好き
になっちゃったんだ。だからこそまたバンドとして戻って来たいと思ったから、いいライヴをやって、日本のオーディエンスにしっかりアピールしなきゃ、理解してもらわなきゃっていう思い入れは凄く強かったんだ。実は来年の1月くらいに東名阪のツアーもやる予定なんだよ!

-それは単独公演なのでしょうか?

J:多分日本のバンドと一緒に回るんじゃないかな?でもまだ話をしている段階で、アルバムの日本盤の発売に合わせて、再来日してライヴをやろうっていう話になっているんだ。

-楽しみにしていますね!それではアルバム「X」について聞かせてください。 まずは「X」というタイトルの意味はなんでしょう?「未知数」という意味もあると思いますが。

J:元々は他の仮タイトルがあったんだけど、それがなんとなく合わなかったんだ。それで自分達のロゴをデザインしてもらった時に、「X」という文字が際立っていたんだよね。それを見てとてもいいと思ったんだ。君が言ったように「未知数」という意味もあるし、バンドのシンボルにもなる文字だからね。 それから実は俺は結婚してたんだけど、ちょうどアルバムを製作していた時に結婚がうまくいかなくなっていたんだ。週5日レコーディングをしながらという生活をしていると、なかなかうまくいかなくなるものなんだよね。それはどっちのせいでもあるんだけど、その過程を描いたりもするんだよ。

-そんな意味があったんですね・・・。私生活では辛かったのではないですか?

J:俺は彼女に花を贈る代わりに、音楽で気持ちを表現するということしか出来ない人間なんだ。でも彼女はそういうことをなかなかわかってくれなかった。なんとなく「綺麗な歌ね。」くらいにしか言ってくれなくて、自分の込めた気持ちが伝わらなかったんだ。彼女は違う形の愛情表現を求めていたから、その内に壁が出来てきた。俺はどんどん音楽の世界に篭もるようになっていったんだよね。

T:最初は「ex,(元)」っていうタイトルにしようっていう案もあったんだよね。

J:そうそう、でも「X」の方が曖昧な感じでいいんじゃないかってことになった。

-音楽性は、とてもグラマラスで感情豊かで、とても男っぽく骨太な感じですよね。イギリス出身ということですが、とてもアメリカ的な印象も受けました。

J:アメリカだから好きというわけではないんだけど、影響を受けてきた音楽にアメリカのものが多かったのは事実だね。アメリカは最高のミュージシャンを生んできたと思う。例えば俺はScott Weiland(ex,STONE TEMPLE PILOTS、現VELVET REVOLVER)が大好きだし、Jimi Hendrixもアメリカだし。