－『Spell Eater』というタイトルからもかなりファンタジーの世界観が感じ取れます。このタイトルに込められた意味を教えて下さい。

この名前は私に降りてきたヴィジョンを元にしているの。他の曲のタイトルと同じくね。犬の散歩をしていた時に、突然耳鳴りがして他のすべてが静まり返ったわ。まるで耳が聞こえなくなるみたいにね。そしてその時何故か、私の口が勝手に開いて、ある言葉を大きな声で吐き出したの。それが『Spell Eater』。私はすぐにリード・ギターのBlakeに電話をして、“アルバムの名前はSpell Eaterよ。今すぐ曲を書いて”と言ったの。それぞれの曲に様々な秘密が織り込まれているのよ。探せばその意味を見つけることができるわ。

－あなた方のサウンドからは伝統的なメロディック・デス・メタル、スラッシュ・メタルからの影響が強く感じられますが、これまでに影響を受けたアーティストを教えて下さい。

その通り。私たちはメロディをとても尊重しているわ。それはHUNTRESSの音にとても重要な要素よ。ブラック・メタル、デス・メタル、そしてスラッシュ・メタルが、私たちの曲の中で生きている。生易しいメタルなんかじゃないの。私はステージで部屋着を着て助けを求めたりしないわ。私は嵐を巻き起こして、犯して、燃やし尽くすの。

－オーソドックスなサウンドですが、ヴォーカル・ラインも含めてすべてのパートが複雑に絡み合う良く練られたハイ・レベルな構成になっていると感じました。作曲はどのようなプロセスで進められたのでしょうか？

私の音楽理論の知識と、彼らのぶっ飛んだリフが曲構成の複雑さに貢献しているの。プロセスは、私が呻いて、彼らがかき鳴らすだけよ。

－日本盤のボーナス・トラックとして「The Dark」が収録されていますが、これはどういったトラックなのでしょうか？ HUNTRESSのオリジナリティがしっかりと折り込まれながらも、他のトラックと若干サウンドの雰囲気が異なるようにも感じられます。

図星よ！「The Dark」はカットされる予定だったの。その代わりボーナス・トラックになったわ。この曲はちっぽけだけど、それでも特別な曲でもあるの。

－今作から「Eight Of Swords」「Spell Eater」と2本のミュージック・ビデオを公開し、かなりの再生数とコメント数をたたき出していますね。どちらもかなりコンセプチュアルな映像ですが、この映像のアイディアはバンドで決めたものなのでしょうか？

HUNTRESSのビデオはいつも私たちの神秘的な空気を表現するのに重要な部分よ。その2つ両方のコンセプトを私が造り出したわ。私が全ての歌詞とヴォーカル・メロディを担当しているから、全ての曲が既にストーリーを持っているの。だから何も努力せずにできあがるのよ。私の脳の中で既に、それぞれの曲の命を思い描いてあるから。それぞれの曲が脈打っているのよ。子供を愛するように曲を愛しているわ。

－現時点で決まっている今後の予定を教えて下さい。

ツアーよ！ ノン・ストップで『Spell Eater』のプロモートを進めるわ。それに新しいアルバムの制作をもう始めているのよ。

－HUNTRESSの目標があれば教えて下さい。

長続きすることかしら。私たちはHUNTRESSのためだけに生きているの。ツアーのために家を諦めた。車を売って、持ち物をみんな倉庫に預けて。私はホームレスよ。物にはこだわらない方なの。他のメンバーたちはHUNTRESSに自由を求めているけれど、私は既に持っているわ。やっとこの地球の一員なんだって感じたの。私は確かに存在していて、それ以上何もいらないわ。