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INTERVIEW

LUMiRiSE

2025.06.10UPDATE

2025年06月号掲載

LUMiRiSE

Member:琴海(Vo) 来未(Gt) おと(Ba) MIZukI(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

7月5日は下北沢シャングリラをぐっちゃぐちゃのぼっこぼこにしてやります(笑)!


-1曲目の「Opening SE」に続く2曲目「RESOLVER」の"革命のドラマへと/反撃の狼煙上げろ"という一節からは、まさに琴海さんの意思が感じられますね。

琴海:はい、これは自分の気持ちを強く込めて書いた詞です。最後の"飛び出していこう"っていうフレーズも、今やってる"飛び出せLUMiRiSE"と繋がってます。

-「RESOLVER」ではサウンドにも力強さが漲っています。各パートの観点から、この曲がどのような特性を持ったものになっているのか教えてください。

MIZukI:この曲はドラムの手数が多くてめっちゃ難しいんですが、速くて手数が詰まってるところがカッコいい曲になってます。そして、これはドラムスタートなのでライヴではそこも1つの見どころになる曲だと思います。

おと:あのドラムからダダッダッダ♪って始まるところから、私も"キター!"という感じですごくテンションが上がるんですよ。あと、ベースに関してはスラップがちょっと入っていて、今まで全然そういうことはしたことなかったんですけど、この曲では頑張ってやってます。最終的にはドヤ顔で弾きました(笑)。

-ドヤ顔と言えば、この「RESOLVER」では、それこそドヤ顔で弾いていてもおかしくなさそうなギター・ソロも聴くことができますね。

来未:ありがとうございます(笑)。この曲はギター・ソロ以外のリフも特徴的なフレーズになってますし、全体的に疾走感のある曲なので、ギタリストとしては弾いていてかなり気持ちいい曲になってますね。あと、これはチューニング的にはドロップDなんですけど、一緒に制作をしてくれた作家さんともやりとりしつつ、わりと響きがお洒落なコード進行を使っていったんですね。そんな新鮮さもあるという意味で、これはLUMiRiSEにとっての、新しい代表曲になっていく感じに仕上がったんじゃないかと思ってます。すでにライヴでもやっていて、お客さんの間でもこれをやると"キター!"ってなってますね(笑)。

-当然その他にも今作『≠encore.』にはたくさんの曲が入っておりますが、ここはお1人ずつから"特に思い入れの強い曲"を教えていただけますと幸いです。

MIZukI:「アマリリス」です。これ、ドラムがめっちゃカッコいいんですよ。叩いてて感情も入るし、ライヴでやっててもすごく楽しいんです。感覚的にはドラムで私も"歌ってる"ようなところがある曲になってます。

-「アマリリス」はギター的な小技が詰め込まれているところも面白いですね。

来未:わりと地味なところでもタッピングしたりピッキング・ハーモニクスを入れたり、いろいろ細かいことをたくさんやってます(笑)。

-ちなみに「アマリリス」の歌詞を書かれているのは来未さんですが、これは相当ストーリー性の強い内容になっていませんか。

来未:これは前のヴォーカルから、"ドロドロの恋愛を書いてほしい"っていうリクエストを受けて、書いたものですね。アマリリス=彼岸花から連想していって、途中の"紅く咲くこの手の様に今"っていう部分なんかは、相手のことをあまりにも好きすぎて、気持ちの伝え方が分からないから殺してしまおうみたいな場面を、血のイメージと重ねながらあえて厨二っぽい表現で描いた部分なんです。あと、この詞は歌詞全体が回ってます。

-"繰り返すまた輪廻を巡り"とは、この詞そのもののことでもあったのですね。

来未:はい。最初の英詞の部分と、最後の"終わりにしよう今、この手で"が繋がるようになっているんです。もともとはリクエストがあって書いたものなんですけど、この詞には自分の中の闇の部分が少し出ちゃったかもしれません(苦笑)。

おと:「アマリリス」は、私もこの物語を女優みたいな気分になって弾ける曲なんですよね。その点では私にとってもすごく思い入れの強い曲です。あと、「BATTINESS」はLUMiRiSE一の暴れ曲でこれも大好きですね。ライヴではフロア対うちらでいつもバチバチに煽り合ってて楽しいです(笑)。とはいえ、ベーシスト的には「君がいて」っていうこっちゃんの曲が一番思い入れありますね。ベース・ソロっぽい部分もあるので、そこが弾いていてとても心地いいです。

-では、来未さんにとっての"特に思い入れの強い曲"は?

