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INTERVIEW

FIDDLER'S GREEN

2009.02.07UPDATE

FIDDLER'S GREEN

Member:Ralf 'Albi' Albers

Interviewer:吉野将志

-最新作「Sports Day At Killaloe」を聴かせて頂きました!! 今作は傑作アルバム「Drive Me Mad!」のアイリッシュ・パーティー感に、スカやレゲェなどのテイストも導入されており、あなた方の音楽的要素すべてが詰め込められているようなアルバムで、とっても気に入っております。新作を完成させた今の気持ちを教えてください。

僕にとっても最高のアルバムさ。今作はもう一人のシンガーでギタリストでもあるPatが加入してからは2枚目のアルバムでね。彼が入ってこの2年、150回以上もライヴをやって、ツアーを廻って、最終的にはメンバー全員が曲を書けるようにまで成長したよ。そんなこんなで、皆それぞれが曲を作ってスタジオに持って来てさ。困った事に全ての曲が良かったんだ(笑)。アルバム中でどの曲がレギュラー曲でどの曲はベンチだとか決めれない程にね。この事はとても誇りに思っているんだ。特にたいていの曲をスタジオの一発録りで録音出来たってことが誇りさ。

-新作一曲目「Bugger Off」は、前作「Drive Me Mad!」の一曲目「Irish Air」を聞いた時のような衝撃で、本当にやられてしまいました(笑)

そうだね。両方共パンクな曲で僕も好きだよ。上品かつ生意気でね(笑)レコーディングでもライブみたいに掛け合いを録ったよ。全力で酔っぱらってね。「Bugger Off」のサビの駆け引きを聴いたかい?僕が「失せろ!(Bugger Off!)」って言うとコーラスは「うるせーてめーが失せろー!(F**k You!)」って歌ってるんだよ。とても楽しかったよ。僕らは全力で楽しんで演奏する。そして全力で罵倒する(笑)だからオーディエンスも我慢しなくていいんだよ(笑)。

-「Sports Day At Killaloe」というアルバム・タイトルにはどのような想いが込められているのでしょうか?

07年の秋にアイルランド・ツアーをしたんだ。そこでキラルーでも公演してね。凄く素晴しい場所だったよ。いつかここでゆっくり暮らしたいなーって思ったね。その時に偶然「Sports Day At Killaloe」って書いてあるポスターを見かけたんだ。そこからインスピレーションを受けたよ。


-今作でチャレンジしたことがあれば教えてください。

いつもアルバムを作る時はチャレンジはしているよ。音楽に対する制作意欲を上げる為にね。それが重要なんだ。特に今作と前作での曲にはチャレンジが多かったね。

-5曲目「Sporting Day」はスカ・テイストのある楽曲に、7曲目「Change」にはレゲェテイストのある楽曲に仕上がっており、とても気に入っております。これらはあなた方にしか出せない個性なのでは?と思っているのですが、そのような自負はありますか?

そんな風に感じてくれてありがとう!こんなにも色んなジャンルを混ぜ込んだバンドもなかなかいないと思うよ。特に僕らはよくレゲエを取り入れるんだけどね、そこには理由があるんだ。アイリッシュ・ミュージックとレゲエって実は似てるんだ。今までなんで誰も気付かなかったんだ!?って程だよ。だから自然とアイリッシュとレゲエを混ぜて演奏する事が多いね。アルバム全曲スピード・フォークじゃ疲れちゃうだろ?そんな時、レゲエが一番しっくりくるんだ。

-今作には通常より多い19曲もの楽曲が収録されていますね。収録曲が多すぎるとアルバムとしての統一感に欠けてしまうというリスクもあったとは思うのですが、なぜ今作には19曲も収録したのでしょうか?

何故ならね、僕らには創作意欲溢れる野郎共が6人もいるんだ。皆それぞれが違ったキャラクターのアイリッシュ・ソングを持ち寄ってね。更に僕らはアイルランドのトラディショナル・ソングも絶対に取り込みたいんだ。FIDDLER'S GREENカラーに染め直したアイリッシュ・トラディショナル・ソングをね。今でも多くのトラディショナル・ソングのレパートリーを増やしているよ。特にあまり知られていないような曲をね。そうこうしていると、どんどん曲は増えていくんだ。最終的に僕らはライヴを新曲のみの60分で勝負したいんだ。だから今作はとても良いアルバムが出来たって思うよ。

-アイリッシュ・パンクサウンドを聞いていると必ずといっていいほど郷愁の想いが込み上げてくるのですが、あなた方は演奏していてそんな想いを感じたことはありますか?もしあるとするならば、その気持ちはなぜ生まれてくるのだと思いますか?

いや、郷愁の気持ちとはちょっと違うかな?僕らはお互いアイルランド人じゃないんだ。でもアイリッシュ・ミュージックから出るパワフルなエモーションは感じるね。特にバラードから。ライヴ中もねー。うん、またアイルランドに行きたいなって気持ちにはなるね。アイルランドにはしょっちゅうライヴで行ってるんだけどね。07年に一週間のツアーを行ったんだ。あれは最高だったよ。本当にまた行きたいね。

-最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

ありがとう!FIDDLER'S GREENを楽しむ準備は出来たかい!?