－どんなバンドと交流があるのでしょうか？

若いバンドが多いけど、After The Tragedy、Greenwood、Progress In Color、Plu、Abandon Kansas、Novella、Renaeあたりと仲がいいよ。みんな凄く良いバンドだからチェックしてみて！

－デビューアルバム「and then the hurricane」の話にうつりますね。アルバム冒頭の「doctor!」は爆発力がある曲ですよね。バックサウンドは攻撃的なのに、逆にヴォーカル・メロディーはとことんキャッチーで、このコントラストが最も大きなインパクトを与えてくれています。アルバムを代表してこの曲の背景を教えてください。

ベタ褒めしてくれて有り難う（笑）曲のディテールまで細かく聴いてくれて嬉しいよ。コントラストに感してはあまり意識してないな～。曲にユニークさを持たせることは常に心がけているけどね。Doctor!は色々なジャンルの要素が上手い事噛み合って、面白い曲調に仕上がったんだろうね。

－このように複雑な構成からなる楽曲は、どのように作られているのでしょうか？

曲作りの方法は、一概には言えないんだ。色々な方法を試しているよ。Connorが適当にリフを考えてきて、それをベースに皆で作り上げたり、漠然としたメロディラインやアイデアをベースにして、色々なエレメンツを適当に足して組み立てていったり・・・。
俺たちって「さぁ、曲を作ろうぜ！」っていうタイプじゃなくて、なんとなく楽器をいじっていたら、なんとなく曲が出来あがっちゃったってパターンが多いんだ。楽器いじりしている時にインスピレーションが湧くのかもしれないな。

－アルバムタイトルになっている「and then the hurricane」や「Farewell the ultimatum」での、ムードとリズムが繰り返し変化するプログレッシヴな演奏と楽曲展開が特に気に入りました。これらの曲は、ライブの時に特に集中力を要するのではないかと思うのですが。

実はその2曲を演奏するのはかなり簡単なんだ。というのも、曲作りの段階から凄く練習したから、もう体に染み付いているって言うか・・・自然に体が反応してプレイ出来るようになっているんだよね。演奏するのが難しいのはDoctor!とDiagnosisの2曲かな。凄く集中力が必要な曲だからね。疾走感もあるし展開も複雑だし、常に先々を考えながら演奏しないといけない。未だに苦労しているよ。

－アレンジの幅の広さが伺えて、細かいところまでよく練られているアルバムだと感心しました。アルバムの製作にはどのくらいの期間を要したのでしょうか？

アルバムに収録されている曲の3/4を準備するのに、大体1年ぐらいかかったかな・・・残りの1/4は元々あった曲だけど、それ以外の曲作りに時間をかけ過ぎたんだよね。レコーディングそのものはそんなに時間かからなかったけど。

－裏声で歌うConnorのウィスパー・ヴォイスがまた素敵で、ヴォーカリストとしての力量を感じさせてくれていると思います。ConnorはPMTODAY結成前もヴォーカリストとしての活動をしていたのですか？

いや、彼はとくに何もしてなかったよ。PMTodayが彼のデビューバンドなんだ。

－PMTODAYの音楽にはプログレ、メタル、パンク、エモなど実に様々なテイストを感じることが出来ます。あなた方の音楽的なルーツを教えて下さい。

今回のアルバムを作っていた時にインスピレーションを受けたのは、BOYS NIGHT OUT、THE FALL OF TROY、BRAND NEW、THE MARS VOLTA、AS CITIES BURNとかかな。他にも色々あるけど、リストが永遠に続くよ。結成当初のルーツはポップ・パンクだね。

－スクリーモと呼ばれる事も多いだろうと想像しますが、スクリーモと呼ばれることについてどう思いますか？

面白い質問だね！隠しトラック以外で、俺たちのアルバムに絶叫パートは・・・たぶん2か所ぐらいにしかないよ。ぶっちゃけこの質問は想定外だったね。

－アルバムのアートワークが日本風なところも、とても興味深いです。描かれている荒波は、アルバムのタイトルにもなっている「ハリケーン」のイメージでしょうか？

その通り！このアートワークは、アルバムタイトルを意識したものなんだ。適当なものにしたくなかったから、デザインに関してはかなりこだわったよ。Pavlov Visualsの Ryan Spragueって奴がこのデザインを提案して来たんだけど、物凄くセンスのいいアートワークだし気に入っているよ。

－日本の画家「葛飾北斎」を彷彿とさせるタッチですが、メンバーのどなたか日本の文化に詳しい方がいるのですか？

葛飾北斎のことは知らなかったけど、このアートワークが日本風だということには気付いていたよ。実は俺たちは日系人。。。というか日本人の血が1/4流れているクォーターなんだ。叔母ちゃんは大阪出身の日本人だしね！ 残念ながら日本には一度も行った事がないけど。チャンスがあれば是非行ってみたい国の一つだね。