INTERVIEW
VANISHING LIFE
2016.12.20UPDATE
2017年01月号掲載
Member:Walter Schreifels(Vo)
Interviewer:山本 真由
-中でも特にアグレッシヴでメロディアスでもある、シングル曲の「People Running」は2年前にすでに発表されていますが、この楽曲ができたときからアルバムの構想はあったのでしょうか?
そう、「People Running」は最初に作った曲で、自分たちのスタイルを確立するうえで重要な曲だったよ。Jamieが曲を作ってくれて、すぐに惹かれたね。プリミティヴなサウンドなのに印象的なテンポの変化なんかはとても知性を感じさせるし、繊細ささえ内包している。この曲と「Vanishing Life」が完成したと同時にアルバム契約もできた。明らかにアルバム構想のきっかけになった曲だよ。
-それぞれ多忙なメンバーのスケジュールを合わせるのも大変だったのではないかと思いますが、楽曲制作やレコーディングはどのようなプロセスで行われたのですか?
スケジュールを合わせるのは本当に大変だった。メールでデモをやりとりしながら曲を作り上げていって、練習がてら2015年の"SXSW"に出演、アルバムはその1、2ヶ月後に録音したんだ。実際、非常にスムースに事が運んだね。
-今作のプロデューサーは、これまでにTHE USEDやMatt Skibaなど、様々なバンドの作品を手掛けたプロデューサー/エンジニアのDave Warsopですが、レコーディングの雰囲気や、印象的だったエピソードを教えてください。
シングルはDavey(Dave Warsop)が時間を作ってくれてハーレー・スタジオで録音したんだけど、出来に満足していたからアルバムもごく自然に"同じスタジオでレコーディングしよう"ってことになった。Daveyはホントいい奴さ。ほんのちょっと前、LAで再会したばかり。また一緒にやりたいね。
-また、GLASSJAWのDaryl Palumboが、収録曲のいくつかでマスタリングを手掛けているとのことですが、彼の存在はVANISHING LIFEの楽曲にどのような影響を与えましたか?
Darylは良き友人でもあるんだ。ロングアイランドにスタジオも所有していて、今年の頭にレコーディングをしたばかりだよ。最高に楽しかった。彼のセンスを信頼しているし、友人と一緒に仕事をするのはリラックスできていいもんだよ。
-このバンドは1作限りのプロジェクトなのでしょうか? それとも、それぞれのバンドと並行して今後も活動を続けていくのでしょうか?
他にもたくさんの曲がある。年明けにさらにレコーディングをする予定だよ。
-今後のライヴ活動について教えてください。今作を携えてのワールド・ツアーや、日本でのライヴは予定されているのでしょうか?
ちょうどUSツアーを終えたばかりで、2月にヨーロッパ・ツアーを控えている。日本でもライヴをやりたいね。いつでも呼んでよ。
-また、日本でライヴを行うとしたら、どのような会場や環境を希望しますか?
日本だったらどの会場だってOKだ。ライヴってのは場所じゃない。俺にとっては大勢の人と一緒に音楽を体験することなんだ。
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
ミュージシャンとしてのキャリアの中で、他のどの場所よりも日本でのライヴを楽しんでいる。とにかくファンが最高にクールなんだ。素晴らしいファンはもちろん、日本食も大好きだよ。