- Members :
- Chino Moreno (Vo)
- Stephen Carpenter (Gt)
- Frank Delgado (Samples&Keys)
- Abe Cunningham (Dr)
- Sergio Vega (Ba)
- Chi Cheng (Ba)
- HOME TOWN :
- Sacramento, California
- Record Label :
- Warner Bros. Records
カリフォルニア、サクラメント出身のヘヴィ・ロック・バンド、DEFTONESはBLACK SABBATHやPANTERAのサポート・アクトや数々のライヴをこなし、ヴォーカルのChino Morenoのカリスマ的なステージングも手伝い、その人気を築き上げてきた。デビュー・アルバム『Adrenaline』('95)はアメリカで50万枚、全世界で100万枚以上の売り上げを記録した。
セカンド・アルバム『Around the Fur』('97)を引っ提げ、アメリカやヨーロッパでヘッドライナー・ツアーを敢行、'98年その勢いを駆って初来日公演を行ったデフトーンズ。すべての神話はこの時に始まったと言っていい。日本の音楽関係者は彼らのパファーマンス初めて目撃した。ギターとベースが織り成すヘヴィな音のウネリ、容赦なく叩き出される乾いたスネア・ドラムの音、まるで我々を洗脳するかのように、激しくこだまするヴォーカル、ワン・アンド・オンリーのサウンドを生み出すライヴ・アクト、DEFTONESが初めて日本でその姿をあらわした瞬間だった。結果的に、2枚目となるアルバム『Around the Fur』は全世界で180万枚を売り上げた。
'99年デフトーンズはOzzfest'99のメイン・ステージで他のバンドを完全に食うその強烈なライヴを見せ付けた。それと併行して、彼らは地元サクラメントでニュー・アルバムの制作を続け、楽曲は次第に輪郭をなしていった。
2000年7月、DEFTONESのニュー・アルバム『White Pony』が遂に発表された。ヘヴィ・ロックの若手のバンドに現在もっとも尊敬を集めるカリスマ・バンドだけある素晴らしい仕上がりとなった。このアルバムは作品としても全世界で賞賛を浴び、"ヘヴィ・ロック界のRADIOHEAD"と異名をとるまでになった。
2003年の5月に『Deftones』は『White Pony』で切り拓いた新境地とも言える、エモーションとアグレッションが同居する「Hexagram」、美しいギターのイントロから始まり、壮大で感動的な世界観を提示した「Minerva」、Stephenの重いギター・リフが畳み掛けるように迫る「Bloody Cape」などを収録した意欲作であった。
2006年、SUMMER SONIC 06で待望の来日公演を行う。Bob Ezrinをプロデューサーに迎えた実験的な作風の『Saturday Night Wrist』を発表。
95年にアルバム『Adrenaline』でデビューした、カリフォルニア州サクラメント出身のヘヴィ・ロック・バンドDEFTONES。『Adrenaline』は全世界で100万枚、セカンド・アルバム『Around The Fur』は180万枚を超えるセールスを記録。サード・アルバム『White Pony』では、"ヘヴィ・ロック界のRADIOHEAD"と称賛を浴びるなど、その名を世界に知らしめる重要作品となった。
DEFTONES は、90年代にデビューを飾った同郷のヘヴィ・ロック・バンドKORNらと共に、アメリカを中心としたヘヴィ・ロックの一時代を築き上げたカリスマ・バンドである。KORNとDEFTONES――― 00年代の後半に差し掛かると、親交の深い二つのバンドはそれぞれに初期のサウンドから進化した実験的なサウンドを取り入れるようになったが、2010年を迎えた今、初期のように衝動的なエナジーを再び取り戻したのがこのDEFTONESだ。通算6枚目となるアルバム『Diamond Eyes』。2008年11月にメンバーのChi Cheng(Ba)が交通事故に遭うという悲劇の末に(現在も意識不明の状態だという)完成させた、約3年半振りとなるスタジオ・アルバムである。
深いヘヴィネスの中から溢れ出るエモーションが、みるみる身体を侵食していく名曲「Diamond Eyes」。アルバムのタイトルになったこの曲が、今作がどれほど素晴らしいアルバムであるかを知らしめているオープニング・トラックだ。続く「Royal」では、不協和音を織り交ぜたヘヴィなサウンドで、更に底の見えない混沌の世界へと引きずり込む。Chino Moreno(Vo)の泣き叫ぶようなロング・スクリームも聴き所だ。躍動的なベースラインが印象の「CMND」、プログレッシヴな「You've Seen The Butcher」と、激しいナンバーがアルバム前半を占めている。
ここからアプローチが少し変わり、霧がかった夜空のようにアンビエントな浮遊感が漂う「Beauty School」というソフトタッチなナンバーへ。そこからDEFTONESが得意とするロウ・テンポのダークなナンバー「Prince」へと流れる。「Diamond Eyes」に続いてのリード曲である「Rocket Skates」は、初期の名盤『Around The Fur』のような激しさと深いヘヴィネスを感じさせてくれる、これまた秀逸なナンバーだ。
ここで再び雰囲気をガラリと変える「Sextape」へ。メロウなサウンドに溶け込んでいくような、裏声を使い分けるチノの柔らかなヴォーカル・パートが心地良く、同じスタイルの「976-Evil」もダイナミックに展開していく壮大で神秘的な1曲だ。そして今作を集約したようなヘヴィネス・ナンバー「This Place Is Death」が、アルバムのラストを飾っている。
プロデューサーにはFOO FIGHTERSやALICE IN CHAINSを手掛けたNick Raskulineczが、エンジニアには同じくALICE IN CHAINSやBAD RELIGIONを手掛けたPaul "Fig" Figueroaが迎えられている通り、音そのものも素晴らしく良い。重厚で硬質、それでいてとてもクリアだ。
暗く破壊的でありながら、何故これほどに美しいのか。そう、これこそがDEFTONESなのだ。ヘヴィ・ロック界の重鎮が、悲劇を乗り越えて制作した名盤『Diamond Eyes』。私的2010年のベスト・アルバムの10選に入る予感がしている。
(MAY-E)
DEFTONES インタビュー
「Chiの事故は、俺たちに"覚醒"をもたらしたんだ。このことが俺たちの転機となり、それ以降は俺たちはこうして楽観的で、希望に満ちたアルバムを作ることができたんだよ」
2010.07.07. UP DATE
DEFTONES : Abe Cunningham(Dr)Interviewer : ムラオカ
Interpreter : 川﨑 たみ子
DEFTONES インタビュー
「へヴィミュージック界の重鎮、東京公演直前インタビュー!!」
2007.02.18. UP DATE
DEFTONES : Stephen(Gt)Frank(Turntable)
Interviewer : ムラオカ
[DEFTONES 動画コメント]
Stephen(Gu.),Frank(Sampler&Key)
uploaded : 2007.02.18