INTERVIEW
7000$
2014.01.08UPDATE
2014年01月号掲載
Member:Ivan Ignatov (Gt)
Interviewer:藤崎 実
-長い活動歴を持ち、ロシアのラウド・シーンの頂点に君臨している7000$ですが、今回初めて7000$を知ることになるリスナーのために、バンドの紹介をしていただいても宜しいでしょうか?
バンドの軸になっているのはニューメタルとラップコアだけど、僕らの音楽は色々なジャンルの融合で成り立っているよ。歌詞も重要視していて、歌詞に合わせたアレンジメントも心掛けてる。自己分析、個人の社会での役割、現代社会の悪、人間関係の複雑さをメイン・テーマにしているんだ。
-日本ではあまり情報が入って来ていないロシアのラウド・シーンの現状を教えて下さい。
ロシアにも良いバンドがたくさんいるよ。最近はロシアのヘヴィ・ミュージックもアングラ界から、ホール・ライヴや大きなフェスにも出演するようになってきたんだ。ロシアのバンドの多くがあまり世に知れ渡らないのは、ロシア語で歌っていて、ロシア語がロック・ミュージックの言語として未だ世の中に認められていないからだろうな。変革が必要だね。
-ニュー・アルバム『Let's Go!』を改めて振り返ってみてどう感じていますか?本国での反応はいかがでしょうか?
『Let's Go!』はヘヴィなサウンドと、幻覚を起こさせるようなインパクトのあるリフ、メロディックでエモーショナルなリズムで構成されているんだ。僕らはこの作品に全力を注いだ。古いファンからも新しいファンからも、また批評家からも良い評価をもらっているよ。
-『Let's Go!』のコンセプトや歌詞についてお話いただけますか?
サウンドとメロディにこだわったってことかな。僕らは色々なジャンルが融合され、色鮮やかでダイナミックな作品を目指したんだ。歌詞は幅広いテーマをもっていて、例えば「Underline As Necessary」では社会への主張、「No Ferewell」では生きていく上で無駄のように思える行動を哲学的に表現し、「I Will Be Back」や「Be Careful, Don't Cut Yourself」では人間関係の複雑さを謳っているよ。
-非常にクオリティの高い楽曲ばかりが収録されていると感じました。制作時のエピソードがあれば教えて下さい。
ありがとう。今作はイタリアでミックスとマスタリングをしたんだ。こういった作業を海外で行うことは僕らにとって初めてのことだったんだけど、大都会の騒音に慣れてないから、作業中何度も逃げ出したくなったよ。だから、作品の中で最も重要な部分は僕らの地元の小さなスタジオで制作したんだ。ゲスト・ミュージシャンを迎えたのも貴重な経験だったな。本物のシンフォニーを奏でるためにチェロ奏者を迎えたんだ。あと、スクラッチを加えるためにDJも迎えたよ。