MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

CONQUER DIVIDE

2016.02.03UPDATE

2016年02月号掲載

CONQUER DIVIDE

Member:Kristen(Gt)

Interviewer:今谷 重治
Translator:Louis Sesto (Eagletail Music)

-なるほど。たしかにこの曲におけるクリーンとスクリームの対比はまさにそういった歌詞の内容をうまく表現していると思います。そして日本盤には、この「Eyes Wide Shut」のアコースティック・バージョン(Track.11)がボーナス・トラックとして収録されています。原曲以上にバンドのエモーショナルな面を堪能できる仕上がりになっていますが、このバージョンを収録しようと思ったきっかけはありますか?

実は日本のためだけにこのアコースティック・バージョンをレコーディングしたのよ! 日本のみんなに何か特別なプレゼントをしたかったの! 「Eyes Wide Shut」をアコースティック・バージョンにしていく作業も楽しかったし、普段とは違う視点で同じ楽曲を見ることができたのもよかったわ。

-まさか日本のためだけにわざわざレコーディングしてくださるとは! とても感慨深いですね。また、Track.4「Nightmares」はCONQUER DIVIDEの初MVにも抜擢されています。ディレクションを担当したBrad GolowinはBLESSTHEFALLやTOO CLOSE TO TOUCHなどポスト・ハードコア系バンドのMVも制作していますが、彼に今作の制作を依頼したのはなぜですか? また、この曲に込めた想いもぜひ訊かせてください。

Brad Golowinは素晴らしい人で、とても仕事がしやすかったし、彼のディレクションも素晴らしかったわ。「Nightmares」はアルバムの中でもお気に入りの曲のひとつよ。人に認められなかったりけなされたりする中で、立ち上がって戦い、相手の非を証明するという内容の歌詞なの。ある特定の人物に向けたメッセージではないけど、部分的には自分の経験に基づいて書いていて、だからこの曲の歌詞は捉え方によって自分自身が感じている恐怖や不安として解釈することもできるの。アーティストとしても仕事に対して、自分が書いている作品が十分に良いものではないのかもしれないという恐怖や不安を抱くこともあるし。「Nightmares」はそういったネガティヴな感情をポジティヴなものに変えていくという内容の曲ね。

-自分が感じる恐怖や不安というものは、特に仕事上において多々あって、そういったものに打ち勝っていくのは常に自身との闘いであると思います。"ネガティヴをポジティヴに変えていく"というのはとても素晴らしいですね。そんな今作には、Joey Sturgisがプロデューサーに迎えられています。彼は過去に、先ほど話に出たDOWN & DIRTY以外にもTHE DEVIL WEARS PRADA、ASKING ALEXANDRIA、OF MICE & MENなどのメタルコアというジャンルにおける名盤を数多く生み出してきた名匠として知られていますが、彼との仕事はどうでしたか? やはり彼から刺激を受けることも多々ありましたか?

Joey Sturgisと一緒に仕事ができたということは、私たちにとって大きな夢を叶えたようなものよ! 彼は人間としても素晴らしいし、とても素直で率直な意見を言ってくれるプロデューサーで、彼からはとても多くのことを学んだの。改善の余地があるものに関しては率直に"これはダメだ!"と言ってバンド側に改善するよう求めるような人だったわ。

-そんな彼の素晴らしい仕事っぷりはサウンドからも十分に感じ取ることができます。このアルバム全体を通して伝えたいことやコンセプトはありますか? また、今作のジャケットには"鍵"が象徴的に描かれていますが、このジャケットに込めた想いがあればお聞かせください。

特に一貫したコンセプトというものは存在しないけど、制作当時の様々な経験の集大成だと思ってもらいたいですね。私たちも心の重荷となっていたものを晴らす必要があったのよ。ジャケットの鍵は、"長年作り続けてきた楽曲を遂に解き放つ"という意味合いを象徴しているの。アルバムの制作に4年もかかったから、やっとファンのみんなに聴いてもらうことができて、本当に解放されたような気分だったわ。

-アルバム制作に4年もの歳月を費やすというのは並大抵のことではないですよね。その努力や苦労があって完成したこのアルバム、ぜひたくさんの人に聴いて欲しいです。ちなみに、各メンバーが影響を受けたバンドは具体的にどのようなバンドなんでしょうか? よろしければおひとりずつお訊かせください。

私はTOOL、30 SECONDS TO MARS、BETWEEN THE BURIED AND ME、PARAMORE、LIGHTSに影響を受けたわ。私が知る限りだと、クリーン・ヴォーカル担当のKiarelyはSLEEPING WITH SIRENS、Katy Perry、Demi Lovatoね。スクリームのJanelはCROWN THE EMPIRE、PIERCE THE VEILに影響を受けてるわね。もうひとりのギターのIzzyはAUGUST BURNS RED、PARKWAY DRIVE。ドラムのTamaraはNILE、IRON MAIDEN、CHILDREN OF BODOMあたりね。ベースのAshleyはASKING ALEXANDRIA、RUSHって言ってたわ。

-やはりご自身の担当パートとリンクしている部分がありますね。それぞれが受けてきた影響は当然違うと思いますが、CONQUER DIVIDEとして目標とするアーティスト/バンドがいれば教えてください。

手本にしているのはカナダのLIGHTS(※シンガー・ソングライター/エレクトロ・ポップ系アーティスト)。彼女が女性アーティストとして成し遂げたことは本当に素晴らしいと思うの。彼女は強いモチベーションを持っていて、たった数年で大きな成果を出しているのよ。彼女の仕事に対する姿勢は見事ね。

-メタルコア系のアーティストではないのが意外でした。同じ女性アーティストとして、あなたたちもLIGHTSのようにこの音楽業界で良い作品を残し続けていって欲しいです。日本ではTOWER RECORDSのバイヤーによる激押しアイテム"タワレコメン"にも選ばれ、非常に高い評価を得ています。来日を心待ちにしている日本のファンも多いと思いますが、来日も視野にいれているんでしょうか?

TOWER RECORDSを始め、日本でのリリースがうまくいっていることはとても喜ばしいことだし、早く日本に行きたいわ! 言葉の壁があって実際に日本からの情報を得るのは困難だけど、日本でみんなが私たちのアルバムを聴いて楽しんでくれていることを聞いて本当に嬉しく思います!

-近年の若手ラウド系アーティストの中では特に注目されていると言っても過言ではないと思います! 来日を心よりお待ちしております! そんな日本のバンドで気になるアーティストがいたら教えてくだい。

Crystal Lakeは素晴らしいわ! とてもソリッドなメタルコアをやっているわ。

-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

アルバムを聴いてくれて本当にありがとう! 私たちの作品を楽しんでもらえていると聞いて恐縮しています。日本へ行ってライヴもしたいと思っているから、そのときはぜひ会場に足を運んでくださいね! 早くみんなに会いたいわ!