INTERVIEW
SUGARCULT
2009.03.04UPDATE
Member:Marko DeSantis(Gt)
Interviewer:MAY-E
-あなた方がデビューしたポップ・パンクの全盛期と比べて、最近ではキッズの人気を獲得する音楽的ジャンルがポップ・パンクから、いわゆるエモと呼ばれるようなサウンドに移行しつつありますね。ワープトツアーやバンブーズルのラインアップを見てもそれは明らかですが、あなた方から見て最近の音楽シーンをどう感じていますか?
音楽シーンが、多様性を増してきてるのがすごく良いと思う。様々なアイディア、昔のアイディアに新しいクリエイティブさを加えたものが出てる。皆が同じルックス、サウンドなのは大嫌い。つまらないよ。ポップ・パンク、エモ、ハードコア...。そういうラベルは、人々のマインドを閉じ、自分が何派かを固めさせるだけ。音楽は決してそうであっちゃいけない。
音楽はマインドを開く事、ひとつになり人生を喜び、システムに反抗したり、孤独な時の支えになるもの。『ブリトニー・スピアーズ』だろうが『バッド・レリジョン』だろうが、人生を音楽に捧げる人全員を尊敬するよ。
-また、最近共感を覚えるアーティストはいますか?元MIDTOWNのGabe Saporta(COBRA STARSHIP)はいかがでしょうか?
Gabeの名前を挙げたのが面白いね。彼は古い友人だよ。2001年のワープド・ツアーの時、MIDTOWNと僕らは一緒のバスに乗ってたんだ。だから、彼らのヘンな話は沢山語れる!チャレンジし前進するアーティストを尊敬するね。彼がCOBRA STARSHIPという新しいバンドを作り、新しいサウンドを放っている事はスゴイと思う。
MIDTOWNの名で出したら皆が混乱するよね。僕らはいつでもSUGARCULTのロックサウンドを絶やさない事を誓っていい。アルバム毎に変化し進化するけど、いつでも最高のものを作るよ。いつかサウンドを大きく変えようと思う時が来たら、それはもうSUGARCULTと呼ばないと思う。サイドプロジェクトをして他の音楽スタイルを追求するのは、とても良い事だと思う。アーティスティックなエッジを磨き続けられるし、やる事全てがよりインスピレーションに富んだものが出来ると思う。
-あなた方のサウンドは時代に関係なく、キッズのハートを掴んで離すことはありません。私自身も、久しぶりにデビュー・アルバム"Start Static"を聴いてやはり胸が熱くなりました。それはやはりメロディーの素晴らしさにあると思います。メインソングライターや楽曲作りの過程は、この10年の間に変わりましたか?
もちろんミュージシャンとしても人としても成長したけど、結局の所は、4人の男が楽器だらけの部屋でアイディアを練ったり捻ったりして良い曲を作り上げるだけ。5曲がいっぺんに出来る事もあれば、1曲で何ヶ月も試行錯誤を繰り返し、激しい言い争いや傷だらけのエゴを生んだりする場合も多々あるよ!
-サード・アルバム『Lights Out』はポップ・パンクに留まらず、モダン・ロックやニュー・ウェイヴにも寄ったサウンドでバンドの新境地を見せてくれましたね。バンドにとって変化は大切だと思います。ファンがバンドに求めるサウンドと、新たに挑戦したいサウンドとの間に苛まれることはありますか?
よくよく考えてみると、ポップ・パンクっておかしな表現だよね。パンク自体、ポップに対抗するものとして生まれたのに!質問については、あまり心配した事ないよ。僕らは、THE BEATLESから70sのブリティッシュ・パンク、NIRVANAから今の良い音の全ての影響を受けている。結成当初から自分達の事をロックンロール・バンドと呼んで来た。ギター、ベース、ドラムがいて、女の子とメンタルヘルスについての3分の曲を歌うようなね!それがロックだと思う。
SUGARCULTは、メジャーなムーブメントからラブコールを受ける事が沢山あったけど、僕らはいつも自分達のビートで進んで来た。そして10年経った今、僕らが業界でなんとラベルを付けされようと、ファンは僕らのサウンドを信じてくれていると思う。
-オリジナル・アルバムはしばらくリリースされておりませんが、こちらを楽しみにしている日本のファンも沢山おります。オリジナル・アルバムや来日公演の予定はありますか?
秘密だよ!
-11年目以降のSUGARCULTの目標は?
未だにスタートしたばかりみたいな気分だから、未来なんて分からないな。一つだけ確かなのは、前作と同じかそれ以上のモノが出来ると確信するまで、アルバムはリリースしない。ほとんどのバンドはこんなに長く続かないから、時を越える作品を作り、ファンの皆に信じられる何かを与えて続けていきたいよ。