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INTERVIEW

RAZORS EDGE

2016.10.17UPDATE

2016年10月号掲載

RAZORS EDGE

メンバー:KENJI RAZORS(Vo) KRASH(Dr) MISSILE(Ba)

インタビュアー:荒金 良介

-今作『RAZORS MANIA』は今年結成20周年のタイミングでの初のベスト盤になりますけど、改めて今作を聴くと、現在の若手ラウド勢と比べても負けてないどころか、日本でもトップ・レベルのエクストリーム度だと思うんですよ。1996年にRAZORS EDGEを結成したときに影響を受けた音楽を教えてもらってもいいですか?

KENJI:もともと好きな音楽は日本のハードコアでOUTO、LIP CREAMとかが好きでしたけど、1996年の結成前ぐらいにアメリカのファストコア、グラインドコアをすごく聴いてたんですよ。そこを自然とミックスさせて、激音且つロックなリフのハードコアみたいな音楽をやりたくて結成しました。だから、ハードコアだけを聴いてバンドを始めていたら、ここまでノイジーなキリキリした激しさはなかったと思います。

-あぁ、なるほど。

KENJI:当時、ハードコアの中でも一番エクストリームなところを扱っていたレーベル"Slap A Ham Records"のバンドをたくさん聴いていたし。周りの友達にもそういう音楽をやってるバンドがいましたからね。日本にもSLIGHT SLAPPERSがいて、昔はライヴを観てましたから。あと、大阪なんで、BOREDOMS界隈の影響は大きいです。音楽性だけじゃなく、パフォーマンスの激しさも好きで観てました。で、BOREDOMSの山塚アイさんがやっていたCONCRETE OCTOPUSというハードコア・バンドはかなりの激音だったので、それもよく観に行ってましたね。当時は20代だから、一番激しいものを求めていて。S.O.Bも日本が世界に誇れるハードコア・バンドなので、よく観てましたし、大阪のバンドを直接観ていたときの衝動がRAZORS EDGEをやるきっかけですね。

-RAZORS EDGEは、アルバムや曲名にもよく"THRASH"という言葉を使ってます。これはどこから引っ張ってきたんですか?

KENJI:"HARDCORE"と言うと重くて、DISCHARGEみたいにどっしりしたイメージがあったんです。でもその中でもBAD BRAINS、MINOR THREAT、日本だとGAUZEなどのバンドにすごく"疾走感"を感じて、俺はそっちの方が好きでした。日本のハードコアの名盤オムニバス『THRASH TIL DEATH』(1986年リリース)にもLIP CREAM、GAUZE、OUTOが参加しているんですけど、それが大好きでして、僕の中では自然とスラッシュ=ハードコアという感じでした。

-スラッシュの解釈について、メンバー内で話したことはあるんですか?

一同:(メンバー内で顔を見合わせながら)ははははは(笑)。

MISSILE:イメージありきでした。「RAZORS EDGE IS MOST THRASH!!」(Track.15)という曲もあるぐらいですからね。自分は途中加入なので、自分の中でその言葉をどう落とし込むかも考えなくて。

KRASH:そこは似たようなものですね。あとから加入したし、それ以前にライヴを観ていたから、外から見たRAZORS EDGEのイメージまんまですね。

-外から見たイメージとは?

KRASH:(曲が)速いバンド(笑)。

KENJI:当時、きっちゃん(KRASH)は別バンドをやっていて、近いところにいたんですよ。RAZORS EDGEは"速いバンド"というイメージは当時からありました。ただ、速いと言っても種類があるから。S.O.B、RISE FROM THE DEAD、僕らの世代より少し上だとTOASTとかいましたけど、その激音的な速さとはまた全然違いますからね。僕らはスピードを少し抑えたグルーヴがある速さにこだわってました。ノれる速さの中でどれだけ速くできるかなと。

-そこで影響を受けた音楽は?

KENJI:中高生のころは普通にロックが好きで、AC/DCや、LAメタルとか(笑)。世代的にMÖTLEY CRÜE、GUNS N' ROSES、HANOI ROCKSも聴いてたけど、一番好きなのはAC/DCですね。図太いリフを速くしたら、面白いハードコアができるんちゃうかなって。バンド名もAC/DCのアルバム名(※1990年リリースの12thアルバム『The Razors Edge』)から取ってますからね。

-そうですよね。『RAW CARD』(2015年リリースの6thアルバム)収録曲「THRASH IT UP」にAC/DCの「Thunderstruck」(『The Razors Edge』収録曲)のギター・フレーズを入れてましたもんね。

KENJI:よくわかりましたね(笑)。そういう遊び心も入れてます。

-AC/DCはいわゆる速い音楽とは違いますよね?

KENJI:う〜ん、疾走感ですね。図太いビートのロックをやってるけど、『Let There Be Rock』(1977年リリースの4thアルバム)を中学生のときに聴いて、"めちゃ速い!"と思ったんですよ。それが速さに飛びつくきっかけですね。AC/DCとスラッシュ・メタル四天王(※METALLICA、SLAYER、MEGADETH、ANTHRAX)は、疾走感という意味で同じような感覚で聴いてました。そこにMOTÖRHEADもいて、とにかく速い感じが出ているバンドが好きでしたね。

KRASH:これが有名(なバンド)なんやって、そのへんは後追いですね。

KENJI:きっちゃんは僕よりも世代がひとつ下なので、僕が大学に入ったころにNIRVANAやSONIC YOUTHとかのグランジ系のバンドが出てきて、そこでドカーンと音楽にやられていると思うんですよ。

KRASH:そうですね。90年代のオルタナ、激しい音楽だとPANTERA、SEPULTURAを聴いてましたね。

KENJI:僕も大学でハードコアから一度離れて、"Sub Pop Records"(※当時グランジ系を多く扱っていたレーベル)周りもよく聴いてたんですよ。RAZORS EDGEを結成した当時のギタリスト(JUNYA SUGAR)が僕と同世代で、高校生ぐらいまではハードコアが好きだったけど、後にギター・ポップやオルタナ、あとはテクノも好きになって、夜は一緒に踊りに行ってましたからね。それで作品を作り続けるうちに、RAZORS EDGEの曲にもオルタナ感が出てくるんですよ(笑)。

MISSILE:僕はあとからなぞる感じなんですけど、未だになぞれていないものが多くて。

KENJI:MISSILEは音楽、聴かんもんな(笑)。

MISSILE:掘り下げるタイプでもないんで、逆にこうなったら武器かなと(笑)。掘り下げるのはプロレスだけなんで、このまま行こうかなと。