来未:MIZukIと作った「Love Emotion」です。これは詞も私が書いてますし、歌の部分でも私がヴォーカルとの掛け合いをしているところがあるので、いろいろ活躍してます(笑)。曲調としては、好きでよく観てた"BanG Dream!(バンドリ!)"から影響を受けたところもあって、ガールズ・バンドってみんな歌ってたほうがちょっとかっこ良くね? と思ったところから(笑)、ああいう掛け合いが生まれたんですよ。ライヴではみんながサークルしたりもしてる曲なので、これもかなり盛り上がる感じになってます。

MIZukI:「Love Emotion」は最初に来未ちゃんからデモが送られてきたときから、完全に"これはヤバい!"って感じた曲でしたね。その予感通りの曲になってます。

-琴海さんにとっての"特に思い入れの強い曲"もぜひ教えてください。

琴海:どの曲にも思い入れはあるんですけど、特にということだったら......やっぱり、私が加入して初めてできた「君がいて」ですね。これは詞も曲も、できあがったときから、"月日が経つ程味の出てくる曲だろうなぁ"と感じていたんですけど、ストレートに出会いと別れを描いているものだけに、ファンのみんなに対してのメッセージとしてはもちろん、周りにいる大切な人たちへの想いも込めた曲として、LUMiRiSEにとって大事な曲になっているんです。きっとLUMiRiSEが大きくなっていくにつれて、ライヴでのシンガロングの声もどんどん大きくなっていくんじゃないかなぁ、と予想しながら作った曲が今やっと1年経ってちょっとずつ現実に近付いてきたのかなぁという感触もあります。

-「君がいて」は優しい温かさを湛えた曲ですよね。

琴海:激しい曲だと、私は客席に飛び込むとか攻撃的なパフォーマンスをガンガンやってるんですけど、この「君がいて」のときだけは違います。実際、お客さんにも"この曲のときは全員がすごく優しい顔をしているね"って言われました(笑)。聴いてくれてる人の中にも涙ぐんでる人がいたりするんですよ。

来未:LUMiRiSEっていうと、これまでは「SHOOTER」のイメージがどうしても強かったと思うんですよ。だから、こういう「君がいて」みたいなシンプルですっきりした雰囲気の曲を出すと"方向性変わっちゃったの?"って言う人もいますけど、逆に言うとこの曲は"そこを狙って"作った曲ですからね。LUMiRiSEは変わったわけじゃなくて、こういう新しい一面も見せられるバンドに成長したぞ! ってことなんです。

-だとすると、そんなバンドとしての成長と変化を詰め込んだ渾身のフル・アルバムに、"≠encore."と冠した理由はなんだったのでしょうか。

琴海:これは覚悟の表れです。私たちはここからの音楽人生、バンド人生を、LUMiRiSE 1本勝負でやっていくぞ! アンコールなしの1本勝負でやるぞ! っていう意味ですね。ピリオドを付けているのも、これで最後にするぞっていう意思があるからです。

-その思い、しかと受け止めました。最後に、7月5日に下北沢シャングリラにて行われるツアー・ファイナル公演[飛び出せLUMiRiSE ~1st full album "≠ encore."リリースツアーファイナル ONE MAN LIVE]に向けての抱負をお聞かせください。

MIZukI:ソールド・アウト絶対させたいです。そのためにも、各地のツアーで、LUMiRiSEの輪を拡大させていけるようなライヴをしてきたいなと思っていますね。

おと:今まさに絶賛ツアー中なので、これまで東名阪に来てくれてた人たちの地元とか、いろんなところでまだ出会ってない人たちとも出会えるのが楽しみで仕方ないんですけど、このツアーで出会う全ての人たちを下北沢シャングリラに連れていきたいです。

来未:下北沢シャングリラでのツアー・ファイナルは、LUMiRiSEワンマン史上最大キャパへの挑戦なんですよ。でも、私たちにはそれ以上のデカい夢があるので、今度のライヴはLUMiRiSEにとって現状での目標である反面、そこを通過点にして先に進んでいかなきゃいけない重要なポイントだと思ってますね。今頑張らなきゃいつ頑張るというぐらいの気持ちで、もう死んでもいいからやれることはなんでもやる! って気持ちで臨みます。

琴海:ほぼほぼ言いたいことは来未ちゃんが言ってくれたので、私からは一言だけ。7月5日は下北沢シャングリラをぐっちゃぐちゃのぼっこぼこにしてやります(笑)!

TOUR INFORMATION
[飛び出せLUMiRiSE ~1st full album "≠ encore."リリースツアーファイナル ONE MAN LIVE]

7月5日(土)下北沢シャングリラ
OPEN 17:00 / START 18:00
一般前売 ¥3,500 / 新規チケット ¥1,000 / 当日 ¥4,000(D代別)
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