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INTERVIEW

SHACHI

2016.10.06UPDATE

2016年10月号掲載

SHACHI

Member:HIDETA(Ba/Vo) JIYOUNG(Dr/Cho) TAKE(Gt/Vo)

Interviewer:荒金 良介

-SHACHIの原点と言えるバンドばかりじゃないですか。

TAKE:そうです、そうです。前回のシングルを出したときに、今までとは結構違うことをやったんですよ。新しいことをやろうと思って4つ打ちを入れてみたんですけど、この1年SHACHIで活動して、お客さんの反応を見て、SHACHIに求められているのはこういうものかなって見えた部分があったから。今は求められるものに応えてもいいのかなと。そのためには昔の気持ちに戻らなきゃいけないですからね。ZOMBIESTARZのときはひとりでHIDETAのぶんを背負って、"全部やらなきゃ"みたいな感覚もあったけど、SHACHIならそれを考えなくてもいいから。若い子がやってる音楽に乗っかる必要もないし、自分たちは自分たちのやり方を貫こうと。

-HIDETAさんも昔の音楽を聴き返したんですか?

HIDETA:あえて掘り出してまで聴かないけど、好きな音楽はずっと聴いてますね。今回は、自分が好きな音楽に遊び心を加えたら、もっと自分の曲を好きになれるのかなと。それが自分の中でのテーマでした。

-HIDETAさんがずっと聴いてる音楽というと?

HIDETA:入り口はSEX PISTOLS、THE CLASHですね。それからバンドの音楽を聴くようになったから、今でもそのへんの音楽を聴いてます。そうやって思いっきり通った音楽を、"俺はこういう音楽が好きなんだ!"って曲で表現しようと。それを意識したのは今回が初めてですね。

-ふたりが挙げたバンドは初期パンクという共通点がありますね。

TAKE:普通にCDを貸し借りしてましたからね。

HIDETA:最初にいろんなバンドをTAKEに教えてもらったんですよ。

-それでTrack.3「SINGIN' SWINGIN' ALL DEAR RUDIES」にはRAMONES風の"Hey Ho!"というコーラスが入っているんですね。

HIDETA:曲がまるまるそういう雰囲気のものは今までなかったかもしれないですね。この曲はやりたいことをやっちゃおうと。

-今作は"This is a SHACHI"というか、初期SHACHIを彷彿させるソリッドさやシャープさを感じました。

TAKE:今の若い子が聴くと、僕らがやってることはシンプルだと思うんですよ。でもそれが今風になってもいいんじゃないの? って。古臭くもなく、2016年の音に仕上がってますからね。それはレコーディング・エンジニアをやってくれているANDREW(FUCK YOU HEROES / FULLSCRATCH / BBQ CHICKENS)の手腕も大きいですね。彼は最前線のバンドの音も知ってますから。

-歌詞で意識したことはありますか?

TAKE:今回は同世代の人や、若い世代に聴いてほしい気持ちはありますね。そういう人たちと喋ったときに、自分が感じたことを歌にすることが多くて。具体的な人というより、世代に向けて歌ってます。"昔はイキイキしてたけど、今はちょっと元気をなくしちゃった人に聴いてほしい"ってHIDETAも言ってたもんね?

HIDETA:大人になると、なんでも自分で考えて判断できるようになるじゃないですか。それは正常なことかもしれないけど、自分の中で潰れてしまう気持ちもあるのかなと。モジモジしてる人が同世代に多いんじゃないかと思ったから、気持ちで進んでもいいんだよって。そういう人たちにもう一度ライヴハウスに来てもらって、また騒いでくれたらいいなと思ったんです。

-"あたってくだけろ やればわかるさ"(Track.1「BRAND NEW WORLD」)の歌詞も今作の音楽性に通じる衝動的な気持ちが込められてますよね。

HIDETA:ダメだと思っても、"とりあえずやってみよう!"という気持ちになってほしくて。

-SHACHIが歌うことで響く世代の人たちが絶対にいるでしょうからね。

HIDETA:そうなんですよ! 若い人よりも、上の世代の人から"好きなことはやった方がいいぞ"と言われた方がグッと来るんですよね。だから、そういうことも歌っていきたいです。

-"まだ見ない島を目指して"(Track.4「Sail」)、"未来にもっと出会いが待ってると/信じ続けるMr.FREEDOM"(Track.5「ミスターフリーダム」)など、TAKEさんとHIDETAさんの歌詞に共通点が多くて。将来に対する期待やワクワク感に満ち溢れてますよね。

JIYOUNG:たしかにそうですね(笑)。

TAKE:CDを出したら、楽しいことが待ってるのはわかってるんですよ。マイナスになることは絶対にないから。音源の反応を聞けたら嬉しいし、その気持ちが曲にも出てるのかもしれない。自分で言うことじゃないけど、説得力は増してきたのかなと。歌うなら、ドスンと響かせたいから。ライヴで騒いでいるときに歌詞が入ってきて、さらに覚醒してくれたらいいなと思います。今回はライヴで楽しめる曲ばかりですからね。