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INTERVIEW

HOT CHELLE RAE

2012.05.09UPDATE

2012年05月号掲載

HOT CHELLE RAE

Member:Nash Overstreet (Gt&Vo)

Interviewer:山本 真由

-最新アルバム『Whatever』の日本盤リリース、そして日本デビューおめでとうございます!本国でのリリースからは5ヶ月程経過していますが、アルバムの完成度には満足していますか?

とても満足しているよ。聴いてくれた人たちからかなりいい反応があるし、ライヴで演奏した曲はウケがよくて、みんなすぐに好きになってくれているみたいなので、自分たちが予想していた以上の結果になって嬉しいよ。

-シングル『Tonight Tonight』の大ヒットで、バンドの周囲の環境に変化はありましたか?

『Tonight Tonight』をリリースした時と今の状況と比べると、本当に大きな変化があったんだ。出した当初はチャンスがあればどこでも演奏していたし、誰とでもプレイしたし、オープニング・アクトとしてしかライヴが出来なかったけど、今は僕たちのことを観るためにライヴのチケットを買ってくれる人たちがいて、前のように自分たちでバンを運転しなくてもバンドのツアー・バスがあるから移動も楽になって、夜もちゃんと寝る所が確保されるようになった。本当にいい環境になったよ。

-そのシングル曲「Tonight Tonight」や「I Like It Like That」は勿論、アルバムを通してどれがシングルになってもおかしくない程キャッチーな楽曲が詰まっていますが、アルバムの収録曲はかなり厳選されたのですか?

曲を作ってレコーディングする時点で、厳選というよりは、どちらかというと自然とどの曲を入れるか決まっているんだ。だから曲の方から選ばれるみたいな感じだね。周りの関係者とか、みんなそれぞれお気に入りがあるみたいだけど、トップ11曲は意外と簡単にみんな同意するんだ。ちょっと手放しにくい楽曲もあったけど、それは将来出すつもりでとっておいてあるよ。このアルバムにある楽曲は今の自分たちの中では最も力強いマテリアルだと思っているんだ。どの曲もラジオでかけてもらえると思うよ。

-アルバムの中で、“特にこの曲を聴いて欲しい!”と思う曲はどの曲ですか?また、歌詞にはどんな思いが込められているのでしょうか?

今のところアメリカでシングルを3つ出しているんだけど、どれもうまくいっているよ。2ndシングルだった「I Like It Like That」が僕の1番好きな曲で、あの曲を作った時にはすでに興奮していたし、いいヴァイブを感じていた。その曲が世界中で聴いてもらえたら最高に嬉しいな。「Downtown Girl」は必ずライヴで演奏する曲なんだけど、観客がすごく盛り上がる曲だから僕も大好きなんだ。

-前作『Lovesick Electric』はどちらかと言えば、シンプルでエモーショナルなギター・ロックが中心だったと思うのですが、本作はよりパーティー感が出ているというかダンス・フロアが意識されているように感じました。実際、ソング・ライティングの方法などに変化はあったのでしょうか?

1stアルバムの時はまだ学んでいる段階だったし、自分たちのサウンドを見つけようとしているところだったと思う。曲作りをして、ナッシュビルのスタジオでレコーディングをして、とても居心地よかったけど、まだ経験はあまりなかった。アルバムがリリースされて、2年半ツアーをしているけど、それで得た経験がすごく身についているよ。ファンが一緒に歌ってくれたり、家から離れていたり、ガールフレンドや愛する人たちを恋しく思ったり、別れ、失恋、悲しみ、喜びなど普通の人が普通に経験することなんだけど、ツアーをしているから自分たちの中で1つ1つの感情が強調されたと思うんだ。人生経験が一気に豊富になったよ。すごく嫌なガールフレンドの曲とかもあって、誰でもそういう相手がいたりするけど、僕の場合は(笑)めちゃくちゃ酷いことされて、それを歌にしたりしたね。「I Like It Like That」なんかは地元に帰って、みんなとカラオケに行ったり、楽しく過ごしていることを歌にしたよ。それを聴いているファンを見るのが好きなんだ。彼らとはそれでつながりを持てるから、とても嬉しいよ。

-2005年の結成当初から変わらないラインナップで活動していますが、メンバー同士とても仲が良さそうですよね。これまで続けられてきた秘訣などあれば教えてください。

僕たちはバンドになる前から友達だったんだ。バンドをやってない時も一緒に遊んだり、映画を見に行ったり、ご飯を食べに行ったりできるから、すごく親しい関係になれるんだ。だから一緒に何ヶ月も生活できるし。退屈している時は一緒にビデオ・ゲームとかもできるし。気持ちが通じ合うから、曲作りもすごく楽にできるんだ。不仲なバンドをいくつも見てきているけど、あれほど辛いことはないと思うな。

-メンバー全員、家族がミュージシャンという家庭で育ったようですが、どんな子供時代を過ごしていましたか?また、子供の頃はどんな音楽を聴いていましたか?

周りに大学に進んで4年間勉強して卒業しても、自分が何をしたいか分かってない人たちがいるけど、僕たちは小さい頃からスタジオでミュージシャンやプロデューサー、関係者を見てきているんだ。その時は分からなかったけど、一流の教育を受けていたんだよね。僕たちはそのお陰で多才なミュージシャンになれた。2才の時、本当は覚えてないけど、自分がギターを弾いている写真とかドラムと叩いている写真とかを見ると、やっぱり音楽に進むようになっていたんだと納得したよ。僕たちの両親はこれが本当の職業として見てくれるし、リスペクトしてくれて、応援してくれる。音楽をやりたいって相談して喧嘩になったこともなかったし、恵まれていたと思うよ。僕たちに希望を抱いてくれていたんだ。