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INTERVIEW

AT THE DRIVE IN

2017.04.20UPDATE

2017年04月号掲載

AT THE DRIVE IN

メンバー:Tony Hajjar(Dr)

インタビュアー:鈴木 よしゆき

-こうして、かつてと変わらないエネルギーに満ちた素晴らしい新作が完成したわけですが、"これは良いものができる!"と自分たちで確信が持てたのは、どのあたりの段階でしたか?

たいてい僕たちの最後の作業は、インタールードをまとめることなんだけど、スタジオの隅の方でPro Toolsを通してインタールードと曲の繋ぎを聴いてたときに、"これは最高だぜ!"って思ったよ。いつも不安はつきまとうものなんだ。"不安"っていうより、入り込みすぎてて、見えなくなってしまうっていうか。僕たち自身はすごい誇らしい作品ができたと思ってて、あとは聴く人もそう感じてくれるって祈るしかないよね。でももし気に入られなかったとしても、どうすることもできない。みんな『Relationship Of Command』(2000年リリースのメジャー・デビュー・アルバム)を作ったあとにどうやって作品なんて作るの? って聞いてくるけど、僕は"仕事に行ってて、人生で一番最高の日を過ごした次の日にどうやって仕事に行くの?"って言うんだ。僕たちは『Relationship Of Command』のことなんて考えてない。そんなことするわけない。自分たちで肩の荷を重くしてどうするんだ? 今のバンドのエネルギーを表した作品ができたと思ってるよ。17年も経ったけど、今でも同じ探究心を持ってるよ。

-アートワークには、17年前の前作と同じDamon Locksを起用していますね。再び彼のイラストを使うことにした理由は?

よく気づいたね! 彼しかいないと思ったんだ。Damonは僕たちの物語を語る人として適任で、過去から連れてきたかったひとりの人物だったんだ。とにかくDamonのアートワークしかないって感じた。すごく満足しているよ。

-解散前の前作『Relationship Of Command』に関して、Omar Rodriguez-Lopezは、Ross RobinsonAndy Wallaceのプロデュースやミックスに満足していなかったような様子が窺えます。今作の共同プロデューサーにはRich Costeyが起用されていますが、彼の仕事についてはどのように評価していますか?

『Relationship Of Command』は、作るのがすごく難しい作品だった。もちろん誇りに思ってるけど、自分たちが想像していた形にはならなかったんだ。Andy Wallaceを悪く言うつもりはなくて、僕たちがミックスの作業のすべてに立ち会うことができなかったがために、本来なら変えるべきところを変えられなかった。最終ミックスが困惑した感じに聴こえるなら、ラフなバージョンを聴いたら驚くと思う。頭が吹っ飛ぶような音になってるよ! いつかそのラフを公開したいと思ってるんだ。そのアルバムが好きな人は聴いたら面白いかも! 最後の仕上げには立ち会えず、そもそもがすごく難しい作品で、最後の方にはもう楽しいっていう気持ちが枯れかけてたから、とにかく早く終わらせたかったんだ。考えてみたら、それが終わりの始まりだったかもしれない。でもそこから僕たちの評価がすごく上がって、作品のレビューも高評価で、みんな僕たちのことに興味を持ち始めた。"今まで好かれてなかったのになんで突然?"って思ったよね。だから今回に関しては、みんなでこういう格言を作ったんだ。"誰かが声を出して何かをしたら、無茶苦茶に言われる"って。すごく酷い格言だと思うけど、例えば僕がバンドのビジネス面を押したり助けたりすると、誰かが物申してくる。Omarがアイディアを出してくると、誰かが物申す。だから最初、Omarがこの作品をプロデュースすることに対して緊張してたんだ。でももう僕たち自身は変わったし、彼はプリプロの時点から素晴らしい仕事をしていたよ。みんなそれぞれの意見を持ってるバンドだし、誰かだけの作品じゃないから、Omarもプロデューサーとバンドの一員としての存在を行き来してた感じだったよ。みんなの意見に耳を傾けて、いい仕事をしたと思う。で、レコーディングの途中でRich Costeyが加わって、新しい視野を持ち込んできたんだ。彼らはいいチームワークを見せてたよ。僕も他のバンドで経験したことがあるんだけど、意外とそのチームワークが難しかったりするんだよね。デリケードでいなくちゃいけなから。Omarはすごくデリケートな対応をしていたよ。

-去年は"SUMMER SONIC"で日本に来てくれましたが、あのときの日本でのライヴの感想を教えてください。また改めて日本に単独公演で来て、新作の収録曲をがんがんプレイしてほしいです。来日公演の可能性はありますか? 来日を待ち望んでいる日本のファンに何かメッセージをお願いします。

"SUMMER SONIC"は最高だったよ。僕たちにとってサマソニはすごく特別なものなんだ。初めて大人数の前でプレイしたのがサマソニだった。サマソニとかフジロックで感じるのが、日本って特別な何かがあるってことだね。みんなのリスペクトを感じられるし、その心地よさで、不思議と第二の故郷みたいな感覚になるんだ。日本のオーディエンスの前でプレイすることに、いつも安心感を覚える。他の国も日本みたいな感じならいいのに。今、また日本に行けるかどうかのプランを考えているところなんだ。日本のファンのみなさん、いつも応援してくれて本当にありがとう。僕たちの過去の作品を聴くときのように、どうかオープン・マインドで新作を聴いてね。みんなからの応援、本当に感謝しています。また日本に戻って、新しい作品をライヴでお披露目できる日を楽しみにしているよ!