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INTERVIEW

GALACTIC EMPIRE

2018.11.22UPDATE

GALACTIC EMPIRE

Member:Dark Vader(Gt) Bass Commander(Ba)

Interviewer:菅谷 透

-ありがとうございます。では2ndアルバム『Episode II』についてうかがいます。リリースから半年ほど経ちましたが、反響はいかがでしょうか?

Bass Commander:すごくいい反応だったと思うよ。1stアルバム(2017年リリースの『Galactic Empire』)でみんなが知っている有名曲を扱ったから、それで舞台が整ってたのかもしれないね。2ndアルバムでは、1stアルバムに入れられなかった有名曲の「The Emperor」とかも収録しているけど、少し幅を広げて、新しいところでレイのテーマ(「Rey's Theme」)やカイロ・レンのテーマ(「Kylo Ren Arrives At The Battle」)もピックアップしたんだよ。さらに、有名なシーン――特にアクション・シーンのBGMで使われている曲にプログレッシヴな要素やテクニカルな要素を盛り込めそうだったから、そういった曲も取り上げているんだけど、それが今作のプログレッシヴ、テクニカルな雰囲気に繋がっているのかもしれない。アルバムの最後に収録されている「The Battle Of Yavin (Launch From The Fourth Moon)」はまさにバトル・シーンの曲だね。今作は1stアルバムとリンクする部分も十分あるだろうから、1stを気に入ってくれた人はとっつきやすかっただろうし、そこからさらに広がりを持ったアルバムにできたと思うよ。

-今作はかなりアグレッシヴな作風になっていますね。映画の"エピソード2(スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃)"も激しいバトル・シーンが多いので、そこに由来するのではないかと感じましたが、いかがでしょうか?

Bass Commander:その意識はあったと思うよ。John Williamsの書いた曲をベースやギターに置き換えて、ドラム・フレーズをつけて、自分たちのプレイによって個性を出すのが俺たちのやり方だけど、アルバムの個性は選曲の段階で決まってしまうというのもあるんだよね。そのうえで、2ndアルバムではより激しい、テクニックや攻撃性に重きを置いた曲が選ばれたと言えるかもしれない。1stアルバムで有名な曲をやってしまったから、今回はもっとワイルドに、思い切りやれたというのもあるね。

Dark Vader:今作は、有名な曲にこだわらずに自分たちが関心を持っている曲を中心に収録したんだ。というか、そもそも2ndアルバムどころか1stアルバムだって出すとは予想していなかったんだから(笑)。そういう意味では自分たちでやりたいことを思い切りやったよ。

Bass Commander:このバンドは"スター・ウォーズ"のファンが多いのはもちろんだけど、メタルの中でもテクニカルな面を好むファンも聴いてくれているから、きっと気に入ってもらえると思うよ。

-続いて、今回は初の日本侵略となりましたが、日本の印象はどうですか?

Dark Vader:素晴らしいね。今までいろんな国に行ったけど、その中でもトップ・クラスだよ。

-どこかへ出掛けましたか?

Bass Commander:日本に到着して2日間はいきなりショー("BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN")だったけど、昨日から明日まではオフだから(※取材日は10月26日)、リラックスしながらいろいろな場所を回ったり、新宿や浅草のお寺に行ったりしたよ。

-幕張メッセイベントホールにて行われた"BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN"に出演されましたが、いかがでしたか?

Bass Commander:同じ会場で2日間プレイしたんだけど、素晴らしかったよ。スタッフも信じられないくらい礼儀正しくて熱心だったから、とても楽しむことができたんだ。オーディエンスの反応も良かったと思うし、みんなの熱意に感謝したいね。俺たち自身、あまりミスらないでいい演奏ができたと思ってるんだ(笑)。総じて良かったよ。

-ライヴの感想を見ましたが、ステージで"フォース・チョーク"(架空のエネルギー"フォース"を使い、離れた相手の首を絞める技)をかけたようですね。

Bass Commander:そうなんだよ。俺たちのライヴでは毎回やっているんだけど、毎回違う誰かを選んで殺してしまうんだ(笑)。

-恐ろしいですね......(笑)。共演したBABYMETALについての印象を教えていただけますか?

Bass Commander:圧倒されたね! あんなの今まで見たことないよ。バンドがとにかく素晴らしかったし、音楽はもちろん、ステージ・セットや振付、衣装もユニークで、照明もすごかった。2日とも観たけど、両方ぶっ飛んだね。あんなに視覚的にすごいショーを見たのは初めてだよ。

-BABYMETALのメンバーや、バンドとの交流はありましたか?

Bass Commander:みんなすごくいい人たちで、わざわざ俺たちの楽屋まで来て自己紹介や挨拶をしてくれたんだ。プロデューサー(KOBAMETAL)にも会うことができて、少し話をしたよ。とにかく、びっくりするくらいいい人たちで、こんな機会を与えてくれて本当に光栄だね。

-どういったきっかけで、今回ゲスト・バンドとして出演することになったのでしょうか?

Dark Vader:ある日、国際的なブッキング・エージェントからのメールが届いて、そこには"BABYMETALという日本のバンドが、日本のアリーナで行う公演の海外からのゲスト・バンドを探しているから、君たち(GALACTIC EMPIRE)をエントリーしておいたよ"と書いてあった。"日本でライヴができる"という可能性を考えてワクワクしたけど、一方ではアリーナでのライヴだし、他にもっと有名な相応しいバンドがいるだろうから無理だなと思ってたんだ。そのあと、2ヶ月くらい経ってからまたメールが来て、"どうせ駄目だったんだろうな"と思って開いてみたら"ライヴが決定しました"という通知で、そこからはもうドキドキだよ! 個人的に日本に行くこと自体が昔からの目標だったし、初めて日本でライヴするうえでBABYMETAL以上にいいバンドなんていないから、本当に嬉しかったよ。

Bass Commander:本当に光栄だよ。

-週末(10月28日)にはSABATONも交えてBABYMETAL主催フェス[BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN EXTRA SHOW "DARK NIGHT CARNIVAL"]が行われますが、意気込みを聞かせていただけますか?

Bass Commander:すごく楽しみにしているよ! 今までより持ち時間が短くなるから俺たちとしては少し楽になるけど(笑)、また大勢の前で演奏できることにワクワクしているんだ。

-当日はハロウィンにちなんで仮装ができるようなので、みなさんのコスプレをしたファンもいるかもしれませんね。

Bass Commander:それは最高だね! 俺たちはコスプレをするコミュニティとの関わりもあって、普段のショーにも衣装を着てくるファンがいたり、子供連れで来てくれたりと、ファン参加型で楽しんでくれるから、嬉しく思ってるんだ。俺たちのライヴはただのショーじゃなくて、参加してくれるみんなと一体となるという面もあるから、今度のライヴもそうやって楽しんでくれたら嬉しいね。

-最後の質問になりますが、今後のバンドの展望と、日本のファンへのメッセージをお願いできますか?

Dark Vader:すごく便利な言い方になってしまうけど、究極的にはBABYMETALが今やっていることを目指したいね。ああいうレベルの高い、シアトリカルでプロダクションの凝ったショーを俺たちもやっていきたいから、そういう意味では、BABYMETALのような俺たちと似たヴィジョンを持ったバンドと、これからもどんどん共演していけたら成長できると思う。日本のファンへのメッセージは......ショーに来てくれって言おうと思ったけど、もうソールド・アウトしたと聞いているから(笑)、チケットを買ってくれてありがとう。またすぐ日本に戻ってこれることを願っているよ!