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INTERVIEW

SilberStyle

2013.10.09UPDATE

2013年10月号掲載

SilberStyle

Member:イトウショウ (Vo/Gt)

Interviewer:ムラオカ

-自分たちのサウンドの特徴や音楽性を言葉で表現してもらえますか?

僕が曲を作ったり、ステージに立つ上で意識しているテーマのひとつに"日常的非日常"というワードがあります。たとえばディズニーランドって千葉県っていう現実世界の日常の中に、夢の国っていう人工的に作られた非日常があるじゃないですか。僕はライヴやCDもそういうものにしたいんです。つくられた非日常かもしれないけど、日常の中に起こりうるささやかな幸せを祝福したいなって。そういう想いが今回の"Unscience Fiction"っていうアルバム・タイトルの着想にもなってたりして。直接サウンドの特徴を形容する言葉ではありませんが、自分たちのサウンドを築き上げていく上でとても大切な精神的な支柱になっています。

-Track.5に収録されているインスト・トラックの「A Parade In My Room」はいいアクセントになっていて、SilberStyleのまた異なる魅力の一面が伺えますね。インストのトラックを収録することになった流れを教えていただけますか?

インストのトラックはデモ時代から必ず音源に収録するようにしてます。デモもシングルもアルバムも、音源というひとつの作品を作る上で、単なるライヴでやってる曲の寄せ集めにしたくはないなと思ってて。たぶんリスナーが日頃僕らの音楽に触れる機会というのはライヴよりも圧倒的にCDの方が多くて、その媒体に何らかの作品性や意味付けを与えるのがインストの役割だと思ってます。ライヴでは体感できない、CDならではの作品としての楽しみを作りたいなと。

-Track.6「The Night Before Tomorrow」は、この作品中唯一の日本語詞の曲ですね。英語詞でも成り立つところをあえてここに日本語詞の曲を収録したのはなぜでしょうか?

作詞は全部僕がしているんですけども、もともと英語詞じゃなきゃっていうこだわりは全くなくて。作る時に口ずさんでたフレーズがたまたま日本詞だったり、曲のテーマを考えた時に出て来たワードが日本語で大事にしたいものだったので、この曲は日本詞にしました。あとはこの曲だけメイン・ヴォーカルにオートチューンがなくて、1曲だけオートチューンも英語詞もない丸裸のような曲があっても良いかなと思って作りました。

-SilberStyleとしての将来の目標を教えてもらえますか?

たぶんやってることとしては全く新しい音楽だと思うので、僕らのことを真似するバンドが出て来たら嬉しいですね。あとは最近海外のバンドと一緒にライヴさせていただく機会もあって、僕らもいつか世界を舞台にして活躍できるようになりたいなっていう夢はあります。個人的に海外は大好きですし。

-リリース後の予定を教えてください。

10月の栄R.A.Dでのリリース・イベントを皮切りに、来年の2月までリリース・ツアーを回るので、とにかくライヴ、ライヴですね。本数的に見ると今までのツアーと比べても決して規模の大きいものとは言えませんが、その中でレーベル・ツアーがあったり、今回のツアーで初めていく土地もあるのでとても内容が濃くなると思います。

-最近名古屋のロック・シーンがアツいように感じます。実際のところそこで活動しているあなた方から見ていかがですか?

地元のシーンに同世代のバンドが多いのはとても刺激的で、僕らを成長させる1番の要因だと考えています。仲間のバンドが先にリリース決まったり、ビッグ・ネームのツアー・サポートが決まったりすると悔しいって思いますし、でもそういう気持ちがある中で活動できているのはとても幸せなことだなと。もちろん日頃はプライベートも含めてみんな仲良しですし、時に一緒にツアー回ったりして県外でライヴをやった時の結束感はたまらないですね。名古屋のシーンが熱い、って言われた時にそこに僕たちの名前が入れるように頑張りたいです。

-名古屋出身でおススメのバンドがいましたら紹介してください。

同世代のTHE SWiTCHERSというバンドが僕は好きで、ジャンルは全然僕たちと違うんですけども、彼らの音楽と向き合う姿勢は本当尊敬してます。バンドというよりミュージシャンという言葉が彼らには似合うと僕は思ってて、ライヴ力はもちろん、楽曲のクオリティや人間性もとても魅力的なバンドです。

-最後に激ロックを見ているロック・ファンにメッセージをお願いします。

なかなか聴いたことのない音楽をやっていると思いますが、いろんな人が楽しんでもらえるような要素を幾所にもちりばめたつもりなので、騙されたと思ってぜひ一度聴いてみてください。そして少しでも良いなって思ったらツアーに足を運んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。