
-Emilly EllisがVALENTINEをスタートさせたのは2005年だそうですが、当時も現在のようなスタイルのバンドだったのでしょうか?
Emilly(以下:E):バンドを始めた時の音は、今よりももっとパンクっぽかったの。私達も音楽も成長したの。今よくやっているシンセや電子機械での連続プログラミングは、昔は全くやっていなかったの。ヴォーカルの面でも変わったと思うわ。私の声は生まれつき攻撃的なんだけど、最初はちょっとでも“ガーリー”に聴こえるのがすごく嫌だったの。今は「Shadowithin」のように少し攻撃的な部分が押さえられていると感じる曲もあるけど、今はそういう感じでも気にしないわ。
-2008年にEmillyがLAに活動の拠点を移し、バンドのメンバーを一新させたそうですね。まずLAに移った目的は、やはり音楽をやるためですか?
E:私は、すいぶん小さい頃からLAに移りたいと思っていたの。いつもここで音楽をプレイすることが夢だった。Warped Tourの後で、今がその時だと思ったのよ。私達は他の場所に住みながらいくつかショーをしていたんだけど、LAに引越すことが出来ないバンドメンバーがいて、それが理由で他のメンバーを探すことになったの。バンドはファミリーだから、私達はここLAで一緒にいる必要があるの。
-その際に出会ったClayton Ryan(Gt&Dr)ら他のメンバーは、それまでどのような活動をしてきた人物ですか?
E:Claytonは、前に加入していたバンドPHANTOM COMMUNIQUEの新しいアルバムを録音する為にボルチモア(注:アメリカ合衆国メリーランド州)からLAに引っ越してきたばかりだったの。そして、私達が一緒に曲を書き始める前は、MESTというバンドのツアーギタープレイヤーとしてプレイしていたみたい。Dan(B&Bv)と会った時は、彼はLAの郊外でFIGHT YOUR FRIENDSというバンドでプレイしていたの。Eric Mata (G&Sc)は、NINE KNIVESというバンドでプレイしていたわ。
-結成から数えるとデビュー・アルバムをリリースするまでに長い月日を費やしていますが、『Today It Begins...』を完成させた今のお気持ちを教えて下さい。
E:本当に今までで一番嬉しい出来事よ!!夢みたいな話だわ!!ここ数年、バンドにすごく入れ込んでいたけど、みんなに聴かせられるようなアルバムは一枚もなかったんだから。このアルバムは、いわば私達の子供みたいなものね。本当に、私達がやってきたハードワークの全てを見せることができて、誇らしく思うわ。
-本国では一足早く2009年11月にリリースされましたが、本国でのリアクションはいかがですか?
E:実は、アメリカでのアルバムのリリースは、2010年2月14日のヴァレンタインデーに変更されたのよ。私たちの作品をリリースするのにぴったりな日でしょ?(笑)だから、日本のリスナーが最初にアルバムを手にしてくれることに、すごく興奮しているの。私が聞いた話だと、日本の人たちって素晴らしい音楽のテイストを持っているそうね。そんな日本で最初にアルバムがリリースされるなんて素晴らしいことよ。アメリカでも日本でも素晴らしい反響があることを願っているわ。
-日本デビューおめでとうございます。結成当初から日本デビューすることは考えていましたか?日本にどんなイメージを持っていますか?
