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INTERVIEW

FLESH JUICER

2015.08.08UPDATE

2015年08月号掲載

FLESH JUICER

Member:Gigo Pro(Vo)

Interviewer:米沢 彰

-"Gigo"という言葉は聞き慣れないですが、タイトルにはどういった意味があるのでしょうか?

既存の神の名前を使いたくなかったから、このアルバムにのみ現れる"Gigo"という神を創り出した。このアルバムを通して伝えたかったのは、俺たちが生きるこの宇宙に対する哲学的なもので、宗教やイデオロギーといった思想をも含む壮大な構造の物語をもとにしている。中にはとても真面目な題材もあるけど、俺たちはそれに対していかに興味を持ってもらえるかということに重きを置いて、自分たちなりのアプローチをしたんだ。大きな枠組を説明すると、6つの惑星が存在し、そのうちの5つは鉄、木、水、火、そして土という5つのエレメントを司っていて、残りのひとつの惑星はすべてのネガティヴな要素やマイナスなエネルギーの受け口として創造されたという話なんだ。

-ライヴなどでよく豚の被り物をされているようですが、あのマスクはバンドの象徴でもあるのでしょうか?

豚の仮面を被っているのは6人目のバンド・メンバーで、彼はライヴにしか参加しないんだ。どこに行っても彼は盛り上げてくれるよ。彼の容姿は俺たちのコンセプトに合わせて変化するんだけど、今は近くでよく見ると小さな宇宙を表現するものになっているんだ。

-日本でのリリースと同月に恵比寿LIQUIDROOMで行われるイベント"TAIWANDERFUL"、そして"SUMMER SONIC 2015"への出演も控えていますが、日本でのリリース、そして来日が決まったときの気持ちを教えていただけますか?

とても興奮しているんだ! 楽しみで仕方ないよ!

-来日公演では音源で使われている様々な楽器も持ち込んでのライヴとなるのでしょうか?

かなり過密なスケジュールになりそうだから、楽器を持っていくのは難しそうだね。ただ、バック・トラックには入っているから、ライヴではちゃんと聴こえるはずだ。

-今後のバンドの予定を教えていただけますか?

この俺たちが伝えたい物語は全部で3部作になる予定なんだ。まずは"宇宙"という観点で1枚目のアルバムを完成させて、すでに次作の制作を進めている。このアルバムを持ってできる限り多くの国に行ってみたいとも思っているよ。いかに台湾の音楽が素晴らしいか、そして音楽を通じて俺たちが伝えたいことも国を越えて多くの人に知ってもらいたいとも思っているからね。

-台湾からはCHTHONICが世界に活動を広げ、ここ日本でも人気のあるアーティストとしてファン・ベースを広げていますが、やはり彼らが目標となりますか? もしくはまた別の目標を見ていますか?

CHTHONICは台湾のメタル・シーンの象徴として存在し続けてきた偉大な存在なんだ。最初は俺たちも"CHTHONICみたいなバンドになりたい"というのが目標だったけど、実際に活動をする中でそれがいかに難しいことか実感してきた。CHTHONICが成功したのは、彼らが本当に音楽にすべてを捧げて努力し続けてきたからであり、他のバンドには成し遂げられない多くのことを実現してきたからなんだ。そう簡単にはいかないと俺たちもわかっているけど、100歳になるまで夢を追い続けたいと思っているよ。

-日本の若手のバンドで気になっているバンドや共演してみたいバンドがいたら教えてください。

若いバンドではないけど、マキシマム ザ ホルモンはバンドを始めたときからずっと好きなバンドなんだ。 特にエネルギー溢れるライヴはすごくて、いつか一緒にライヴしてみたいとずっと思っています。

-最後に、日本のメタル・ファンへのメッセージをお願いします。

恵比寿LIQUIDROOMと"SUMMER SONIC 2015"でライヴをすることが決まっているから、ぜひ俺たちのライヴを観に来て欲しい。台湾流のライヴをぶちかますから! 聴いたことがなくても"台湾のFLESH JUICERっていうバンドすごかったね"って言わせるだけの忘れられない最高のライヴができるようにベストを尽くすよ!