
-初めてのインタビューなので、あなた方のバックグラウンドを教えてください。また、メンバー皆さんTEN SECOND EPICが初めてのバンドですか?
バンドはこの5人で始まったんだけど、みんな昔からの友達なんだ。みんなこのバンドが最初のバンドだよ。だから、メンバーチェンジも今まで一度もないさ。 最初は、カヴァーソングを遊び半分でプレイしていたんだ。それから、ライヴをやるようになって、地元の周りを廻るツアーをやるようになって、気付いたら今ここにいるって感じだよ。俺達の音楽をみんなに聴いてもらえるようになってから、今年で7年目になるよ。
-これまでにTAKING BACK SUNDAYとのツアーやTaste Of CHAOSツアーへ参加してきましたね。特にTAKING BACK SUNDAYは、あなた方のサウンドに影響を与えたバンドの一つだと思うのですが、ツアーはいかがでしたか?
TAKING BACK SUNDAYとのツアーは、俺達にとってものすごいステップアップだったね。前から彼らの大ファンだったしね。だから、一人のファンとしても、彼らとのツアーは最高にうれしかったし、バンドとして同じステージに立つ事が出来たのは、本当に良い経験だったよ。ツアーを共にして気付いた事は、彼らみたいなバンドになりたいって事さ。
彼らの楽曲は、俺達の楽曲に対して大きなインスピレーションを与えてくれたし、何よりも楽曲に対してのエナジーをもらったよ。熱い情熱っていうのかな。
彼らの楽曲を一緒に歌うキッズを見ていると、いかにTAKING BACK SUNDAYとキッズが深く結びついているかわかるんだ。だから、俺達もそうなりたいって思ったよ。
-セカンド・アルバム『HOMETOWN』の日本リリースおめでとうございます。本作はカナダでは約1年前にリリースされていますが、地元のリアクションはいかがですか?
カナダでの評判は最高だよ。でも、正直に言うと、なんか変な気分なんだ。だって、俺達はカナダのインディ・バンドなんだけど、俺達のミュージック・ヴィデオがさ、カナダのミュージック・ヴィデオ・チャートのトップ10にランクインしたんだよ。FOO FIGHTERSやBritney Spearsとかと肩を並べてね。それに、MTVカナダのミュージック・アウォードでは、あのNICKELBACKと一緒にノミネートされたんだ。あの5千万枚もレコードを売ったあのバンドだよ。まあ、結果はダメだったんだけど最高の気分だよね。メインストリームの音楽をプレイしなくても、カナダでは有名になれるんだ。俺達をサポートしてくれるキッズのおかげだよ。
-『HOMETOWN』というタイトルに込められた意味は?また、アルバム全体を通してのテーマを教えてください。
アルバムのタイトルは、俺達のツアー生活の中で感じた故郷の大切さからきているんだ。 アルバムのテーマは、アルバムに収録されている楽曲のすべてが俺達にとっての故郷だよってことかな。どの楽曲も最高の出来だと思うから、この楽曲を聴いて、色々と感じて欲しいんだ。キャッチーで、エネジーが溢れる作品だからね。
-リード・トラック「Every Day」はとても爽やかでポップなナンバーですね。女性ヴォーカリストのLightsを迎えていますが、彼女が参加することになった経緯は?
Lightsとは、昔からの知り合いなんだ。同じカナダの音楽シーンで頑張ってきたからね。トロントで彼女に会った時に、Every Dayのデモを聴かせたのさ。それで、歌ってくれないかってお願いしたら、OKが出たんだ。まだ彼女がレコードをリリースする前で、まだ無名だった頃の話だよ。それから2年近く経って、彼女はカナダを代表するアーティストに成長したんだ。最高にうれしかったよ。彼女が俺達と一緒に歌ってくれる事で、今まで俺達を知らなかったキッズにも、音を届ける事が出来るからね。最近はお互いのツアー生活で、遊ぶ事も減っちゃったから、少し寂しいかな。
-同曲のヴィデオ・クリップも素敵な仕上がりですね。これは地元で撮られたものですか?仲が良さそうな二人のヴォーカルがとても印象的です。
ツアーの合間を縫って、トロントにある住宅地で撮影したんだ。俺達にとって、7作品目のミュージック・ヴィデオだったんだけど、最高に楽しい撮影だったよ。今まで他のアーティストと一緒にヴィデオ撮影した事もなかったから、どんな風に自分達が映っているのか、Lightsとオレ達はお互いドキドキしていたさ。まあ、お互い友達同士で気心も知れていたからスムーズに撮影も進んだよ。たぶん、一番好きなミュージック・ヴィデオかもね。
-疾走感ある楽曲だけでなく、「Life Times」や「Windows」などのバラード・ナンバーもとても聴き応えがあります。メロディーの素晴らしさがあってのことだと思いますが、メインソングライターは誰になるのでしょうか?
