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INTERVIEW

WALKING AFTER U

2015.09.09UPDATE

2015年09月号掲載

WALKING AFTER U

Member:Baek Haein(Vo/Ba) Song Jia(Gt/Cho) Kim Sunny(Key) A-zzang(Dr/Cho)

Interviewer:今谷 重治

-日本で韓国のアーティストといえばKARAやApinkなどK-POP勢の人気がありますが、そこにロックというジャンルで挑むというのはひとつの挑戦でもあると思います。ロック・アーティストとして、近年の日本でのK-POPブームなどはどう感じていますか?

Song:実は韓国にもたくさんの、そして立派なロック・バンドがたくさん存在します。K-POPが韓国を代表しているという状況がもどかしくてWALKING AFTER Uを結成しました。韓国にもロック・バンドがたくさんいることを知ってもらいたいのです。でもK-POPを強く意識することは特にありません。人は誰でも自分がやりたい音楽をやる権利と、聴きたい音楽を聴く権利がありますから。

-改めて1stアルバム『Unleash...』の国内リリースおめでとうございます!(昨年9月の)韓国でのリリース後の反応はどうでしたか?

Kim:実際のところ、韓国ではガールズ・ロックというジャンルは、まだ芽が出たばかりです。それに、私たちは最初から韓国よりも日本や台湾、中国、そして欧米の市場を目指してアルバムを発売したので、韓国ではアルバムの宣伝をしませんでした。現在、WALKING AFTER Uのファンの多くは、ほとんどが日本、台湾、中国、欧米のみなさんです。

-力強いロック・ナンバーから、繊細なメロディが印象的なナンバーまで幅広い楽曲があり、多彩な才能を感じます。最も影響を受けたアーティスト、目標としているアーティストがいれば教えてください。

Baek:メンバーそれぞれに影響を受けたアーティストがたくさんいます。Jiaはアメリカのハードロックとメタル系の音楽を、A-zzangはハードロックとエモコア、ハードコアをよく聴いています。Sunnyはジャズを、私は60~70年代のロックをよく聴きます。お互いに音楽的なカラーがすごく違うので、曲を作るときに意見がぶつかることもありますが、それぞれの音楽的なカラーがミックスされて私たち独自のカラーの音楽ができるのがいいところではないかと思います。

-パワフルなロック・ナンバーで始まるTrack.1「Burn」は1曲目に相応しく、また、ライヴでも非常に盛り上がる曲だと思います。流麗なギター・ソロが披露されるなど、かなりハードロックに近い印象を感じますが、そういったことは意識されてますか?

Baek:いいえ。私たちは曲をつくるときに"こういうスタイルで曲を作らなきゃ"ということは考えません。自然にできた曲であればそれで満足です。

-MVにもなっているTrack.5「Blind」は物悲しいメロディが印象的なロック・バラードに仕上がっていてとても心に残ります。この曲に込めた思いなどあればお聞かせください。v

Baek:この曲は、私たちが普段の生活で経験する多くのことの中で、時間が経っても頭の中から消えないものについて語っている歌です。多くの方々が好きになってくれて嬉しいです。

-Track.2「The End」やTrack.7「I Don't Wanna Die」などフックが印象的な曲が多く、全体を通してバランスのいい内容に仕上がっていると思います。作詞や作曲の際に意識していることはありますか?

Song:私たちは歌詞とメロディ作りに多くの時間を費やし、いい歌詞と聴きやすいメロディを追究しています。ジャンルについては、ほとんどこだわりません。

-全体的にほとんど韓国語で歌っていると思いますが、タイトルは英語を使用されていますね。今後さらに活動の幅を広げていく中で、英語を今以上に歌詞に盛り込んでいくことを考えていますか?

Baek:はい、そうです。1stアルバムは韓国語で歌いましたが、次のアルバムからはすべて英語で歌う予定です。

-本国でも日本でもライヴ・パフォーマンスの評価が非常に高く、実際に見ていてとても高揚感を感じます。今後、こんなフェスに出演したいという思いや、この国でライヴをしたいなど、目標としているライヴがあれば教えてください。

Song:正直に言うと、特定のフェスに出演したいと思ったことはありません。世界中で開かれるロック・フェスに参加したいです。

-ヨーロッパ・ツアーを行うことが発表されていましたが、具体的にはいつごろから行うのでしょうか? また、今後のツアーに向けての意気込みを教えてください。

Song:ヨーロッパ・ツアーは2016年からスタートする予定です。今年いっぱいは台湾、中国、そしてそれ以外のアジア諸国でのツアーを行う予定です。

-最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

一同:激ロックの読者のみなさん、こんにちは! 韓国から来た私たちWALKING AFTER Uに多大な関心と愛情を寄せてくださり、心から感謝しています。韓国には、まだガールズ・ロックというジャンルがないので、ずっと日本で活動したいと思っていました。そして東京で多くのライヴを行い、日本のミュージシャンと日本の音楽ファンのみなさんには、私たちの実力に比べて十分すぎるほど愛されて、とっても嬉しいです。私たちを応援してくださるみなさんをがっかりさせないよう、最善を尽くして一生懸命いい音楽をやっていきます。日本のミュージシャンとファンのみなさんに心から御礼申し上げます。ありがとうございました。