INTERVIEW
"風夏"スペシャル・バンド
2017.02.07UPDATE
2017年02月号掲載
Member:SHO(Gt) T$UYO$HI(Ba) 高橋 宏貴(Dr) 伊賀 拓郎(Pf) WEST GROUND
Interviewer:吉羽 さおり
-それぞれのパートが、自分の味でやるという部分も多かったんですか。
高橋:印象が変わらないようには心掛けましたね。できることとできないこともあるし。なので、元のものは意識しました。
-とはいえ、ドラムはかなり派手に鳴っていますよね(笑)。
高橋:そうなんですよ! 「Climber's High!」は、アニメの中で高校生の子がプレイするバージョンと、HEDGEHOGSという伝説のバンドがプレイするバージョンをやっているんですけど。最初に、かなり難しいものと、簡単なものがあるからねという話は聞いていたんです。それで最初に上がってきたデモを聴いたときに、こんなに難しいんだって思ったのが高校生のバージョンだったからね。
T$UYO$HI:はははは(笑)。
高橋:ふたり(WEST GROUND、SHO)ともやりたい放題だな、って。
SHO:やりたい放題やった結果、レコーディングで睨まれつつ(笑)。でも、俺は高橋さん節も結構出てるかなと思うんですよ。
WEST GROUND:フィルとか特にね。
-T$UYO$HIさんはどうだったんでしょう。
T$UYO$HI:1曲でふたつのバージョンがあるっていうのが、とても厄介で。それが例えば、バラード・バージョンとバンド・サウンド・バージョンくらいかけ離れたものだと覚えやすいんですけど。基本路線はほとんど一緒で、微妙に違うというのを覚えるのがなかなか大変でした。"これ、どっちかにならないんですか?"って電話しましたからね(笑)。そしたら、"いや、これはこういう理由で2曲存在するんです"と言われて、なるほどと。
高橋:何も知らないでやると、ただ試されてる感じがするもんね(笑)。まだどちらのバージョンでいくか決められなくて、どちらにしようか迷ってるのかっていうか。
T$UYO$HI:そうそう。
WEST GROUND:なんとなくな感じで始まったので、みんなふわっとしていたんですよ(笑)。詳細を言わず、とりあえずやってくださいみたいな。
T$UYO$HI:まぁ、だから面白かったですけどね。
-2バージョンで結構パターンを変えているんですか。
T$UYO$HI:もともとのがいいなと思ったから、俺はそんなに変えてないかな。その中で、自分だったらこうするっていうのは、ほんのちょびっと入れてますけど、基本路線は変わってないですね。
WEST GROUND:T$UYO$HIさんは結構聴き込んで、一度、丸々全部コピーをしてから、レコーディングのときに"ここはこういう方がいいかな"っていう感じでした。
T$UYO$HI:高校生のバージョンの方は、設定が初心者だっていうことだったから、そのために僕は、こっちでは指を2本しか使わないで演奏するとか、そういう縛りを──
高橋:絶対、嘘ですよ。
SHO:はははは(笑)!
高橋:見たことないドヤ顔してたし(笑)。
WEST GROUND:俺、今、ちょっとさすがだなと思ったのに。
T$UYO$HI:本当はそれを嘘ですって言わなくても世の中にはバレないけど、みんないい人だから言っちゃうんだな。
-(笑)伊賀さんはその点では。
伊賀:例えば、自分がイチからアレンジする場合だと、先ほど言ってもらった"伊賀節"じゃないですけど、自分のやりたいことや得意なフレーズが強く出てしまう気がするんです。今回は、いただいたデモにガイド的なフレーズが入っていて、"あぁ、SHOさんはこういうことがやりたいんだな"っていうのが見えたんです。そこから広げていくことで、自分だけの発想じゃないものを作っていけるのが楽しかったですね。
WEST GROUND:天才ですからね、彼は。
T$UYO$HI:まさに天才で、これがプロです。
伊賀:ハードルが上がってますけど(笑)。
WEST GROUND:ほんと、ただの天才なんですよ、彼は。