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INTERVIEW

AUTOMATIC LOVELETTER

2011.02.15UPDATE

2011年02月号掲載

AUTOMATIC LOVELETTER

Member:Juliet Simms(Vo&Gt)

Interviewer:ムラオカ

-あなたの歌詞に共感する日本の十代~二十代の女の子がたくさんいると思います。その子達にアドバイスをお願いできますか?

私にとってやっぱり曲を書くっていうことは、セラピー的なものだったから、みんなにとってもそういった、なんらかの人生の生きていく上のアドバイスになるといいなと思ってるわ。彼らにとっても私の書く曲がバンドエイドになるといいな。魂の傷に貼るバンドエイドに(笑)。

-今後扱って行きたいテーマはありますか?

今回のアルバムはほとんどラヴ・ソング中心だったんだど、もしかしたら今後はMY CHEMICAL ROMANCEみたいに、コンセプチュアルなアルバム制作も面白いかなと思っているわ。例えば彼らは戦争のことを歌っていたわよね。ロボットが人間に代わる、世の中を独占するもの、支配するものみたいなテーマがあったと思うんだけど、私たちもそういったコンセプチュアルなものも今後はやってみるかもしれない。

-Tommyとは兄弟ですが、兄弟でバンドを組むことになった経緯を教えてください。

物心ついた時から兄のTommyはずっとバンド活動をやってたから羨ましかったの。かっこいいバンドを教えてくれたのも兄だったし、ソングライティングを教えてくれたのも彼だったから、ずっとバンドをやりたいなと思っていて、実際に近所のカフェとかでは二人でギグをやったりはしてたんだけど、本格的に活動を始めたのは18歳の時に私が初めてツアーの話しをもらった時に一緒にやろうって声をかけてもらってからよ。

-一緒にいて喧嘩はしないんでしょうか?

しょっちゅうよ(笑)。彼はAUTOMATIC LOVELETTERの他に自分がヴォーカルをやっているサイド・プロジェクトもやっているの。だからやっぱり兄弟の喧嘩もあるんだけど、リード・シンガーとしてのお互いの考え方が違うから、そこもいろいろと口出しされて喧嘩になったりするわね。だけど兄弟であり親友でもあるから、すごく仲は良いのよ。喧嘩しても仲直りはすごく早いの(笑)。

-3OH!3、ALL TIME LOW、EVERY AVENUEなど今を時めくバンドの作品にゲスト・ヴォーカルとして参加していますね。彼らとのコラボレーションで得られたものはありますか?

アーティストとコラボレートすることによって、ソングライティングの方法って人それぞれ違うんだなってことも学んだし、それは音楽のジャンルっていう意味でも同じでいろんな音楽があるんだなっていうことを学んだわね。

-今後、デュエットしてみたい男性ヴォーカリストはいらっしゃいますか?

MY CHEMICAL ROMANCEのGerard Way!!彼とは是非コラボしてみたいわ(笑)!!

-アルバムのリリース後に新人では異例のWARPED TOUR全公演に出演したとのことでしたが出演することになった経緯を教えてください。

2007年に初めて出たんだけど、正式にオファーされたっていうよりは、知り合いのバンドの人達から情報をもらって、現地にギター一本持ってなんとか紛れて入りこんで会場でゲリラ・ライヴをやってたの(笑)。そしたらそこでWARPED TOURのオーガナイザーのKevin Lymanが私のやる気と勇気を買ってくれて、"来年のワープトで1ヵ月間ステージをあげるからやってみなよ"っ言ってくれたのね。そこから彼とは良い友情が生まれて、さらにバンド自体を気に入ってくれたから、アルバム・リリースが決まった去年のワープトの全公演にオファーをもらったの。

-その時にアピールしたのはあなた一人で?

そうよ。一人で乗り込んだの。バスの床で寝させてもらったわ(笑)。

-ツアーを始めた頃はかなりタフなツアー生活を経験したようですが、ツアー生活で大変だった経験を教えてください。

ツアー当初は、ホントに全然お金がなかったから、食事代もホテル代もなかったの。移動用のバンもなかったから車の中で寝たりとか、一緒にツアーをしているバンドがいたら、ホテルの床で寝させてもらったりとか。食べるものもなくて、ケータリングは唯一の食事だったわ。

-今は良い環境ですか?

少なくとも寝るところと食べるとこはあるから、だいぶよくなったわね(笑)。だけどそういう辛い体験をしてほんとに良かったと思ってるわ。今の現状をすごく感謝できるように思えるようになったから。

-4月には単独公演とPUNKSPRING出演が決まっていますが、日本でのライヴにどのようなことを期待しますか?

楽しくてクレイジーなステージにしたいわね。みんなにはモッシュして欲しいし、私も観客の中にダイヴするかもしれないし。すごくみんなが楽しめるライヴにしたいと思っているわ。ぜひアルバムの曲の歌詞を覚えてきて一緒に歌って欲しいと思っているわ。