INTERVIEW
fade
2012.06.08UPDATE
2012年06月号掲載
Member:Jon (Vo) rui (Dr)
Interviewer:MAY-E
-今年はRIZEと共に北米ツアーを行っていましたね。ツアーはいかがでしたか?
Jon:最高に楽しかったよ!fadeとRIZEはすごく良いコンビだったし、 "EAST MEETS WEST"のツアーをまた今年中に出来たらっていう感じ。
rui:日本にいるとアメリカ人の自分がすごく出てくるし、アメリカにいると日本人の自分が出てくるんですよね。そういう所が俺とJesseと似ていて意気投合しました。2人で、もっと海外でfadeとRIZEで一緒にやりたいよねって話をしていました。お互いジャンルが違うからこそやるメリットもあるしすごく楽しいツアーでした。
-2011年のEUデビュー以降、バンドを取り巻く環境はどのように変化しましたか?
Jon:アニメ「デッドマン・ワンダーランド」のお陰で、海外も日本もたくさんの人々がfadeに気付いてくれた。本当にありたいことだよね!
rui:環境がどのように変化しているかは正直あんまりよく分からないですね。ただ海外のファンの反応もすごく良いし、俺らがやり続けてきたことがやっと人に伝わるようになってきたんだと思います。俺ら的にやっていることは10年前とまったく変わっていないし、今も変わらない。そんなもんなんじゃないかなって最近思いますね。
-2ndアルバム『天~TEN~』のリリースおめでとうございます。JonさんがYELLOW FRIED CHIKENzに加入されたので、アルバムのリリースはもう少し先送りになると思っていたのですが、早いスパンで届けられたことをとても嬉しく思います。アルバムを完成させた率直な感想を聞かせてください。
Jon:「天〜TEN」のリリースはかなり楽しみにしてる!オレたちが作った作品の中で一番好きなアルバムになった。このアルバムこそ色々な人に聴いてもらいたい!
rui:今回のアルバムはメンバーの想いが物凄く詰まった作品になってると思います。俺らが感じていることや日々思ってることの全てがアルバムを通して表現できたと感じてますね。
-「Ever Free」をはじめ、ポジティヴなバイブを感じる開放感のあるアルバムだなぁと思いました。具体的にどのようなテーマを持って制作されたのでしょうか。
Jon:めちゃくちゃロックするポップなアルバムを作りたかった。バンドの仲は今すごく良い感じだから、そのバイブスが自然と音源と歌詞とかに出たんじゃないかな。
rui:とりあえず今感じていることを素直にアルバムに入れただけですね。
-「Chase for Daylight」ではNEW BREEDのToyoさんをゲスト・ヴォーカルに迎えていますね。Toyoさんとは『To Find A Better Tomorrow』以来のコラボですが、再び彼をゲスト・ヴォーカルに迎えた経緯を教えてください。
Jon::Toyoとセッションするのはいつも超楽しい!彼はとても迫力のあるヴォーカルだと思う。ruiとのバイブスも良いからfadeの曲にカナリはまる!
rui:Toyoは昔から仲が良くて、彼はカナダの帰国子女で俺らはアメリカの帰国子女。感覚が合うところがやはりあるので自然に俺らがやりたいことを理解してくれるし、作業もスムーズなので彼にまたお願いしました。
-「REIMEI~黎明~」をはじめ「Close To You」など、今作に収録される14曲中3曲が日本語詞で歌われていますね。前作収録の「コズミカリズム」で大きな手応えを感じたということでしょうか。
Jon:fadeにとっての"California Roll of Rock"を表現するにはアメリカ人のオレが日本語の歌詞で歌うっていうのはとても面白いことだと思うし、日本のリスナーにとっても分かりやすいと思う。『Kings of Dawn』を出してからのライヴ・ツアー、そしてYFCで歌ってた曲たちのお陰で、日本語で歌う自信が大分ついた。『天〜TEN〜』ではfadeのスタイルでたくさんの新しい挑戦が出来て嬉しかった。
rui:昔から日本語はやってみたかったけど日本語詞が書けるメンバーがいなかったからやってこなかったんですけど、ようやくそういう人が見つかって、前回「コズミカリズム」が出来たんですよね。俺らは英語が分かるから英語詞の曲を聴いてなんの違和感はないけど、K-POPの人気が出て来た時に韓国語の曲を聴いていて俺は違和感があったんですよ。やっぱり皆がわかる言語で俺らの想いを伝えたいって気持ちが強くなりました。ファンの皆がライヴで日本語詞を楽しそうに歌っている姿を前回ツアーで見て、次のアルバムも日本語を入れようって話になりました。
-『天』という日本語のタイトルが付けられていますね。「REIMEI~黎明~」でも"天空へ"というフレーズが用いられているように、"天"がひとつのキーワードになっているようですが、アルバム・タイトルに込めた思いを教えてください。
Jon:自然とそうなったと思う。 バンドの10年間を表す意味でruiが「Ten」って曲を書いて、それがアルバム・タイトルでいいよねって話した。"和"なエッセンスも表現したいってことで、「天」を付け加えた。"空"はよくオレたちの歌詞に出てくるし、"神聖なる天空へ"ってすごいfadeに合う言葉だと思う。
rui:「Ten」という曲を作った時に、それをタイトルにしたいなと感じました。個人的には一番思い入れが強い曲で、初めてメンバーに向けて作った曲なんです。10年一緒に同じバンドでやってこれたことを本当に誇りに思ってるし、昔から俺らはいつも上を目指して活動していたので。
-「Moment Of Life」は美しくて壮大なピアノ・ロック曲ですね。普遍性もあり、同時に振れ幅のあるアルバムだと思うのですが、今作で新たに挑戦した点や苦労した点があれば教えてください。
rui:正直、苦労という苦労はあんまりなかったですね。それよりも、今まで俺がバンドではやらなかったような曲を初めてやってもいいかなって思えたのが、振れ幅のあるアルバムになった理由の1つのような気がしますね。