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INTERVIEW

IN CASE OF FIRE

2009.06.04UPDATE

IN CASE OF FIRE

Member:Colin Robinson(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-また壮大な世界観は最近のUKやアメリカのバンドにはあまり見られない類のものだと思うのですが、UKやアメリカのような巨大なシーンの影響を受けにくい環境があなたがたの独自性に結びついたとは考えられますか?

俺たちはそもそもシーンっていうものに属してなかったと思う。だからブレイクしてファン・ベースを作るのに時間がかかってしまったと思うんだ。でも俺たちはそんなバンドになりたいって思ってた。他とは一線を画して独自の個性を発揮できるようなバンドになりたかった。大きなシーンの中で一夜で成功を勝ち取るようなバンドは同じくらい早く消えてしまうと思うんだ。

-ファースト・シングルである「This Time We Stand」は、グルーヴィで縦横無尽にうねるバッキング、張り裂けんばかりの悲痛なスクリーム、壮大なメロディとIN CASE OF FIREの様々な魅力が凝縮しているという、まさに挨拶代わりのトラックに感じました。このデビュー・シングルがリリースされた際、UKのロック・リスナーはIN CASE OF FIREサウンドにノックアウトされたのではないでしょうか?

聴く人に浸透するのに少し時間がかかったと思う。俺たちのライヴを見て「This Time We Stand」が俺たちの一側面だって知ってた人はすぐに曲を理解してくれたと思う。でもそれとは反対にこの曲が俺たちを現す全てだって思ってグランジ系のバンドみたいな書き方をする人もいた。そんな人たちもアルバムの流れでこの曲を聴いてくれればもっと辻褄が合うと思うんだ。

-セカンド・シングル「The Cleansing」はノリの良いアップテンポなトラックであり、キャッチーなメロディも充実していますね。IN CASE OF FIREのポップ・サイドをクローズ・アップしたトラックのように感じました。

アルバムの中でも「ザ・クレンジング」はもっとも聴きやすい曲であることは間違いないよ。だからこそUKでセカンド・シングルとして成功したんだ。フックがたくさんあってキャッチーな反面、歌詞はとても暗いテーマに基づいてるから俺たちはこの曲が大好きなんだ。光と影の側面があるからこの曲は力強いんだよ。

-日本盤のみのボーナス・トラックである「Hold My Head Up High」は非常に儚く物悲しいメロディが印象的な曲ですね?この曲はいつ頃録った曲なのでしょうか?また日本以外ではリリースされていないものですか?

この曲は日本盤限定だよ。ほんの数ヶ月前に録ったばっかりなんだ。日本盤のアルバムのためにボーナス・トラックが必要なのは知ってて、中途半端な楽曲にしたくなかったからアルバムの他の12曲の雰囲気に合致する新曲を書いたんだ。

-プロデューサーにはFOO FIGHTERS、THE STROKESを手掛けたGil Nortonですが、あなたがたの開放感のある本格派のロック・サウンドにはピッタリのセレクトだと思うのですが、メンバー自身もプロデューサーのセレクトには関わったのでしょうか?

Gilは俺らのプロデューサー希望リストの第一位だったから彼がOKをくれたときにはとても興奮したし光栄だったよ。彼とすごしたレコーディングは人生で最高の5週間だった。今は親友の一人になったよ。間違いなく地球上で一番のロック・プロデューサーだね。

-またGilによるアドバイスで勉強になったことはありましたか?

たくさんのことを学んだよ。でもいつも言ってたのは「これは俺の興味をひいてくれるのか?」って台詞だったね。だから曲のいろんな構成要素を分析して、全ての要素が聴く人の興味を引くものになるように気をつけたよ。それは今も家で作曲するときはやることだね。

-最近、スリー・ピースのバンドは案外少ないと思うのですが、3人編成での長所と短所を教えてください。

バンドとしての連帯感が強まるのはとてもいいことだね。俺たち対その他全世界的な雰囲気はあるからね。何を決断するときも三人は同じ立場にいるわけだしね。あとはどんなに小さなステージでも簡単にセットを組めるよ。
ライヴのときにアルバムのサウンドを再現するのに苦労してるスリー・ピース・バンドは多いよね。どういう曲構成になってるか、どういう風にレコーディングされているかに本当に集中してレコーディングされたものと極力近い形でライヴをすることでこの問題を避けるようにしてるよ。

-今後のツアーなどの予定を教えてもらえますか?

今UKヘッドライン・ツアーの真っ最中で5/31までこれが続くんだ。その後、6月4日と6日の2日間、MANIC STREET PREACHERSとアイルランドでライヴがある。その後は夏中をフェス出演で回るよ。

-ロウ・パワー・マネージメント所属のバンドは他のマネージメントのバンドに比べ日本に来る機会が多いように感じます。中堅以上のバンドは私が知る限りほとんど来日していると思いますので、恐らく近いうちに私たちの日本であなたがたのライヴを観ることが出きる気がしていますがジャパン・ツアーや日本のフェス出演の話などはないのでしょうか?

どこかの時点で確実に日本には来ると思うよ。早めに行けるといいんだけどね。