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INTERVIEW

anberlin x COPELAND

2007.05.30UPDATE

anberlin x COPELAND

Member:anberlin x COPELAND

Interviewer:Aaron(COPELAND,Vo) Steven(ANBERLIN,Vo)

-Anberlinの過去2枚のアルバムではエッジの効いたサウンドを提供してくれましたね。今作ではそのエッジが増している一方で怒りなど「負」の感情が出てきているように感じましたが。

スティーブ:今作では今までで最も内省的な作品に仕上がっていると思う。ほとんどの曲は僕自身の内面について書いたものなんだ。外部の環境や人間関係じゃなくてね。そんな風に自分の内面を掘り下げていくと・・・暗く闇のようなものが精神の奥深くにだんだん見えてくるんだ。僕が思うに、怒りとは違うかもしれない。だけど君のいうとおり確かにエッジが効いているね。

-「Godspeed」が持つ曲の背景を教えてください。

スティーブン:この曲は「麻薬」についての歌なんだ。だから「白い線」とか「黒く焦げたもの」っていう表現が出てくるんだよ。ロックの歴史を見ると、素晴らしい作品を作っているアーティスト達でも、だんだんとエゴが出てきて自己中心的になってきて、最後は麻薬に走ってしまう。そして命を落としてしまうんだ。そんなことがあると、リスナーの立場から見れば「もしあの人が生きていれば、ひょっとしたら次にもっといい作品を作っていたかもしれないのに」って思ってしまうよね。「詩の美しさ」とか「ギターの素晴らしさ」とか、それが麻薬で死んでしまうことによって全て盗まれてしまったような感覚だよ。その気持ちを歌った曲なんだ。ドラッグの持つネガティブな部分のね。本人達もそうだし、リスナーやファンも麻薬というものを神格化してしまいがちだから。反・ドラッグとまでは言わないけど、自己中心的な方向に走ってしまう人への想いがこの曲にあるんだ。

-激ロックでDJをするときにも、アンバーリンの曲をよくセレクトしているのですが、セカンドアルバムの「Paperthin Hymn」や「Day Late」は特に人気があります。今日のライブでやってくれますか?

スティーブン:うん、もちろんやるよ!

-それでは、皆さんへの質問に移ります。まずお互いの作品についてどうお考えですか?

(スティーブンがCOPELANDのアルバムを投げる素振りをする)
一同:笑
アーロン:僕らはお互いのことを尊重しあっているよ。僕らは音楽のスタイルも違うし、ファン層も違うと思う。にも関わらずこうしてお互いのスタイルを尊重して共演できるのはありがたいよね。
スティーブン:僕らANBERLINは、COPELANDから影響を受けた部分がかなり大きいんだ。例えば、今回のアルバムではストリングスを導入しているけど、もしCOPELANDと出会っていなければ、使おうと思わなかったかもしれない。彼らが実践してくれたことで、新しい可能性に気付くことができた。あと個人的にはアーロンの声が大好きなんだ!今回レコーディングでも共演できたことはとてもいい経験だった。そんな具合で、お互いの音楽に敬意を持って接しているよ。

-あなたたちの地元であるフロリダのエモ・シーンって、今どんな盛り上がりを見せているのですか?

スティーブン:今は東京にいるけどね(笑)
一同:笑
アーロン:そうだな、すごくいいバンドはまだまだ沢山いるよ。特に僕らの出身のフロリダの中部では、最初にいいベニューが出来ると、若いバンドたちもそこでプレイしたいと思って、目的意識が芽生えて活性化されて、どんどんいい曲、いいバンドが増えてくるようになってきてるね。2年前にいいベニューが出来たんだけど、そこでもいいバンドがたくさん出てるんだよ。
スティーブン:僕の友人なんだけど、アンダーオースとかエステイツってバンドはどちらもすごくいいバンドだよ。

-音楽を通して、伝えていきたいメッセージはなんでしょうか?

アーロン:僕にとって音楽は「人を動かすもの」「人に訴えかけるもの」だと思うんだ。特別なメッセージっていうよりも、僕らの音楽を聴くことで家族とか愛している人とかのことを考えたり、自分の人生を振り返れるような時間を与えることが出来ればいいなと思うよ。その日一日のサントラになってくれればすごくいいな。
スティーブン:聴いてくれた人の夢や情熱の力になればいいと思うな。今作では、自分のソウルは何なのかってことを考えてやってたんだけどね。

-帰国後の皆さんの予定は?

アーロン:1ヶ月オフをもらったあと、レンタルズと一緒にアメリカツアーに廻る予定だよ。
スティーブン:6日オフのあとは、ワープトツアーに出て、そのあとはメキシコツアー。そのあとはベイサイドと一緒にヨーロッパを廻って、そのあとアメリカに戻ってきてまたツアーだよ。

-インタビューありがとうございました。

スティーブン:Thank you!
アーロン:アリガト!