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INTERVIEW

MAMMOTH WVH

2021.06.10UPDATE

2021年06月号掲載

MAMMOTH WVH

Member:Wolfgang Van Halen

Interviewer:山本 真由 Interview interpreted and translated by Ginger Kunita

"父が今ここにいなくても、僕たちはそんなに遠く離れてはいないんだ"という気持ちを歌詞に綴っているよ


-すでにシングルとしてリリースされている「Don't Back Down」は、ライヴでも特に盛り上がりそうなノリのいいハード・ロック・ナンバーで、アルバムの最初に持ってきてもいいんじゃないかと思うようなパンチのある楽曲ですね。この曲は初期のころに作られたのでしょうか? それともアルバム収録曲を作っていくなかで"こんな曲も欲しい"ということで作られたのでしょうか?

ありがとう! この曲は初期ではなくて、アルバム作りの過程においては、中盤くらいに完成していった楽曲なんだ。シングルとしてリリースした理由は結構単純で、いろんな人にアルバムの楽曲を聴いてもらったんだけど、この「Don't Back Down」が一番、反響があったからなんだ。大きなスポーツ・アリーナで演奏してもよく映えそうな爽快さがあるからだろうね。結果として、たくさんの人が楽しんでくれたみたいだから、自分でもいいチョイスだったと思っているよ! みんなから、こんなにポジティヴな反応をしてもらえるなんて思ってもみなかった。多くの人がこの曲を聴いて、気に入ってくれるなんて、ものすごくエキサイティングなことだよね。クレイジーとも言えるよ(笑)!

-また、1stシングルでミュージック・ビデオも公開されている「Distance」は、偉大なギタリストである亡き父 Eddie Van Halen(VAN HALEN/Gt)に捧げた楽曲とのことですが、Eddieのファンに限らず、大切な人を失った多くの人にとって心の支えになるような楽曲ですね。この曲が生まれた経緯について教えていただけますか?

そう、この曲は父に捧げたものなんだ。"彼はもうここにいなくて、そんな人生はどうなっていくんだろう?"という内容を歌っている。"父が今ここにいなくても、僕たちはそんなに遠く離れてはいないんだ"という気持ちを歌詞に綴っているよ。

-個人的には、ポップで優しいタッチの「Think It Over」が好きで、何度も聴いています。こういったアプローチの楽曲は、これまでのバンド活動では、あまりなかったのではないかと思いますが、周囲の反響はいかがですか?

「Think It Over」は僕自身も大好きな曲で、父も一番気に入っていた曲なんだよ! ポップな要素を前面に押し出しつつも、内容はすごくノスタルジックなものなんだ。歌詞を作っているときって、自分が体験したこと、考えていること、思い描いていることとか、基本的にパーソナルな内容がとても多くなってくる。でも僕は、誰が聴いても、自分自身を主人公として曲に反映できるように歌詞を書くようにしているよ。まるでその人自身の視点から、歌詞の物語を体感しているような気分を味わってもらえるんじゃないかな。

-日本盤には、ボーナス・トラックとして「Talk & Walk」が収録されますが、この楽曲もアルバム用に作られた曲のひとつですか?

「Talk & Walk」に関しては、アルバムに収録されている他の楽曲とはヴァイブが違うから、ボーナス・トラックとして収録したんだ。でも僕はこの曲を、すごく誇りに思っているよ。イントロ部分では、誤った安心感を覚えるような流れなんだけど、その部分がすごく気に入っているんだよね。でも曲の途中で予想もつかないような、まるで"飛び降りるのが怖い!"って感覚に似ているような、ソワソワした雰囲気に変わっていくんだ。歌詞の内容については、嘘をついても許されると思っている人たちがいて、それがどんなに最悪かってことを歌っているよ(笑)!

-今は、まだ大規模なライヴやツアーの予定が組みづらい状況かとは思いますが、オンライン配信も含め、ライヴ活動も予定されていますか?

今、アメリカではだんだんとノーマルな状況に戻ってきていて、いろんな会場が少しずつ再オープンし始めたんだ。だからこのまま状況が改善して、ツアーができたらいいなって思っているよ。もし海外に行けるようになったら、すぐに日本に行きたいね! 今はまだ、アメリカのこの状況は、スタート地点に立っている段階だね。僕を含め、多くのアメリカ国民は"海外に行っても安全に過ごすことができる"って情報が流れてくるのを待っているよ。それが得られたら、すぐにでも行きたいね! まだオンラインのライヴもやっていないんだけど、それも実は準備中なんだ。そっちはすぐにできるといいなと思っているよ!

-もうワクチンは打ちましたか?

うん、ついこの前に2回目の接種を済ませたよ! (腕を捲って見せる)もう行けるね!

-最後に、このアルバム(と、できれば来日公演も!)を楽しみにしている日本のファンへ、メッセージをお願いいたします。

えぇ! もう日本にファンがいるなんて、すごく光栄だね!

-もちろん今作を機に、これからどんどん増えると思います!

みんながこのアルバムを聴いてくれることを、本当に楽しみにしているんだ。このアルバムを選んで聴いてくれた人たちがたくさんエンジョイしてくれることを、心から望んでいる。僕は日本の文化にすっかり魅了されてしまっているから、日本に行くことも心待ちにしているよ! 実はVAN HALENと一緒に、一度だけ日本に行ったことがあるんだけど、そのときはやることが本当に多くて......。"もっといろいろ見たかったなぁ"と思いながら、後ろ髪を引かれつつ帰国したんだ。そのとき、幸いにもすごく行きたかった秋葉原は行くことができたから、満足はしていたんだけど、また来日できることをとても楽しみにしているよ! みんなも楽しみにしていてくれたら、最高だね!