E:本当にありがとう!!日本でCDをリリースするなんて一度も考えたことはなかったわ。まだ信じられないくらいよ!!私の周りの人たちは、日本のリスナーはきっと私達の音楽を気にいるよっていつも言っていたの・・・だから、これは本当に夢が叶ったということね!!日本や日本人について今まで聞いたことがあるのは、素晴らしいということだけ!!私の姉も、ジュエリーの仕事の関係で日本に行って戻ってきたら、日本がどれだけ素晴らしかったのかを絶賛していたのよ。バンドをやっている友達も、日本に行ったことがある人たちは素晴らしいファンの前でプレイすることが出来る最高の場所だと言っていたし。だから、私達は“本当に”興奮していて、この機会与えてくれた日本のレーベル、SPINNINGと、そして日本のファンのみんなに感謝しているの。
-メタル~ハード・ロックを基軸に、Emilyのキャッチーなヴォーカル・メロディーがのることで、高揚感があるヘヴィなサウンドとなっていますね。あなた方のバックグラウンドを教えて下さい。
Clayton Ryan:俺はMETALLICA、GREEN DAY、DEFTONES、STORYOFTHEYEARを聴いて育ったよ。彼らのアルバムの色んな曲をギターで弾いて学んだんだ。演奏を始めて以来は、いつも聴いていたバンドよりは常にヘヴィなバンドにいたかな。
E:私はすごく幅広いバックグラウンドがあるの。コーラスで歌って、ミュージック・シアターでショーをしながら育ったのよ。それからMETALLICAをノンストップで聴き続けていた兄や姉の影響で、私もヘヴィな音楽を聴くようになったわ。POPからMETALまで、何でも歌ってきたの。実は、高校生の時にラップ/ポップ・グループでしばらく歌っていたこともあったのよ・・・エヘヘ。私のコーラスは、まさに私が聴いていたPOP MUSICから影響を受けていると思うけど、THE USEDやMY CHEMICAL ROMANCEなんかも聴いていたことで、私のロックへの愛が育って行ったって感じかな。
-ソングライティングのプロセスを教えて下さい。
E:曲は、まずClaytonが作り始めるの。彼はいつもギターを弾きながら録音していくわ。彼が曲を録音し始めると、私は隣に座って、その曲からバイヴをつかむようにするの。私は紙ナプキンとか、スクラッチ・ペーパーとか、手に届くものなら常に何にでも歌詞を書き連ねていくの・・・そうすると私の歌詞の中からバイヴを持っている曲がでてくるのよ。
他のパターンもあるわ。例えば「Gloria」という曲は、私がメロディを考えている間に、EricやClaytonやDanが練習部屋でジャムり始めて、その後、リハーサルで音を合わせて曲を完成させたものよ。
どちらの場合でも、私達にとって全ての曲にストーリーや意味があるということが一番大切なことなの。時には、パーフェクトな言葉を見つけるのに何時間もかけたりするのよ。
-中でもピアノを使用したM4「Let Go」でのドラマティックな展開や、M6「Today It Begins...」M7「Shadowithin」などのサウンド・アレンジメントが素晴らしいです。有名なプロデューサーを迎えているのでしょうか?
E:ありがとう。実際は、「Let Go」以外はClaytonがすべての曲をプロデュースしているの。「Let Go」は、知人のMarc Jordan が作曲とプロデュースに関わっているからね。
-アルバム・タイトル『Today It Begins...』に込められたメッセージは?また、コンセプトやテーマがあれば教えて下さい。
E:『Today It Begins…』のメッセージは、再出発して、新しい人生が始まるということ。何年も私達はバンドで演奏してきて、いろんなことを経験してきたわ。これからはVALENTINEと共に、このアルバムから始まって、これから私達の前にある全てのものと一緒に生きていくということね。
歌詞の中で"I'll bury this now" と"if your reading this I'm already gone" という言葉があるのだけど、それは“今までの人生を終わらせて、新しい人生を始める”という意味よ。このアルバムは、私達の残りの人生が今始まるってことなの。
-2007年、2009年のWarped Tourに参加していますね。ポップなバンドが多く出演しているフェスですが、戸惑いや違和感はなかったですか?