5人で楽曲は制作しているんだ。誰か一人が楽曲を書くっていうスタンスは、俺達は取らないんだ。みんなそれぞれが楽曲に対するアイデアを持ってきて、テーブルの上でひとつにまとめていくんだ。おかげで、楽曲を制作する度に強い結束力が生まれるんだよね。
俺達のライヴを観てもらえたらわかるだろうけど、メンバーみんなが歌詞を口ずさみながら、ライヴをしているんだ。口ずさむというか、歌っているに近いけど。それくらいの情熱を楽曲に込めているし、真剣に取り組んでいるんだって事だよ。
-そして、インディ・ロック・バンドからの脱却を感じさせてくれるのが巧みなコーラス・ワークだと思います。曲作りのプロセスに何か変化はありましたか?
前の作品と比べると、楽曲を演奏するという点にこだわりを持つようになったかな。数えきれないくらいの楽曲を制作して、ライヴでプレイするんだけど、ライヴを観に来るキッズをいかに引きつけるかって難しいなって感じたんだ。もちろん、楽曲の魅力で引きつける事も重要だけど、ライヴ演奏でいかに魅力を出すかって事を重視したかったんだ。キッズが一緒にシンガロング出来るようなコーラス・ワーク作りに重点を置いたりとか、色々と楽曲制作においてもチャレンジしたよ。
-サウンド、メロディー、コーラスを含むヴォーカル・ワークの全てが前作からレヴェルアップを遂げていると感じました。あなた方自身、本作の満足度はいかがですか?
そう言ってくれて、ありがとう。すごくうれしいよ。そう言ってもらえると、レコードを制作して良かったっていう達成感を感じるよ。それでも、これからまだまだ学ぶ事はたくさんあるけどね。人によっては、バンドのサウンドよりもルックスでバンドを選んだりする人もいるでしょ。それか、どれくらい人気があるかで選んだり。だから、俺達は素晴らしい楽曲を制作して、その楽曲でそういう人達を振り向かせたいんだよね。
-若手のバンドには「ファンが共感できるように」と身近な出来事を歌にすることが多いようですが、あなた方が曲作りにおいてインスパイアされるのはどんなことですか?
楽曲のアイデアは、俺達の人生からきているよ。バンドのメンバー5人が、それぞれのアイデアを持ち合わせるから、5つの人生のストーリーがあるってわけなんだ。だから、詩を書きやすいね。俺達に起きた出来事や、感情などを楽曲に繋げていくんだ。そのおかげで、自分に起きた出来事を別の視点から冷静に見れるようになったりするんだ。
楽曲を作っていると、誰だって自分が経験した事をそれに投影したくなるんだ。そして、その楽曲を聴く人達も自然に自分達の姿を投影していくものだと思うんだ。
-本作でもGGGarthをプロデューサーに迎えていますが、再び彼をプロデューサーに迎えた理由は?また、どのように本作に貢献してくれましたか?
GGGarthのおかげで、最高のアルバムになった事は間違いないよ。前作は、予算も時間もない状態だったから、ゆっくりと制作時間を取れなかったんだ。でも、今回はリラックスした感じで、俺達のペースでレコーディングに取りかかれたから、すごく良かったよ。GGGarthは、俺達と一緒に楽曲の細部までが完璧に仕上がるように、作業してくれたんだ。
-また、GGGarthはこれまでにRED HOT CHILI PEPPERSやRAGE AGAINST THEMACHINEをはじめビッグ・バンドを多く手掛けてきた人物ですが、彼が手掛けた作品の中でお気に入りのアルバムがあれば教えてください。
俺達は、ものすごくRAGE AGAINST THEMACHINEのファンだよ! だから、お気に入りはそれになるかな。あとは、RISE AGAINSTのアルバムも最高だね。普段、俺達みたいなバンドと作業しないプロデューサーとレコーディングをするってのは、すごく良いよ。俺達では想像出来ないようなサウンドを作り出してくれるからね。
-最近のインディ・ロック・シーンには、シンセサイザーやダンスビートを取り入れるバンドが増えてきましたね。そんな現在のインディ・ロック・シーンをどう感じていますか?
