INTERVIEW
SHADOWS FALL
2008.04.18UPDATE
Member:Brian Fair(Vo.) / Matthew Backhand(Gt.)
Interviewer:ムラオカ
―レーベルの資料によるとギターの二人は06年のギターワールド誌の史上最高のギタリストのトップ100に選ばれたそうですが、去年(07年)はいかがでしたか?
M:去年は最悪だったよ(笑)
―ベストギタリストに選ばれたから言うのではないですが、あなた方の二人のギターソロの絡みのテクニックはもちろんのこと、聴き手の感情を揺さ振るメロディが非常に素晴らしいですね。ギターソロはどのように組み立てていくのですか?
M:ギターソロを考えるときはまずはテクニックよりメロディを重視して作るんだ。土台ができたら今度はテクニックとメロディのバランスを考えていく。というのもやはりギターを実際に弾かないオーディエンスにも楽しんでもらいたいって気持ちがあるからね。ギターソロではその双方のバランスに一番気を使っているよ。
―ボーカルのブライアンに質問です。
あなたのスクリームは力ずくで押すというよりメロディックにスクリームする点にオリジナリティーを感じます。そのため良い意味で聴きやすいなと感じますがそう言われるのは心外でしょうか?
B:確かにそうだね。たとえば音楽に合わせて自分がメロディを出すか、ただ自分が本当にピークに達しているときは本当にアグレッシブにブルータルに歌うんだけど、でもやっぱり一緒に歌えるような感じでシャウトはしているよ。TESTAMENTのChuck Billyもすごくトーンとメロディを大事にしていてアグレッシブなところはアグレッシブなんだけどそういった繊細な部分も兼ね揃えているので俺もそんな風に歌いたいと思ってやっているよ。
―ロングドレッドがトレードマークですが一体いつから伸ばし始めたのでしょうか?またその極限まで長いドレッドに関係したことで、得したこと、失敗したことがありましたら教えてください。
B:15年間伸ばし続けているよ。一番悪いことは一度濡らすと全然乾かないことかな。完全に乾くまでもう何時間もかかっちゃうんだ。良いことはステージでのパフォーマンスで疲れた時にとりあえずドレッドを振っておけば女は喜ぶからその時は役立つね(笑)
―なるほど!
B:あとツアーの時に寝台バスで移動するんだけど、そのバスで俺は二段ベッドの上で寝てたんだ。そうするといつの間にか髪が全部下に垂れてしまっていて、下のベッドで寝ていたメンバーにカーテンができたって言って笑らわれることがよくあるよ。
―アメリカではあなた方のライブに来るキッズはメタルとハードコアどちらが多いのですか?
B:バンドを始めた頃は割とハードコアなキッズが多かったんだけど、今はハードコアとメタルの境があまりないからどっちかっていうと現状はメタルキッズの方が多いんじゃないかな。
―今日本ツアーを共にしているARCH ENEMY、JOB FOR A COWBOYとは初めての共演ですか?
B:ARCH ENEMYの方は色んなフェスで共演してるんだよね。ツアーを一緒に回るのは3回目くらいかな?このジャパンツアーの前も6週間くらいずっと一緒にいたんだ。JOB FOR A COWBOYの方は前のフェスにも出たし、ツアーも一緒に回ったことがあるよ。
―JOB FOR A COWBOYは欧米ではすごい勢いで人気が出ているそうですが実際にその人気は肌で感じますか?
そうだね。最初は彼らがやっているジャンル的に絶対に若いキッズがライブを見に来るなんて思ってなかったんだけど、どういう訳かフロアを見渡せば若いキッズで溢れかえっているんだ。これはどういうことなんだ?と考えたらやはり彼らの音楽はmyspaceですごく広い世代に広がっているんだよ。この前なんか本当に小さな子供が彼らの曲をライブで一緒に歌っていたから驚いたよ。また彼らもそういう状況を喜んでいるみたいだよ。
―前作リリースから約一年経ちましたが、すでにニューアルバムの構成はできていますか?
B:今年の夏にツアーが終わるのでそれからスタジオに籠ろうと思っているよ。ただコンセプトや方向性なんてものはまだ全然固まってないけどね。だから自然の成り行きって感じかな?もしかしたらラジオから流れてくるJustin Timberlakeのリフを盗んじゃうかもしれないな(笑)
―(笑)夏のツアーはこのあとどこを回る予定なのですか?
B:日本が終わったら次はフィリピンに行ってヘッドライナーのライブが決まってるんだ。フィリピンが終われば少しオフがあるんだけど、そのあとメキシコに行って、それが終われば二週間くらいのアメリカでのツアーが待ってるんだ。アメリカのあとは今のところ予定は入っていないけど、いつも急に仕事が舞い込んでくるから多分休めないだろうね。