INTERVIEW
"風夏"スペシャル・バンド
2017.02.07UPDATE
2017年02月号掲載
Member:SHO(Gt) T$UYO$HI(Ba) 高橋 宏貴(Dr) 伊賀 拓郎(Pf) WEST GROUND
Interviewer:吉羽 さおり
メンバーが決まって、改めてレコーディングのときに、T$UYO$HIさんと高橋さんがいて......よくよく考えたら、これすごいなと(SHO/MY FIRST STORY)
-レコーディングはそれぞれバラバラだったんですか。
T$UYO$HI:ドラム、ベースは一緒で他は別でしたね。
-ふたりのコンビネーションはどうでしたか。
T$UYO$HI:何気に知り合ってから長いんですけど、一緒にレコーディングをしたのは初めてだよね。だから新鮮で。
WEST GROUND:まさかこんな日が来るとはという感じですか?
高橋:俺はいつか音を合わせる日が来るかもなとは思ってましたけどね。振り返ってみたら、そういえば今回が初めてだったねという感じなんですよ。
-知り合ってどのくらいになりますか。
高橋:14年ですね。
T$UYO$HI:よく覚えてるね。
高橋:2002年の仙台のライヴでしたね。
T$UYO$HI:ELLEGARDENと僕が当時やっていたバンドが対バンしたんです。リハーサルのときに、どんなバンドなんだろうなと思いながら見ていたら、リハからクソでかい声で、"ワン、ツー、スリー、フォー!"って曲を始めるドラムがいて。"なんだこいつ"って思いました(笑)。
SHO:(笑)
T$UYO$HI:で、ライヴを観たらすごくかっこよくて。まさに、ELLEGARDENがバコーンと売れる直前のときだったんですよね。当時僕は、そろそろ新しいバンドをやりたいなと思っていて、いいドラムいないかなって探していたタイミングで、"あ、いいドラムがいた"と思って。しかも帰り際に話したら、同い年で。連絡先を聞いて、東京に帰って飲もうねって話をしたんです。それである日、渋谷で飲もうと待ち合わせすることになって。俺は当時原宿に住んでいて、高橋は千葉の方に住んでいたんですけど。俺が原宿から電車に乗ったら、同じ車両にいたんですよ。
高橋:あー! っていう。
T$UYO$HI:で、朝まで飲んでヘロヘロになって帰ってという、それからの付き合いです。
WEST GROUND:それって、ナンパですよね。
T$UYO$HI:俺、たいていナンパですよ。PTPを始めるときも、K(Vo)はナンパだったから。
WEST GROUND:女性もよくナンパされるんですか。
T$UYO$HI:全然ですね。女性には声が掛けられないんです、これが。
WEST GROUND:いやいやいや(笑)。
T$UYO$HI:今のところ大文字にしておいてください(笑)。
-SHOさんはみなさんと面識があったんですか。
SHO:T$UYO$HIさんとは、以前Jさん(LUNA SEA)とマイファスが一緒にライヴをやったときに、打ち上げでちょっとお話をしたんですけど。
T$UYO$HI:あぁ。
SHO:もちろんずっと知っていて。6、7年前にO-EASTにHiro(Vo)と一緒にライヴを観に行って、楽屋にお邪魔してはいたんです。
T$UYO$HI:バンドとしてはお互いにずっと知ってるという感じだよね。で、そのときうちのヴォーカルに絡まれたっていうか、打ち上げとかでうわーって言われたんだよね。
SHO:そこは、両方です。細美(武士)さんにもK君にも。俺、何もやってないですけど。
高橋:それ、俺たち事故ってる感が半端ないよね(笑)。
T$UYO$HI:でも(絡んだのは)僕らじゃないから(笑)。
SHO:でもふたりのバンドには、いろいろ食らっているんです。俺、24歳のときに海外に行ったんですけど、行こうと思ったきっかけが、PTPとエルレを見てなんですよ。
T$UYO$HI:へぇぇ。
SHO:日本で、こんなに英語詞も使ってやってるバンドがいるんだって。その当時、洋楽ばかり聴いていたんです。流行っていたエモ、スクリーモ、ミクスチャーを片っ端から聴いて、好きすぎちゃって、ひとりでアメリカに"Vans Warped Tour"を観に行ったんです。それで帰ってきて、ちゃんと海外に行こうと思ったんですよ。そのときに、有線でエルレの「No.13」(2003年リリースの2ndアルバム『BRING YOUR BOARD!!』収録曲)がかかっていて励まされたり。もともとGUNDOG(※KがPay money To my Pain以前にやっていたバンド)は聴いていたんですけど、PTPも聴いてみたらスクリーモをやっていて、俺がやりたいのはこれだっていう感じがすごくあったんです。すごく影響を受けたし、日本のバンドはそのときPTPとエルレ以外あまり聴いてなかったんですよ。
WEST GROUND:なにその話、すごいね。
-じゃあ、こんなふうに高橋さんやT$UYO$HIさんと一緒に演奏できるのは、すごいことですよね。
SHO:メンバーが決まったときは素直に嬉しかったですね。改めてレコーディングのときに、T$UYO$HIさんと高橋さんがいて......よくよく考えたら、これすごいなと。伊賀君も間接的にずっと知っていたし、それ以前に作った曲に、ピアノを入れてくれたりもしていたんですよ。
高橋:いろいろ繋がってきたな。細美さんのことがあってドラム・アレンジを複雑にしてやるかなっていう感じ?
SHO:違う違う違う、それ超イヤな奴じゃないですか!