<PUNK GOES POP VOLUME 03>
どこがパンクだか分からないバンドが連なっているが、今最も注目されているシーン最前線のラインナップであるのは間違いない。その中でも注目曲をいくつかピックアップ。
先日"SCREAM OUT PARTY"で来日したばかりのBREATHE CAROLINAのTrack.1「Down」はビルボード1位を記録したJay Seanの3rd『All Or Nothing』(写真:左)収録曲。
原曲を生かしつつもエレクトロを増量しスクリームを加えることでBC節満開に。
そしてエレクトリーモ期待の新人WOE IS MEによるTrack.2「Hot N Cold」はKaty Perryの1st(写真:右)収録曲。曲名は知らずとも日本のお茶の間でも流れていたので誰もが聴いたことがあるはず。
パーティー感丸出しのブリブリなメタリーモ・トラックになっているので細かいことは抜きにしてとにかく楽しめる一曲。
THE WORD ALIVEによるTrack.7「Heartless」はKanye Westの4th(写真:左)収録。Kanyeのポップネス全開の曲を良くぞここまで激熱メタルコアで蹂躙したなと驚嘆する出来栄え。サビのメロディはクリーンで忠実に再現しているので聴き終わった後は意外と爽やかな気分(笑)。
そして国内盤のみ収録、Track.16のCROSSFAITHによるTHE PRODIGY「Omen」(5thアルバムに収録。写真:右)はボートラながらこのアルバムで1,2を争う強力なもの。原曲の長所を忠実に再現しながら、そこにブレイクダウン、スクリームなどのテイストを的確なポイントに挿入するセンスは抜群。
先日の"SCREAM OUT FEST"でも披露し、異常な盛り上がりを生んでいたが、彼らの今後のライヴの定番になるのでは!?
<PUNK GOES CLASSIC ROCK>
『PUNK GOES POP』に比べるとタイトル通り収録バンドがパンク系が多い(笑)。ただ70~80年代のレジェンドをカヴァーしている分、一部"これはカラオケか!?"的なカヴァーがあるのはご愛嬌(笑)。
HIT THE LIGHTSがカヴァーしているのはTrack.1「More Than A Feeling」はBOSTONによる1stアルバム(写真:左)に収録。このアルバムは全米だけで1700万枚を売り上げているモンスター・アルバム。76年リリースという35年前の曲だがHTL的エモ・パンク調のカヴァーで新鮮なものに。
THE SUMMER SETによるKISSのカヴァーであるTrack.5「Rock 'N Roll All Nite」は誰もが知っている白塗りの化粧と奇抜な衣装で有名なハード・ロック・バンドKISSの75年リリースの3rd(写真:右)収録のヒット・ソング。KISSのシアトリカルなサウンドを持ち前の爽やかな青春ポップ・パンクでうまく料理している。
先日最新アルバムを出したばかりのA SKYLIT DRIVEがカヴァーするTrack.7「Separate Ways(Worlds Apart)」(8thアルバムに収録。写真:左)はAORシーンNO.1バンドJOURNEYの曲。忠実にカヴァー(コピー?)するバンドが多い中、彼らはハイトーン・ヴォーカルにスクリームにメタリックなバックとうまい具合に自己主張している。
そして国内盤のみ収録されているLOSTによるTrack.16「Runaway」(1stアルバムに収録。写真:右)はNO.1ハード・ロック・バンドBON JOVIのカヴァー。HIROKIの超絶ハイトーン・ヴォイスは本家Jon Bon Joviの渋い声とはとっても対照的。キーボード・サウンドは80年代的、ギターとスクリームはメタルコア的となんとも言えないアンバランスが中毒になる一曲。