今年度、特に今期はアニメが豊作だ。Fear,and Loathing in Las Vegasの「Chase the Light!」がオープニング曲に抜擢された"逆境無頼カイジ破壊録篇"や、fadeの「One Reason」がオープニング曲に起用されている"デッドマン・ワンダーランド"など、激ロックの読者にも見逃せないTVアニメが各局で絶賛放送中だけど、そんな最中、ネットやレコード・ショップで品切れが続出するほどの大ヒットを飛ばしているアニメ関連のカヴァー・アルバムがあるのでここで紹介しよう。
その名も『プリンセス・ジブリ』。なんと、ジブリ作品の名曲をメタル・アレンジしているという驚きの一枚だ。
日本にはアニメや特撮のテーマ曲をメタル・カヴァーしているヘヴィメタ集団アニメタルがいるし、海外にも、有名なところではブラジル出身のヘヴィ・メタル・バンドのANGRAが聖闘士星矢のテーマ曲「ペガサス幻想(ファンタジー)」をメタル・カヴァーするなどして一時話題を呼んでいたこともあるので、アニメ×メタルなんて今時珍しいことではないが、同じアニメとはいえまさかの、あのジブリである。ジブリ作品の楽曲は、これまでにボサノヴァ、ハウス、ジャズ、テクノのカヴァー作品がリリースされているが、日本を飛び越え世界中の老若男女を魅了し続けているファンタジックなジブリ作品......いわば日本を代表するアニメ作品の名曲たちが海外のミュージシャンの手によってメタル・カヴァーされるなんて、はっきりいって想定外の事件だ。
その名も『プリンセス・ジブリ』。なんと、ジブリ作品の名曲をメタル・アレンジしているという驚きの一枚だ。
日本にはアニメや特撮のテーマ曲をメタル・カヴァーしているヘヴィメタ集団アニメタルがいるし、海外にも、有名なところではブラジル出身のヘヴィ・メタル・バンドのANGRAが聖闘士星矢のテーマ曲「ペガサス幻想(ファンタジー)」をメタル・カヴァーするなどして一時話題を呼んでいたこともあるので、アニメ×メタルなんて今時珍しいことではないが、同じアニメとはいえまさかの、あのジブリである。ジブリ作品の楽曲は、これまでにボサノヴァ、ハウス、ジャズ、テクノのカヴァー作品がリリースされているが、日本を飛び越え世界中の老若男女を魅了し続けているファンタジックなジブリ作品......いわば日本を代表するアニメ作品の名曲たちが海外のミュージシャンの手によってメタル・カヴァーされるなんて、はっきりいって想定外の事件だ。
このカヴァーに挑んだ勇敢な戦士たちを紹介しよう。プロジェクト名は、"Imaginary Flying Machines(=幻想の飛行船)"。参加アーティストは、イタリア出身のメロディック・デス・メタル・バンド【DISARMONIA MUNDI】、激ロックFES Vol.7に出演し圧倒的なパフォーマンスでオーディエンスを魅了したイタリアのテクニカル・メタルコア・バンド【DESTRAGE】、同じく激ロックFES Vol..7に出演した大阪出身のハイブリッド・メタル・バンド【BLOOD STAIN CHILD】、アメリカはカリフォルニア出身のメタル・バンド【LIVING CORPSE】の4バンドだ。アメリカからヨーロッパ、そして日本と、世界各地で活躍する凄腕のバンド勢が、ジブリへの愛を叫びながらここに集結している。
誰でも一度は耳にしたことがあるだろうお馴染みのキャッチーなメロディは、ほとんどの楽曲でそのまま生かされているが、カヴァー曲にありがちなB級感など一切感じさせない最上級のメタル・サウンドに再構築されているという衝撃作だ。「誰かがぁ、こっそりゃあああああああ!!」とEttore Rigotti(DISARMONIA MUNDI)の猛獣系スクリームで幕を開けるアルバム冒頭の「となりのトトロ」を筆頭に、ジブリの名曲の数々は壮絶なまでにアグレッシヴなメタル・サウンドに生まれ変わっている。全員、"本気"だ。
そして、プリンセス・ジブリと名付けられているだけあって姫的要素も忘れてはいない。イギリスはロンドン在住の日本人・女性シンガー【Yoko】と、BLOOD STAIN CHILDの女性ヴォーカリスト【Sophia】が、ジブリらしい無垢さを残しつつも艶っぽく歌い上げている。極上のメタル・サウンドをさらに甘美な世界へと昇華していて、ため息が出るほどに素晴らしい仕上がりだ。
さて、この"Imaginary Flying Machines"だが、楽曲によってカヴァーしているバンドは異なる。そのため、それぞれにバンドらしさがにじみ出ているのも面白い。ヴォーカルが互いの曲を行き来しているのも、このプロジェクトならでは。ここで1曲ずつ紹介してみよう。
誰でも一度は耳にしたことがあるだろうお馴染みのキャッチーなメロディは、ほとんどの楽曲でそのまま生かされているが、カヴァー曲にありがちなB級感など一切感じさせない最上級のメタル・サウンドに再構築されているという衝撃作だ。「誰かがぁ、こっそりゃあああああああ!!」とEttore Rigotti(DISARMONIA MUNDI)の猛獣系スクリームで幕を開けるアルバム冒頭の「となりのトトロ」を筆頭に、ジブリの名曲の数々は壮絶なまでにアグレッシヴなメタル・サウンドに生まれ変わっている。全員、"本気"だ。
そして、プリンセス・ジブリと名付けられているだけあって姫的要素も忘れてはいない。イギリスはロンドン在住の日本人・女性シンガー【Yoko】と、BLOOD STAIN CHILDの女性ヴォーカリスト【Sophia】が、ジブリらしい無垢さを残しつつも艶っぽく歌い上げている。極上のメタル・サウンドをさらに甘美な世界へと昇華していて、ため息が出るほどに素晴らしい仕上がりだ。
さて、この"Imaginary Flying Machines"だが、楽曲によってカヴァーしているバンドは異なる。そのため、それぞれにバンドらしさがにじみ出ているのも面白い。ヴォーカルが互いの曲を行き来しているのも、このプロジェクトならでは。ここで1曲ずつ紹介してみよう。