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INTERVIEW

LIGHT THIS CITY

2011.06.30UPDATE

2011年07月号掲載

LIGHT THIS CITY

Member:Ben Murrey(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-08年にリリースされた4thアルバム『Stormchaser』が遠いアジアの国で今リリースされることとなったことについてどう思いましたか?

最高だね!あのアルバムは今でもとても誇りに思っているので、日本でリリースされるのはとても光栄なことだよ。いつも日本に行ってツアーをしたいと思っていたけど、そのチャンスを得ることなく解散してしまったので、最後のアルバムが日本の店頭に並ぶのは夢のようで素晴らしいね!

-リリースから3年経っていますが、今改めてこの作品を振り返っていただいても宜しいでしょうか?

プライドとノスタルジーの気持ちでいっぱいだ。バンドのキャリアの中で間違いなく楽しい時期だったし、バンド史上最もタイトでまとまりのある楽曲が揃ったアルバムだと言える。ギター・リフからソロ、Laura Nichol(Vo)のヴォーカルまで全てが以前のLIGHT THIS CITYに比べてワンランク上がっていた。今、アルバムを聴いても当時の新鮮さと興奮を感じることができる。

-日本盤のボーナス・トラックではCARCASSとBruce Springsteenを披露していますが、このカヴァーはいつ頃収録されたものでしょうか?

CARCASSのカヴァー「Heartwork」は2005年に『Remains Of The Gods』の制作中にレコーディングされたものだ。実際、レコーディングに参加しているのは僕とLauraだけだ。ギター、ドラム、ベースは全て僕がレコーディングしている。Bruce Springsteenの「Born To Run」は『Stormchaser』のレコーディング中、自然発生的に録音されたものだ。iPodでオリジナルの音源を流して、そこに僕が演奏を合わせたところから始まり、ツーバスを足したりして録音した。僕とRyan Hansen(Gt)はBruce Springsteenが死ぬほど好きなんだ。僕らにとってほんのジョークのつもりだったけど、結果的には凄く楽しかったよ!

-またCARCASSとBruce Springsteenというセレクトは誰の意見でしょうか?

両方とも僕の判断だよ。結果は良かったと思っている!

-あなたがたはCARCASSやAT THE GATESにも触発されてバンドを始めたとのことですが、その当時はまだアメリカではCARCASSやAT THE GATESはかなりアンダーグラウンドな存在だったのではないでしょうか?CARCASSやAT THE GATESを知ることになったきっかけを教えてください。

LIGHT THIS CITYが結成された頃、CARCASSやAT THE GATESは既に伝説的なバンドだったし、カルト的な存在だった。既に僕たちはスウェーデンをはじめとするヨーロッパ系バンドにのめり込んでいたから、彼らがどんなにアンダーグラウンドであっても関係なかったよ。それにアメリカでは優れたバンドの噂はファンによって瞬く間に広がる。LTCが本格的な活動を始めていた頃、僕たちはアメリカの無名デスメタル・バンドからIN FLAMESやAT THE GATESのようなヨーロッパの伝説的バンドまで、多くのアーティストから影響を受けていた。

-当時流行っていたメタルコア・サウンドというより、オーセンティックな初期メロディック・デス・メタルにスラッシュ・メタルの影響が強いですね。目指していた目標とするサウンドはどのようなものだったのでしょうか?

僕たちはただTESTAMENT, EXODUS, METALLICAのような80年代スラッシュやCARCASS, DARK TRANQUILLITY, IN FLAMES等のヨーロッパ系メロディック・デス・メタルに強く影響されていたバンドだった。“メタルコア”という言葉は昔、もっと偉大なものだった(CAVE IN, CONVERGE等)。しかし、今のメタルコアは当時のものとは異なり酷いものへと変わってしまった。僕たちは今メタルコアと呼ばれているものに影響されたことは一度もない!KILLSWITCH ENGAGEやAS I LAY DYINGといったバンドはとても安っぽい感じがしてつまらなかったので、そういったものとは距離を置くようにしていたよ。

-05年にProsthetic Recordsと契約する際はまだ現役高校生だったとのことですが、結成当時、メンバーはそれぞれ何歳だったのでしょうか?

結成当時、Lauraは15歳で僕は14歳だったよ。

-当時あなた方はDEATH ANGELやVADERという大先輩バンドと一緒にツアーを回る経験をしてきましたが、そういった経験豊かなバンドと一緒にツアーを回る中でバンドマンとして、また人間として成長した部分がありましたら教えてください。

あの頃のツアーはとても楽しかったよ。でも、最も学んだことは45歳になってまでアメリカのど田舎で60人のお客さんの前でプレイはしたくないということだった。VADERのようなバンドは音楽的には素晴らしかったのは確かだ。でも、彼らは僕たちに殆ど話もしなかったし、ロックスターでもないのにロックスターを演じようとしていた。LTCのメンバーはみんなパンクロック系のシーン出身で、そこでは誰も自分を実際よりも大きく演じようとはしない。メタル・バンドの場合とは違う。それが結果的にLTCを疎外することになったのも事実だ。それでも、ツアーを共にした殆どのバンドには多くの刺激を受けたし、ライヴやバンド内の人間関係についた多くを学んだ。