INTERVIEW
TRNTY D:CODE
2018.12.06UPDATE
2018年12月号掲載
Member:丐(Vo) SHiO(Gt) MST(Ba) 39(Mani)
Interviewer:オザキ ケイト
-タイトルの"hell hound"というのは"地獄の番犬"とされる黒い犬のことですよね。これは人間誰しもが持つネガティヴな部分のように感じますが、いかがですか?
丐:まさにそのとおりです。詞を書く前からこういう比喩を考えていて、SNSとかにアウトプットしたりもしてたんですけど、海外のファンの方からうつ病を黒い犬に喩えているマンガや本があることを教えていただいて、それがまさに自分の書きたいことだったし、"間違ってなかったんだ"と確信してこの歌詞ができました。
-この"hell hound"として表現している部分は、TRNTY D:CODEが掲げている"人間が本来持ち合わせているモノの再認識"というコンセプトにも繋がっている、と。
丐:そうですね。人間って誰しもネガティヴな部分を持っていると思うんですけど、そういうところを表現せずにポジティヴなものだけ歌うのは、自分の中ではむしろ悪なんです。そんなの全部嘘じゃないかと思ってしまう人間なので、ポジティヴなことだけでなくネガティヴな部分があったうえで、それでも前を向いて生きていかなきゃいけないっていうことを伝えたいです。
-それがサビの最後のスクリームの歌詞に込められてるということですね。
丐:そうです。
-カップリングの3曲に関してはどのように作られたのでしょうか?
SHiO:「inside.」と「steep.」は初期からあった曲なのですが、今回初めて音源化しました。
丐:どちらもライヴを意識した、お客さんをアゲられる曲です。
-また、「gone.」はこれまでのTRNTY D:CODEからは想像がつかないバラードですね。
SHiO:もともとミドル・テンポの曲をオーダーされて作り始めたんですけど、最終的にバラードができてしまいました(笑)。
MST:BPM150くらいのずっしり系のロックっていうオーダーだったはずだったのに、できあがってきたのがこれでびっくりしました(笑)。
丐:ライヴでアクセントになるような曲が欲しいよねって話してたんですけど、まさかのバラードで最初は戸惑いました。けど、聴いてみたらすごくいい曲だったんです。
-スタジアム・ライヴの風景が浮かぶような壮大さがあります。
丐:生まれたのは突然だったんですけど、レコーディングしたら化けた曲でした。スタジオで歌を録り終ってから聴いたときに、エンジニア含め全員鳥肌が立つくらいでした。
MST:これは作って良かったよね。
-そして12月からは3ヶ月連続主催イベントの開催が決まっているそうですね。
丐:TRNTY D:CODEをよりわかりやすく世の中に提示するための3本だと思ってます。
SHiO:3月にワンマンもあるので、その前にバンドを盛り上げたいというのもありますね。
-個人的にヴィジュアル系とラウドのどちらともやり合えるTRNTY D:CODEが、どのようなバンドを呼ぶのかが気になるところです。
丐:今回は基本的にはヴィジュアル系で揃えようと思っています。ただ、呼ぶバンドの音楽性はバラバラで、そのなかでTRNTY D:CODEの異端な音楽性がより際立つようなイベントにするつもりです。
-では最後に、今後への意気込みをお願いします。
39:TRNTY D:CODEはHIPHOPもバンドも好きな僕のどツボなバンドで、かっこいいメンバーとかっこいい音楽を楽しくやれてる理想のバンドなので、いろんな人に聴いてもらってもっと広めたいです。よろしくお願いします。
MST:2018年はTRNTY D:CODEが生まれてバンドの基礎を作った年だったと思うので、来年はこれまで頑張ってやってきたものの成果が出せるような年にしたいです。なので、来年の俺らにもっと注目してもらえたらと思います。
SHiO:MST君が言ったように、今年はバンドの基礎を作った年でした。来年には1周年ワンマンも控えていて、ここからジャンルに縛られずに音楽シーンを盛り上げていけたらと思っているので、よろしくお願いします。
丐:僕らはヴィジュアル系と呼ばれてステージに立ってますけど、音楽が好きで自分たちが持ってるものをサウンドに乗せて届けたいというマインドは他のジャンルのバンドと変わらないと思ってるし、そういう意志のメンバーが集まってできたバンドがTRNTY D:CODEなので、そこをもっとヴィジュアル系の外の人たちにも伝えていければと思っています。なので2019年はそれを顕著に、ジャンルに縛られずに活動していきたいと思っているので、"かっこいいバンド出てきたな"といろんな人に感じてもらえればと思います。