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INTERVIEW

2side1BRAIN

2010.11.22UPDATE

2010年11月号掲載

2side1BRAIN

Member:俊太郎(Vo) / U-tang(Gt)

Interviewer:ムラオカ

-さっき少し話に出てきましたが「rain」「I will destroy god」などにはモダン・ヘヴィネスの影響を感じます。この2曲は以前からの持ち曲なのでしょうか?

俊太郎:これは実は2曲とも最初のデモに入ってた曲で2003年に宅録でやった曲なんですよ。約10年近く前からあった曲なんですが、お客さんからちゃんとした録音状態で聴いてみたいっていう要望が凄くあったんです。今でこそCROSSFAITHとかFear,and Loathing in Las Vegasみたいなテクノを融合させたバンドが出てきていますが、「rain」のイントロなどでは10年前から融合させていたんですよね。
その当時俺らは19、20歳くらいだったんですけど、テクノ・サウンドをそのままを取り入れてしまおうとは思わなかったんですね。これとこれを合わせたらすっげえかっこいい音楽になるんじゃねえの!?っていうワクワクした実験精神がガキの頃ってあるじゃないですか。少し打ち込みを入れてはいますが、生楽器でやるのは面白いんじゃないのって思ってやってましたね。

-一部日本語も取り入れていますが、これはどういった意図で?

俊太郎:日本語の響きって凄く美しいところでもあるんですよね。洋楽でもパッと聴いた感じ洋楽なのにいきなり日本語が出てきた時のビックリ感ってもしかしたらかっこ悪い時もあったりするかもしれませんが、欧米のロック好きな人はそういうのが流れた時に"えー"と思うかもしれないけど、僕らは沖縄も意識するし日本も意識するし、アメリカも意識するんですよ。僕らのアイデンティティは日本、アメリカ、そして沖縄っていう3つが同時に入り交ざっているので、日本語は僕らにとって大切なアプローチなのかもしれないです。

U-tang:みんなに分かってもらいたいので、CDにはちゃんと和訳も付けています。

-「goodbye my lover」は非常に美しいメロディを持った素晴らしい曲ですね。
個人的には一番気に入りました。2人にとって思い入れのある曲はどれでしょうか?

俊太郎:すべての曲に思い入れがあるんですけど、こっちの人にあまりライヴを見せ切れていないっていうのがあるので、ライヴの話をしても激ロックを読んでる人たちには伝わりにくいと思うんですけど、僕らにとってライヴは凄い大事なんです。ヘヴィなところで最初は暴れて最終的にはみんなで手を握るようなイメージをずっと持ってるんですけど、見に来てくれてる人がもう一人のメンバーであるようにいつもやってるつもりなんですけど。僕らがこっちでライヴをやれない分、どうにか音源の中でそれをやろうと思っていたんですね。

-一曲を選ぶのは難しいと?

俊太郎:難しいですね。全曲に自分の生きていく中での矛盾でもいいし、生きてく中での悲しみでもいいし、喜びでもいいです。大切な人がいればその人への歌でもいいし、なにかこう誰にでも日々感じていることで当たる部分は必ずあると思うんですね。僕も人間だしあなたも人間だし、かみ合うところがきっとあると思うんです。そこをガチコンと嵌めてくれればいいと思うんですね。それで曲が完成すると思うんです。聴いている人たちが最後に完成させるような音楽を作りたいと思っています。

-12月にはLAST WINTERとのツアーが控えていますが、このツアーはどのような経緯で決まったのでしょうか?

俊太郎:このツアーはディストリビューションを決める段階でいろんなところを当たっていたんですよ。その中でLAST WINTERのディストリビューションをやっている会社さんと話したんですが、リリースするタイミングがちょうど合ったんですね。今までリリースをするといっても単発で内地に来て帰るって感じだったんでなにかしら盛り上げていきたかったんです。それでちょうどLAST WINTERとタイミングが合ったんで実現しました。
アメリカのバンドや日本のバンドは今の時代、フラットになりました。同じ土俵にみんな立てる時代になりました。これはどういう意味かというとyoutubeでいろんなところのライヴ映像が簡単に見れるし、どこの国の情報だってすぐにMySpaceを見ればいいし、そして激ロックがあるし、どこの国のバンドのことも知ることが出来る状況になったと思うんですよ。フラットになった状況の中で日本のバンドもアメリカのバンドも前座とかそういうことに関係なくダブル・ヘッドライナーというところでできるんだということを提示したかったんです。そういう意味合いもありますね・・・。あ、今のはなぜLAST WINTERとのツアーが決まったのかって質問でしたっけ(笑)。

-国内のバンドを選んだのはご自身ですか?

俊太郎:そうですね。国内のバンドさんはほとんど繋がりのあるバンドさんが多いですね。EACH OF THE DAYSは今回初めてなんですけど、そのほかのバンドさんは沖縄でやってたりします。LOSTさんは俺らがバンドを組んだばっかりのときに、MySpaceを辿ってメールをもらったんです。その時はLOSTさんを知らなかったので、"誰だろう?なんか大阪からメールが来てる"って思ったんですけどこちらからは連絡しなかったんですよ(笑)。何年か経ってみてZESTONE RECORDSのことをいろいろ知るようになってスゲエとか思って触発されてすぐメールを送ったんですよ。そうしたらすぐに返答をいただいて"実は何年か前からずっと2side1BRAINのことが好きです"ってメールいただいて、"僕らも覚えてますよ"ってメールで返して、"お互いがんばりましょう"って話している時にはちょうど対バンする機会がこなかったんですが、今回ちょうどレコ発で回れるってなった時に絶対ライヴ一緒にやりたいって思ったんですね。それで誘ってみたら3秒でOKの返事いただいて一緒にやれることが決まったんですね。