BLINK-182が解散(実際には活動休止)を発表した2005年に、BLINK-182のTom DeLonge(Vo&Gt)を中心に結成。Tomとは旧知の仲で、一緒にサイド・プロジェクトBOX CAR RACERをやっていたHAZEN STREETのDavid Kennedy(Gt)、そして、元THE OFFSPRINGのAdam "Atom" Willard(Dr)、THE DISTILLERSのRyan Sinn(Ba)という、精鋭揃いの"スーパー・バンド"として世界中のキッズが注目する中、1stアルバム『We Don't Need To Whisper』をリリース。これまでの、BLINK-182とは全く違う音楽性を打ち出し、ファンを驚かせた。また、SFマニアのTomらしく、SF映画のようなイメージをアートワークに用いたり、パンクを聴く前にニューウェイヴに傾倒していたこともあって、シンセ・サウンドをフィーチャーするなど、"Tomがやってみたかったこと"がAVAの作品には凝縮されている。2007年には、Ryanに代わるベーシストとして、30 SECONDS TO MARSのMatt Wachterが加入し、2ndアルバム『I-Empire』をリリース。アルバムからのリード・シングル「Everything's Magic」がネット上でリークし、正式なOAより前にカリフォルニアのロック専門ラジオでリクエスト1位、iTunesのロック・チャートで3位を記録するという異例の事態を巻き起こす。その後、バンドはWarped Tour 2008に参加、WEEZERのサポートで全米ツアーを行った。2009年には、TomがBLINK-182としての活動を再開してツアーに出たため、AVAの活動は一時的に休止する。メンバー個々の活動が落ち着ついたところで、2010年に3rdアルバム『Love 』を配信限定(しかもフリー・ダウンロード!)でリリース。この作品は、リリース48時間で50万ダウンロードを記録、史上最も多くダウンロードされたアルバムという記録を打ち立てた。そしてアルバムのリリース・ツアーの後、Tomが再びBLINK-182のアルバム制作に入ったため、一時的にプロジェクトを凍結。2011年、前作『Love』とニュー・アルバム『Love Part Two』をコンパイルした新作を"LOVEプロジェクト"の完結編として、発表する。
◆ New Album 『Love Part One & Part Two』 ◆
GENRE:ALTERNATIVE ROCK
FOR FANS OF:U2,KEANE,GREEN DAY,BLINK-182
GENRE:ALTERNATIVE ROCK
FOR FANS OF:U2,KEANE,GREEN DAY,BLINK-182
言わずと知れたポップ・パンク界のスーパー・スターBLINK-182のTom率いるオルタナティヴ・ロック・バンド、AVA。1stアルバム『We Don't Need To Whisper』をリリースした時は、BLINKとのあまりの方向性の違いにファンを戸惑わせたが、作品の完成度と、ただのプロジェクトにとどまらない着実な活動で、現在ではBLINKに負けず劣らずシーンの重要バンドとして、成熟した存在となっている。そして、そんな彼らのクリエイティヴの集大成とも言える、"LOVEプロジェクト"の完結編 / 完全版が、遂にその全貌を明らかにした。アルバム全体を浮遊感のある壮大なシンセザイザーの響きが取り巻く中、力強くドラマティックなリズムと、何処か温かみのあるギター・サウンドが血を通わせる、"生きた"作品だ。Tomのヴォーカルもまずます情感に溢れて、"孤独な宇宙飛行士"を描いた映画版『Love』のストーリーを物語るように響き渡る。1曲毎のクオリティの高さは勿論、コンセプト・アルバムとして、トータル的に芸術性の高い作品に仕上がっている。 (山本 真由)