正直に言うと、まさにカミングアウトって感じだけど、エレクトロとロックがミックスされた音楽は好きではないんだ。俺に取っては、ロックは最高の楽曲と、演奏や歌い方とかパフォーマンス面での“トリック”があればいいと思っているから。みんなコンピューターを使ってしまえば、どれも同じサウンドに聴こえちゃうよ。みんなすぐに流行に飛びつこうとするからね。でも、すぐに新しい流行がまたやってきて、そういう連中は自分達のサウンドを変えないといけなくなる。キッズは、スマートだからね。どのバンドが本当の音楽を追い求めているか、わかるものだよ。
俺達は、ああいったサウンドには興味はないよ。もちろん、バンドは成長過程で進化はしていくもの。だから、俺達だって今までやった事のない事に対してチャレンジするけど、根本的な物は変わらないさ。実際、前の作品と今回の作品だって、色々な変化があるからね。俺達は、今現在“クール”って思われるようになりたいわけじゃないんだ。ずっと“クール”って思われるようなバンドになりたいんだ。
-そして2月には来日が決定!しかも日本が世界に誇るバンド “FACT”とのジャパンツアーが決まっていますね。これについての意気込みと、また日本に来たら何がしたいか教えてください。
日本にツアーに行ける事に、最高に興奮しているよ。今まで、日本に来てってファンメールをたくさんもらっていたからね。今まで行った事のない場所に行って、新しく出会ったキッズ達の前で、俺達の音楽をプレイ出来るってのは最高に幸せな事だよ。
FACTとのツアーなんて、本当に名誉な事さ。日本のバンドとツアーが出来るなんて、クールだしね。アメリカだけじゃなくて、日本やカナダにもたくさんの良いバンドがいるって、もっとみんな知るべきだよね。
初めてのジャパンツアーが、FACTと一緒に廻れてすごくうれしいし、日本のキッズに会えるのが楽しみで仕方ないよ。
日本のキッズにも、俺達が最高のライヴバンドだって思ってもらえるように頑張るさ。そのツアーの後に、また日本に戻って来られたらうれしいね。そして、時間がある限り、日本の文化に触れたり、たくさんの新しい友達と出会いたいと思っているよ。
-日本への思いと、日本のみんなへメッセージをお願いします。
新作のHOMETOWNを聴いて、そして俺達のライヴを観て、楽しんでもらえたらうれしいよ。そして、俺達の事を知らない友達に、ぜひ俺達の事を紹介して欲しい。俺達は日本語は話せないんだけど、もしキッズの中に英語を少しでも話せる子がいるなら、物販エリアで一緒に話そうぜ!
ライヴに来てくれたキッズみんなと仲良くなりたいって思うから、シャイにならず声をかけてくれよ。
-TEN SECOND EPICの今後の目標を教えてください。
ジャパンツアーの後は、オーストラリアとヨーロッパにツアーで行くよ。だから、夏は忙しくなるね。もう新作の制作に取りかかっているし、レコーディングも始められれば良いと思っているよ。
そして、年末くらいにまた日本に戻ってこられたらいいなと考えているよ。
-インタビューありがとうございました。
こちらこそ、ありがとう。俺達の作品に関して素敵な言葉を言ってくれて、本当にありがとう。
|
Hometown
エモーショナルなメロディをのせた風通しのよい軽やかなインディ・ロック・サウンドが持ち味のTEN SECOND EPICの新作がいよいよ日本上陸。女性ヴォーカリスト、Lights(Dog House)がゲスト参加しているリード・トラック「Every Day」をはじめ、疾走感あるナンバーにまずは耳を奪われるが、「Life Times」や「Windows」などのバラード・ナンバーが聴き所なのだ。いずれもアンセムチックなメロディと、メインストリームで活躍するポップ・ミュージシャン級の抜群のコーラス・ワークをも兼ね備えている。特に「Wi ndows」は、BACK STREET BOYSがインディ・ロック化したらこんな感じかも?なんて思えるほど。ほんとだってば。 MAY-E |

![]() |
||
|
|
![]() |
|
|
|
||







Copyright © 2007 激ロック. All Rights Reserved.
Reproduction in whole or in part without written permission is strictly forbidden.