E:戸惑いや違和感はなかったわ。Warped Tour中にいつも面白いなぁと感じていたのは、私がステージに上がると、観客のみんなはまず私達をPOPなバンドなんだと思うじゃない?でも、ステージに上がってEricがシュレッドなギターを弾き始めて、私達が演奏を始めると、観客の顔の表情が思いっきり変わっていくのよ。それを見るのがサイコーなの!私達は、変わっているということが好きなのね。誰も期待していなかったものを演奏できたときはすごく素晴らしい気分になるわ。
-2009年にはTaste Of CHAOSツアーにも参加されたようですね。ツアーはいかがでしたか?何かエピソードがあれば教えて下さい。
E:Taste Of CHAOSツアーは、想像以上に素晴らしかったわ!!私達はBRING ME THE HORIZON、THIRSDAY、PIERCE THE VEIL、FOUR YEAR STRONG、CANCER BATSたちとプレイしたの。ショーが始まる前には、外に出て彼らと話をしたりしたの。
彼らは自分達の楽屋に私たちを入れてくれて、一番前でショーを見せれるようにと手配してくれたりしたの。私は、MADONNAのカヴァー「Like A Prayer」を演奏しているときに、ステージから飛び降りて観客に飛び込んで、みんなでその曲を一緒に歌ったのよ。素晴らしい気分だったわ!
他にも楽しい話があるわ。バンドの販促グッズのテーブルの側にいたとき、CANCER BATSのヴォーカルと私が、自分達のポスターにヒゲを書いて、サインが欲しいといった人たちに配り始めたのよ。 彼らがあのヒゲに気づいているかどうかわからないけどね(笑)
-Emilyはモデルのような美しい容姿をしていますが、その容姿に注目されることに矛盾や抵抗を感じることはないですか?
E:あら、本当?ありがとう!嬉しいわ!でも、そこだけに注目されてしまうと、確かにすごくイヤなのよね。矛盾しているけど(笑)そんなこともあって、長い間、私はDickiesのズボンとTシャツを着て演奏していたいことがあったの。そうすると誰も容姿のことだけに注目しないのよ。その時は、私は本当に男みたいだったわね。私にとって一番大切なことは音楽なのよ。だから、ショーの後でヴォーカルについて褒めてもらったりするほうがよっぽど好きよ。“ヘイ、HOTだな!!”なんて言われるよりね!(笑)
ちょっと攻撃的だけど、私はバンドに音楽を演奏するためにいるのであって、あなたの目の保養のために存在しているんじゃないのよって言ってやりたい気分になるわ(笑)
-女性ヴォーカリストがいるロック・バンドの中で目指しているバンドや共感できるバンドがいたら教えて下さい。
E:NO DOUBTとPARAMOREは、まさに私が目指している女性ヴォーカリストがいるロック・バンドと言えるわね。彼女たちはズバ抜けているわ。2人共、他の男性がフロントをやっているバンドの隣に立っても見劣りしないもの。PARAMOREのヴォーカリスト、Haley とNO DOUBTのGwenは、パワーを持ったとても強い女性たちで、私もいつかそうやって見られたらいいなと思っているの。
-VALENTINEの今後の野望を教えて下さい。
E:今後は、まずツアーをしたいと思っているわ。このアルバムを作るためにツアーを中断していたし、また戻りたいと思っているの。バンドとしてのゴールは、音楽を演奏して、みんなをVALENTINEに目覚めさせることね!そして、もちろん日本に行くことよ!!!!
-インタビューありがとうございました。
E:こちらこそ、どうもありがとう!
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Today It Begins...
モデル並みの抜群のプロポーションを持つEmily Ellisを中心に2005年に結成されたVALENTINE。アルバム・リリース前にも関わらず、Warped Tour 2007&2009やTaste Of CHAOS 2009にも出演を果たしているという注目のバンドだ。ピアノやプログラミングを駆使したシンフォニックなサウンドから、メロディアスなヴォーカル・パートと激しいスクリーム・パートがたたみ掛けるハードなトラックまで。ハードロックのファンはもちろん、スクリーモのファンにも十分にアピール出来る音楽性だ。キャッチーではあるが、女性ヴォーカル特有の甘さはなく、テクニカルなバックサウンドと力強いヴォーカル・ワークに酔いしれること必至の一枚。じっくりと耳を傾けたい。 MAY-E |


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