－キャッチーで歌をしっかりと前面に出すメロディでありながら、各パートにもしっかりと個性が表れていて聴き応えがありました。曲作りはどのように行われるのでしょうか？

谷口：僕があらかたガイド・メロディを全パート入れたデモを練習スタジオにもっていき、みんなでなんとなくでジャムってパートごとにアレンジしてもらうのが基本です。デモをメンバーに聴かせるとき、完全にできあがっている状態じゃないのがほとんどなので、あとの展開などはみんなの意見を取り入れ、再度まとめてきます。

高松：リズム隊だけあってドラムに対する要望が細かくて、結構苦戦することも多々ありますね。

遠藤：デモに入ってる仮メロもすげー中途半端に終わってることとかあって、逆に惑わされるよね（笑）。

－遠藤さんの歌いかたは歌詞がものすごく分かりやすく伝わってきます。日本語詩を中心にしていることも含めて、歌詞を伝えようと意識して歌っているのでしょうか？

遠藤："この曲を歌うときは絶対こうだ！"っていうのは正直あまり好きじゃなくて、そのときの感情で結構歌いかたを変えちゃったりしますね。そのとき、その瞬間に感じたこととかを歌詞にしてるんで。日本語詩に関しては、やっぱり日本人だし日本語が良い。単純にそこですかね。個人的にも日本語で歌ってる方が感情込めやすいですし聴いた人にも伝わりやすいかなと。

－呼びかけるような歌詞が印象に強く残るのですが、"呼びかけている相手"を具体的にご自身で思い描いているのでしょうか？ もし、そうであればその描いている相手を具体的に教えて頂けますか？

遠藤：やはり同世代に向けてって言うのもあるんですけど、実は自分に対して問いかけている部分もあるのかなって。僕らもまだ若いし答えを言い切れるわけではないと常々思っているんですよね。だからその答えを探し続けているって言うか、みんなと一緒に見つけ出していきたいなと。

－どの曲もかなりエモーショナルで、曲ごとの表情がものすごく異なって聴こえます。ご自身で考えている聴きどころや特に聴いて欲しいポイントなどありましたら教えてください。

谷口：特に聴いて欲しいポイントは今回の7曲中全部サビです（笑）。アルバムとかだと世界観重視の、サビがどこかわからない曲が1曲とかあってもいいなとは思ったんですけど、全曲シンプルに爆発力のある定番で聴きやすいサビを意識して作りました。今回の音源に関しては2曲目の「weep age」の後半大サビや6曲目の「bud」のCメロ後半大サビなどレコーディングでみんなで合唱した声が入っているところなど、メインのサビに負けない箇所も聴かせどころですね。

遠藤：個人的には3曲目の「moment」を推してます。イントロのギターが疾走感満載で、そこからくる頭サビが実に気持ちいい。歌を作った本人としては、全部のサビの歌い回しが微妙に違うのも聴いて欲しいポイントですね。1曲目の「Awakening story」はいろんな方向から僕の声がするので、是非イヤホンで聴いてみて欲しい。右から左から、最後は後ろからって感じで面白いと思います。

－今作をリリースして、バンドの活動が変化していきそうな予感や期待はありますか？

高松：もう全国リリースが決まった前作から不安と期待でいっぱいなんですけど（汗）。そうですねー。活動というか曲についてなんですけど今回のミニ・アルバム『AWAKE』の7曲は既存の曲と新曲が入ってて、新曲に関してはRecまで本当に時間がなくて出てきた曲をそのままアルバムに入れちゃったって感じだったんですよ。正直"これ俺たちのカラーじゃないよな"っていう感じもあったんですけど、アレンジを進めていくうちにびっくりするくらいハマって、今回RIGELの幅が一気に広がったんですよね！ そういった意味では逆に良かったです（笑）。ってこともあって今回の音源のツアーでは新しいRIGELを見せられるんじゃないか？ と今からかなり楽しみです！

－RIGELはロック・シーンの中で、今後どのような存在になっていきたいですか？

遠藤：正直まだこうなりたいっていうのはないですね。このCDを出してRIGELはどうなるんだろう？ とか全然まだ想像できてないです。これから各地を回るにあたって見つけていきます。僕らは人との出会いでいろんな面が広がっていくバンドだと思っているんで。とにかく現状としては、RIGELの音楽を全国に浸透させたい。これですね！

－"リリース・イベントを各地開催"ということですが、イベントの告知と今後の活動について決まっていることや予定していることを教えてください。

遠藤：11月15日に僕らのホーム富山soulpowerで今回のCDのレコ発ライヴをやります！ 僕たちRIGEL、大阪からrevenge my LOST、滋賀からsylph emew、あとsoulpowerの店長・トシオさんがやってるDynamiteSoulSystemと言うバンドの4マンでやります。富山という土地にまだ来たことのないかたは、是非1度遊びにきて欲しい。各地開催に関しては、詳細が決まり次第出していこうと思ってます。

－最後に、激ロック読者へメッセージをお願いします。

遠藤：是非1度ライヴに遊びに来て下さい。音源100回聴くよりも、まずは1回のライヴで。僕たちは紛れも無くライヴ・バンドです。