MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

MAE

2008.03.16UPDATE

MAE

Member:Dave(Vo&Gt) Zach(Gt) Jacob(Dr)

Interviewer:MAY-E

-私の名前も「メイ」と言います。はじめまして!

ザック(以下、Z):メイかぁ~、同じ名前だね~(笑)
ジェイコヴ(以下、J):ワォ!それってすごいじゃん!!
デイヴ(以下、D):よろしくね、メイ!

-よろしくお願いします!もう何度も来日しているけど、日本に来るときに楽しみにしていることって何ですか?

D:今回は日本の文化をしっかり吸収して帰ろうと思っていたんだ。日本に来るたびにいつもそう思っているんだけど、今回は特にね!ザックなんて特に、最初に来日したときは食べ物にも躊躇してなかなか手が出せないではいたんだけど、食べ物でも飲み物でも体験できるものは何でもその瞬間を楽しみたい!今では、「日本ってこんなに素晴らしい国なんだ!」って感じてるよ。音楽だけじゃなくて、プライベートでも来たいってほんとに思えるほどにね。いつまでもこうやって来続けたい国だよね。アメリカのバンドが来日ツアーするときはハードスケジュールになってしまうのは仕方がないことなんだけど、ゆっくりできる時間が無いのが少し残念かな。

-そうですね。昨日(2/14)のバレンタインデーには、日本では女性から男性にチョコレートを送る習慣があるんですよ。皆さんもプレゼントはもらいました?

一同:イエス!!(笑)
J:昨日は沢山、チョコレートを頂いたよ!バレンタインデーに限らず、特に最初に日本に来たときにはびっくりしたことなんだけど、ファンの人たちがライブが始まるずっと早い時間から会場の外で待っていてくれてプレゼントをくれるんだ。自分達のことを知っていてくれるだけでも驚くことなのに、さらにプレゼントまで頂けるなんて、とても有難いことだよね。ほんとに嬉しかった。しかも移動のときは、わざわざ駅にまで来てくれたりして!そこまでしてもらえるなんて本当に光栄だよ。

-そうですね。では、時間も少ないので早速バンドの話に移ります。昨年、前任ベーシスト・マークとキーボーディスト・ロブが脱退しましたが、まず彼らがバンドを離れた理由は何ですか?

Z:ロブとマークは、結婚して家族も持っていたんだ。僕らのバンドは年間300日くらいツアーに出るんだけど、年に300日も家にいない生活っていうのは、それだけ家族に負担がかかってしまう事になる。彼らは、何に優先権をおくか、なにがベストなのかという選択をしただけなんだ。結果的に違う道を選ぶことにはなってしまったのだけど、もちろん僕らは彼らに対して悪い感情なんて一切持っていないよ!二人が抜けたのはヘッドライナーのツアーの直後だったんだけど、タイミング的には急な出来事だったから確かにびっくりはしたけど、これは起きるべくして起きたのかな、と今は思っている。彼らも人生の次の段階へ、僕らもバンドの次の段階へ、そんな風にお互いの道を進んでいるんだよね。

-突然の脱退に、バンドの危機は感じませんでしたか?

D:危機というより、不都合を感じたかな。彼らが抜けることによって生まれる物理的な不都合がね。彼らが辞めると聞かされた1週間後に、ある大学でショーが控えていたんだ。そこでまずどうしようかって考えた。今思えば、ここが僕らのターニングポイントになったと思ってるんだけど。そこでもう一度、自分達に問いかけてみたんだ。だけど、二人抜けたから辞めるっていう考えは全く浮かばなかったよ。「人が抜けた、資源やモノがなくなった、だから辞める」そういうんじゃなくて、もっと音楽を追求したいって思ったんだ。人が変わっても、音楽は生き続けるんだからね。昨年は、今後のMAEをどうしようか?って考えて、方向性を決めて再スタートを切った矢先だったから、最初の1週間は慌てふためいたけど、二人が抜けた直後のあのショーをやったあとは「僕らは大丈夫だ!」って確信できたんだ。
まず僕ら3人に、今日も来ているジョサイヤをベーシストに迎え入れた。彼は元々、脱退したロブとTOKYOってバンドをやっていた人物で、ベースを弾きながらボーカルも出来るんだよね。その後、迎え入れたキーボードのロブ(※脱退したキーボーディストと同名)もボーカルが出来るんだ。バックボーカルも努められるジョサイヤとロブなら、きっとMAEに貢献してくれるだろうと思ったんだよ。二人が脱退してから失ったものは確かにある。もちろん、マークとロブとは今でも変わらず友達だよ!変わったのは、毎日会えなくなったことくらいなもんさ。だけど、結果として僕らは自分達でも知りえなかった、新しいMAEに出会うことが出来たんだ。

-仰るとおり、07年はMAEにとってターニングポイントといえる一年だったでしょうね。サードアルバムでの音楽性の進化、そしてバンド内の変化と色々ありましたが、07年を振り返ってみてどんな一年でしたか?

Z:2007年は沢山のハードルがあった一年だったよ。避けなくちゃいけない沢山の障害物がね。バンドをやりながら生計を立てるというのは、「この頂上には、一体何があるんだろう!?」って、そういう感情に常に苛まされながら、長い長い坂を徐々に上がっていく感じなんだ。だけど今は、それを心配することを辞めたんだ。変化が起きても順応し続けなくてはいけない。自分の間違いや、環境の変化や進化から学んで、僕ら自身も変わっていかなきゃいけないんだよ。2007年は、MAEの成長期といえるんじゃないかな。まるで鏡に映るたびに顔が違って誰だか分からないような、それくらい目まぐるしい時期があったとしても、その状況にも慣れてくるときっと自分がもっと強くなれると思うんだ。だから2008年は、僕らMAEがどれだけ成長したかを見て欲しいと思っている。今、僕らはハングリーになっているんだ。がっちり腕を組んで前進していく心の準備が出来ている。スピード感のある前進じゃなくて、集中力を持って前進していけるようなね。