INTERVIEW
UNIONS
2016.05.11UPDATE
2016年05月号掲載
Member:D-K(Vo)
Interviewer:山本 真由
-D-Kさんのクリーン・ヴォーカルと、taitoさんのシャウト・ヴォーカルが、絶妙なバランスで交錯する緊張感が、UNIONSの持ち味のひとつとも言えそうですが、そのバランスについては、どういう基準で決められているのでしょうか?
僕はtaitoが国内で一番のシャウターだと思っています。彼が僕をどう思っているのかはわかりませんが(笑)。なので、お互いの持ち味を最大限に引き出せるようにメロとシャウト、ラップを考えています。基本的には、メロディに重きを置いているので、メロディを先行で作って、そのあとに僕とtaitoでシャウトとラップをどのように組み込んでいくかを考えています。
-今作では、多くの海外アーティストをゲストに迎えていますね。Track.2「Flames」には、USポスト・ハードコア・バンド DIAMONDS TO DUSTのBarry Elliott、Track.5「BET」には、ポルトガルのメタルコア・バンド HILLS HAVE EYESのFabio Ribeiro Batista、Track.8「Live」には、USポスト・ハードコア・バンド IF I WERE YOUのRandy Pasquarella。それぞれどういった経緯で彼らをゲストに迎えることになったのですか?
「BET」に参加しているFabioは、共演をきっかけに仲良くなりました。写メを送り合ったり、FacebookのMessengerで"こうしてほしい"など和気あいあいと会話しながらレコーディングしました。「Flames」でのBarry、「Live」でのRandyは、僕が彼らの音源を聴いて気に入って、どうしても一緒に曲を作りたいと思って、レーベル・メイトなので紹介してもらったんです。
-また、"激ロックTOUR VOL.11"で共演した、NINJA KOREが「NOT」のリミックス(Track.9)を手掛けていますが、原曲のエモーショナルなメロディやラップを活かしつつ、ダンサブルでよりヘヴィに盛り上げていて、秀逸なリミックスだと感じました。やはり彼らとはライヴでの共演を通して音楽性など共感するところがあって、今回のリミックスを依頼されたのでしょうか?
そうですね! NINJA KOREとは、ライヴだけでなく一緒に大阪観光もして、プライベートでもかなり仲良くなりました。彼らと話していると、アニメや音楽の価値観など共通するところが多く、フィーリングが一致して、一気に距離が縮まりました。そして今回のアルバムを制作するという話をして"ぜひやってくれないか?"とお願いしたところ、ノリノリで作ってくれたリミックスが今作に収録されている「NOT(NINJA KORE RMX)」です。
-「NOT」は、前作EPにも収録されているのでMVも昨年秋に公開されていますが、今作から新しいMVを制作する予定はありますか?
アルバムを聴いた方はわかると思うのですが、今作に収録されている「NOT」はMVの音源とはまったく違い、アルバム用にレコーディングし直しています。そこもぜひチェックしてほしいです。それと今後新しいMVの制作は......ある!ということだけ伝えておきます(笑)。
-1st EP『NOT issues』(2015年リリース)をリリースしたあとに、全国20ヶ所にも及ぶツアーを行いましたが、様々な環境でのライヴを経験したことが今作にもたらした影響はありましたか?
もちろんありました。それは音楽面でというよりも、精神面や人間面でかなり成長させてもらいました。何より、まだ足を踏み入れたことのない土地でUNIONSを待ってくれている方々がいるんですよ。これほど不思議なことはなかったですね。そのときに音楽の偉大さについて考えました。僕たちの音楽が電波を介して日本だけでなく、世界中に広がっていて、そしてライヴハウスに足を運んでくれて。当たり前のことのようですが、20時間も機材車を運転して辿り着いた先に、満面の笑顔でUNIONSのライヴを楽しんでくれる仲間がいるって、本当に言いようのない喜びなんです。そういった経験が今回のアルバムの楽曲にかなり影響を与えていると思います。
-さらに、今作のリリースに伴うツアーは、47都道府県を回るということで、よりハードなツアーとなりそうですね。ぜひ意気込みをお聞かせください。
まず、47都道府県ツアーをなめてました(笑)。UNIONSは基本的にすべてDIYなんです。今回の47都道府県+海外公演のツアー・スケジュールは僕がマネージメント業務を担当していて、全公演数々の壁がありましたが、どうにかこうにかスケジュールを組むことができました。それは、全国のライヴハウスの方々のご協力と各地方の仲間が助けてくれたおかげです。本当にツアーを組むというだけでも過酷でしたね。前回の20公演を回るツアーでもいろいろな思い出があり、疲労も溜まって大変な思いをしましたが、今回の47+1公演で何が起こるのか......。正直なところ、体力面など備えられる部分は備えてますが、何が起こるかわからないので流れに身を任せているところはあります。ライヴは生き物なのでなんとも言えないですが、全公演、悔いのない最高のショーをかまします。それが意気込みですね!
-今作で大きく飛躍すること間違いなしのUNIONSですが、今後の活動に関してはどんな目標を持っていますか?
まずは47都道府県ツアーのことで頭が一杯なので、全国のみんなに会えることが楽しみすぎます。そして、ペースを落とすことなくまた次の作品を作ってもっともっと面白い奇想天外なことをしていきたいですね!
-最後になりましたが、激ロックの読者へメッセージをお願いします。
僕らのことを知らない方も知っている方も最後まで読んでくれてありがとうございます。UNIONSは、本当にただただ音楽が好きなバカ6人組です。もともと僕らもライヴ・キッズでした。みんなと何も変わりません。これから自分たちもリスナーのみなさんも一緒にわくわくできることをやっていけたらいいなと思っています。これからもこんな6人組をどうぞよろしくお願いします! あと、みんな地元のハコだったら来やすいやろ!? わざわざ都心に出てこいとは言わん! みんなの地元のハコに遊びにいくから遊びにきてくれ! 待ってるぞー! どうもUNIONSでした! ありがとうございました!