MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

KID GIB

2008.05.12UPDATE

KID GIB

Member:Bobby(Vocals & Guitar)

Interviewer:吉野将志

―バンド名にはあなた方の想いがたくさん詰まっているような気がするのですが、どんな想いが込められているのでしょうか?

B:僕等のバンド名はそれぞれの人に違ったことを意味するんだ。最終的には、単に僕等を識別するためのものかな。単に名前ってだけかな?そんなに何も詰まってないような・・・。詰まってなきゃいけないんだろうけどね(笑)

―アーティスト写真を拝見しましたが、SILVERSTEINのパーカーを着ていますね。SILVERSTEINなどのUSエモ/スクリーモ・シーンにも興味があるのですか?

B:SILVERSTEINはカナダのバンドだからね。彼等は僕等が住んでた所から45分くらいの所で育ったんだ。僕等のローカルシーンから出たバンドの中で一番成功したバンドだしね。エモ/スクリーモシーンはちょっと出てきすぎだよね。特にアメリカでは。でもどんなスタイルにでも言えることだけどね。
どんなジャンルにもいいバンドと悪いバンドはいるし、SILVERSTEINは単にいいバンドであって、彼等はすごいいい音楽をやっていて、僕等はそれを楽しんでるんだ。

―現在のパンク・シーンではエモ/スクリーモ的な要素やダンス・ビートを取り入れたサウンドが一種のトレンドとなっておりますが、その傾向についてどのように感じていますか?またそのような傾向を取り入れようと考えた事はありますか?

B:いつもトレンドはあるし、そのトレンドにのって成功するバンドもいると思う。でも短い期間だけどね。どのバンドも自分達のシーンを発展させてると思うんだけど、本当に成功するのは、その境界線を最初にプッシュしたバンドで、自分達のスタイルをプッシュしたバンドなんだろうね。
自分達としては、どんなスタイルを自分達の音楽に取り入れようと意識的に考えたりしないんだ。単により多くの曲を書いていく中での自然の進化って感じかな。

―日本人である私から見ると、カナダ出身のバンドはアメリカと似ているところがあって、カナダ独自のサウンドを鳴らしているとは言い難いところがあると感じます。自分たちも含めてカナダ独自のサウンドというのはどのようなものだと思いますか?

B:僕は、あなたの国の人が、バンドがどんなサウンドを鳴らしているとか決める必要はないと思うよ。ただ、一般的なスタイルとして、それぞれの国によって違いはあると思うけど。
僕は、カナダのバンドはよりストレートなロックスタイルを持ってるような気がするよ。ポップ、ハードコアなんかも含めてね。それと比べてアメリカのバンドは、ダンス・ポップなサウンドに影響を受けてるね。今流行ってるような。もちろん、僕達はアメリカ出身じゃないからアンダーグラウンドではもっといろんなスタイルがあるんだろうけど、僕達にはわからないからね。何を言ったら良いのか難しいよ。

―地元ではどのようなアーティストと交流があるのでしょうか?

B:僕等のローカルシーンは結構厳しい状況にあるんだ。僕等が出てきたばかりの頃は、シーンはかなり強くて、僕等の地方では一番いいシーンだったんだよ。ライブもすごく良くて、かなりいいバンドがいっぱいいたんだ。
運悪く、ここ数年でシーンは小さくなってきてて、多くのバンドが解散したり、いいバンドがあまりシーンに出てこなくなってしまったんだ。それ以来僕等も、カナダとアメリカのツアーに力を入れているんだ。だからローカルシーンではあまりやらなくなってしまったよ。

―あなた方のMyspaceには影響されたアーティストとして、Taco Bell, Burger King, Liquor, and Girls.が挙げられていますね(笑)。実際はどのようなアーティストに影響されているのでしょうか?

B:(笑) 前にも言ったけど、僕等はそれぞれ違ったバンドで育って、それぞれ違ったバンドに影響を受けてきたんだ。いい音楽はいろんな所から出てくるから。だから誰に影響を受けたって絞るのはちょっと難しいかな。

―これまでGOLDFINGER、PUNCHLINE、PROTEST THE HERO、VALENCIAと共演したそうなのですが、その中でも印象的だったエピソードがあれば教えてください。

B:GOLDFINGERとのライブは最高だったね。僕等の地元Kitchenerでのライブで、僕等は、友達や家族の前でライブができて最高に興奮したよ。たぶんあのライブが一番思い出に残っているライブじゃないかな。かなり若かったしね。

―日本デビューアルバムである「KID GIB」を聴かせていただきました。シンプルなポップ・パンクサウンドを基調としながらも、疾走感のあるパンク・チューンからスケール感のあるロック・バラードまで表現できており、全体としてバラエティに富んだ内容になっていますね。
特に注目したいのは、メロディラインです。まるで陰と陽のような、マイナー調とメジャー調のメロディの使い分けがとても上手いと思いました。そこのあたりが一般的なポップ・パンクバンドと違うなと思うのですが、いかがでしょうか?

B:ありがとう。僕等が持つその要素が印象を与えて、他のバンドとの差別化に繋がってくれることを願うよ。だって、いろんなバンドがいる中で、自分達のサウンドを見つけて、他のバンドとの差別化をはかるのって難しいからね。あなたが言ってくれている僕等のサウンドは、それぞれの音楽的影響を合わせてできたKID GIBのサウンドなんだと思うんだ。