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INTERVIEW

TEXTURES

2011.09.08UPDATE

2011年09月号掲載

TEXTURES

Member:Stef Broks (Dr)

Interviewer:米沢 彰  Translator : Yuga

-Daniel de Jongh(Vo)は低音から高音まで伸びやかで、スクリームもクリーン・トーンも非常に安定していて高いレベルのヴォーカル・ワークを見せていますね。2010年加入ということですが、以前からバンド活動はしていたのでしょうか?

うん、いくつかのバンドにいたよ。SMOGUSというニューメタル・バンドでは、オランダの大きなフェスティバルで歌ったこともあった。でも彼はクリーン・ヴォーカルをやることが多かったみたいだね。そのあとのバンドCILICEでは、スクリームの方を学んだんだ。奇妙な事に、彼は正しいテクニックを一晩のうちに習得したんだよね。すごく学習が早い。あとはEricとDanielは同じ音楽学校に行っていたんだ。それもめちゃくちゃ奇妙なことだよ。

-Podcasting(※意味:インターネット上で音声や動画のデータ・ファイルを公開する方法の1つ)を活用するなど、面白い取り組みをしていますね。これはメンバー自らでやっているのですか?

うん。TEXTURESは基本的になんでも自分たちでやるんだ。スタジオを建てたり、リハーサル・スペースを作ったり、マーチャンダイズのデザインやアルバムのアートワークからPodcastまでね。Remkoはビデオ・ディレクターでそのための撮影を行うんだ。オランダ的なユーモアに溢れているよ。俺たちアホなことが大好きだからね。そういうことを自分たちでやるのは時間がかかるけれど、やっぱりファンのみんなにはスペシャルなものを受け取ってほしいからさ。TEXTURESの芸術は音楽だけじゃないんだ。音楽、アートワーク、ビデオ、何もかもいろいろなアイデアが詰まったひとつのパッケージなんだよ。

-これまでの3作品も含めて、基本的に短くシンプルなトラック・タイトル、アルバム・タイトルとなっていますが、これはバンドとしてのポリシーによるものでしょうか?

ただキャッチーでありつつインパクトを持ち続けさせるためにそうしているよ。

-PERIPHERYに非常に近いサウンドだと感じましたが、彼らと交流はありますか?またそれ以外にも交流のあるアーティストを教えて下さい。

3ヶ月前、オランダでPERIPHERYのライヴに行ったよ。彼らは俺たちの前作をすごくリスペクトしてくれていた。彼らが俺達のことを“Djentスタイル(Fredrik Thordendal(MESHUGGAH)、Misha Mansoor(PERIPHERY)らが好んで多用する、複雑なリズムと重低音を組み合わせたスタイル)に影響を与えたバンドの一つだ”と言ってくれていて、すごく嬉しかった。それに彼らの新しいやり方に俺たちも逆にまたインスパイアされたりして、ああいった素晴らしいミュージシャンたちに会える事はとても良い経験だったと思う。来月には彼らと共にアメリカを一緒にツアーするんだ。35公演だよ!すごいと思うだろ?

-日本からはオランダのアーティストにあまり馴染みが無いのですが、オランダのシーンはどのようになっているのですか?

そうだね、きっとWITHIN TEMPTATIONやEPICAの名前は知られてるんじゃないかな。ゴシック・ロックと言われるジャンルのバンドだよ。重たいギター・リフと女性ヴォーカルが特徴だ。他には、PESTILENCEとGOREFESTというバンドが、90年代初め頃に初期デス・メタルとして活躍していたよ。小さい国のわりには、すごくよくやっている方だと思う。特にスポーツではね、ハハ。俺たちのナショナル・チームは、前回のワールドカップ・ファイナルで2位になったんだよ。

-オリジナル・メンバーでギタリストのJochem Jacobsは地元誌が選ぶオランダのベスト・ギタリストに今年選ばれたそうですね。Jochemに限らず、どのメンバーも非常に卓越したテクニックを持っていますが、それぞれTEXTURES以外での活動もされているのでしょうか?また特筆すべき経歴などありましたら教えて下さい。

そうだね、ほとんどのメンバーが他のプロジェクトを持っているよ。俺はEXIVIOUSという、あの伝説の元CYNICのメンバーと一緒にフュージョン・バンドをやっている。シンセのUriは、CHILDREN OF BODOMにちょっと似てるETHEREALというバンドをやっているんだ。Danielも、FIVE LAST WORDSという地元バンドで歌っていて、ALTER BRIDGEみたいな感じかな。Bartは今PESTILENCEのドラマーやEXIVIOUSのメンバーとプロジェクトを始めるところで、RemkoとJochemは自分らの会社のことで手一杯みたいだよ(笑)。

-すでにヨーロッパ・ツアー、アメリカ・ツアーもびっしりと決まっているようですね。リリース直前からはかなり忙しくなるのではないですか?ちなみに、その後の予定も決まっていますか?

年内の予定は全部決まっているんだ。アメリカ、メキシコ、カナダ、イギリス、そしてオランダ。もしかしたらインドも追加されるかもしれないね。来年はたぶんヨーロッパ・ツアーをもう一度行って、オーストラリアにも行くことになると思う。日本もかもね。まあ見ててよ。