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INTERVIEW

MAE

2008.03.16UPDATE

MAE

Member:Dave(Vo&Gt) Zach(Gt) Jacob(Dr)

Interviewer:MAY-E

-なるほど。今、「頂上がどうなっているか心配することを辞めた」と仰っていましたが、サードアルバム「シンギュラリティ」はファンベースをより広げたであろう作品でしたし、MAEはその頂上にも近づいてきているのではないかと思っているのですが。

D:頂上はね、今はほんとに心配しなくなったんだよ。昔は、「あのバンドが歩んでいるように僕らも歩みたいな」とか「あのバンドが手にしたものを僕らも手にしたいな」って思ったり、とても気にしていたんだけどね。以前、僕らが憧れていたフーファイターズのオープニングアクトを努めたこともあったんだけど、「フーファイターズみたいになりたいな!」なんてことを思っていた頃もあったよ。
例えば、僕らのオープニングアクトをやってくれるバンドが、1年後には別のバンドをサポートにつけてツアーに出るくらい大きなバンドになったりする。逆に、解散しちゃうようなバンドもいたりはする。色んなバンドの道があるんだ。
僕らは、例えばファンの人が15年経って聴いても「あ、MAEだね!」ってすぐに分かってもらえるような音楽をやっていたい。今はまだ3枚しか出してないけど、6枚目のアルバムを出したときにも「MAEの音楽だね」ってすぐに納得してくれるようなバンドをやっていたいんだ。若いときって指針が色々あって、ガイドしてくれる人が必要なんだけど、今、僕ら自身はMAEをどんなバンドにしたいかがよく分かってるし、特に二人が抜けたゴタゴタが終わった後からは、そのゴールに向けてもっと集中できるようになったと思うよ。

-その「MAEの音楽」の特徴に一つにキーボード/ピアノが挙げられますが、オリジナルメンバーからキーボーディストが居なくなったことで今後の楽曲の制作に影響はありそうですか?

D:実は僕ら3人は、ピアノもベースも演奏出来るんだよ。お互いのパートも弾けるってのがMAEの強みでもあるんだ。ここに来る前にもスタジオに入ったんだけど、「このメロディーにはギターが一番合うんじゃないかな?」って具合にピアノのメロディーを他の楽器でまかなえてしまうんだ。作曲の時に、必ずしもピアノのメロディーを(前任キーボードの)ロブが作曲しているわけではなかったからね。その分、僕ら自身がもっといいミュージシャンにならなくちゃいけないなって思ってる。今サポートしてくれてるロブもいいミュージシャンなんだけど、僕ら自身ももっとピアノを練習しなきゃね。そこは時間をとって頑張らなくちゃいけないな。さっきも言ったようなマイナスと思えるような要素も強みに変えていけるくらい、バンドが強くなったんだと思うよ。自分達の弱さを認めて、出来るところをもっと昇華していけるようなね。僕自身がピアノを弾くときは、まるで新しいドアを開けるように、知らなかった世界が見えてくるんだ。ピアノが合うならピアノの曲を、逆にギターや他の楽器でスィートに聴こえてくるならそれを使う。そんな風に、創造性が求められるんだよね。これから作られるMAEの音楽はきっともっとピュアになるんじゃないかな。MAEというバンドをもっと表現していけるようなね。もちろん、これまで表現していなかったというわけでは無いんだけど、音楽を作るためにやっているクリエイティヴィティをもっと出す感じになっていくと思うよ。

-それは楽しみですね。04年にリリースした「Distination:B-Sides CD」に、1stアルバムにも収録されていた「THIS TIME IS THE LAST TIME」のリミックスバージョンが収録されていますが、この曲はDJをするときによくプレイをしているのですがとても人気があるんです。今後はまたこのようなリミックス曲を作る予定はありますか?

D:そうだなぁ~!具体的にリミックスをやるという計画はまだ無いんだけど、もうデビューして5周年になるから、ファーストの曲を数曲を作り直して出す予定ではいるんだ。曲を作り直したり、ライブの時は違うバージョンでやったりすることが僕らは多いんだよね。MAEの音楽の捉え方って、沢山のチャンネルがって、解釈の仕方も違うものなんだ。「THIS TIME IS THE LAST TIME」なんかは、踊れる曲をかきたいな!って思って作ったものなんだよ。僕らの家の近くにクラブがあるんだけど、そこで自分達が踊れるようなダンスソングがあったらいいなって思ってね!今後のリミックス曲についてはどうなるか分からないけど・・・、日本のコーネリアスあたりに「一緒にリミックスでもやりませんか?」って声をかけてみようかなぁ(笑)てことでコーネリアスのメンバー、これ見てたらぜひ声かけて!(笑)