INTERVIEW
GALLOWS
2012.09.10UPDATE
2012年09月号掲載
Member:Steph Carter (Gt)
Interviewer:MAY-E Translator:栗原 葵
-WadeのヴォーカルもGALLOWSのサウンドによくフィットしていますが、ヴォーカル面、サウンド面でそれぞれに苦労/工夫した点を教えてください。
新しいGALLOWSのヴォーカルとして、Wadeは彼の持っているものを全て出し切ってくれたと思う。だから演奏、練習、曲作りと、バンドの全てにおいて彼の100%が出ている。Wadeは練習マシーンのようだよ。これまではリハーサルの時はありえないほど怠惰な僕たちだったけど、彼の加入でそこは凄くプラスになったね。大変だったことは新しい曲でWadeのヴォーカルにギターのチューニングを合わせようとしたんだけど、そしたらライヴで演奏する時、古い曲が合わなくなってしまったんだ。そういう点では、一部の曲は僕とStuで歌うことにしてるからGALLOWSはまだUKの不快な混乱を表現できているよ。
-前作『Grey Britain』は国内外で高い評価を得ましたが、それが今作の制作時にプレッシャーとなりませんでしたか?
1枚目のアルバムは曲を作るだけでいいから簡単だ。そして、もし1枚目のアルバムがとても良い結果だった時、そこで初めて難しい状況に立たされる。2枚目のアルバムは本当にヒットするか失敗するかのどちらかになるからね。3枚目のアルバムはバンドを変な状況に置くものなんだ。求めているアルバムを作るだけでなく、ファンのため、自分の音楽的成長のため、そして将来や今後の方向性を考えなくちゃいけなくなるからね。僕たちにとっては“みんな、くたばっちまえよ”って思えるくらい、ポジティヴな態度で3枚目のアルバムの作業ができたことで、僕たちを原点に戻してくれたし、僕たちの望む音楽を書けて考えのルートを止めずに、ただハッピーにスタジオを後にすることができたんだ。
-今作『Gallows』は自主レーベルVenn Recordingsからのリリースですが、自主レーベルからのリリースを選んだ理由を教えてください。
あのレコード会社は世界で1番大馬鹿者だよ……。だから僕たちは自分たちでレコードを出すタイミングだと思ったんだ。
-自主レーベルだとこれまでにはなかった苦労もあると思いますが、いかがですか?
そうはいってもまだレーベルはできたばかりだし、レコードのリリースもまだなんだけどね。僕たちは自分のレーベルを持つことと自分たち自身がボスだということを楽しんでいるよ。今はたくさんアイディアが浮かんでいるし、Venn Recordingsを拡大して、人々に他にも音楽を提供していければいいなと思っているよ。
-バンドの今後の予定を教えてください。
『Gallows』をリリースして世界中をツアーする予定なんだけど、僕たちが1度も行ったことのない国とか地域をツアーできれば良いなと思ってるよ。アルバム・リリース直後にはヨーロッパ・ツアーを3週間行って、その後もう3週間はUKツアーをする。それから4週間アメリカとカナダでツアーをする予定だよ。クリスマスの後には長いワールド・ツアーに出て、行く先々でライヴ会場を壊したいね。もちろん日本にも行く予定だよ。