21世紀の新世代メタルを代表するバンドのひとつとして音楽シーンを席巻してきたLAMB OF GODは、2009年リリースの『Wrath』と、2012年リリースの『Resolution』が連続して全米チャート・トップ3入りするなど、トップ・バンドへの座を邁進してきた。だが2010年5月、チェコのプラハ公演でステージに上がった少年をヴォーカリストのRandy Blytheが押しのけ、その少年が頭を打って死亡するという事件によって2012年にRandyが逮捕される。Randyは無罪となったが、この事件によってバンドは一時活動停止に陥り、その音楽性に影を落とすことになった。そして2015年、ニュー・アルバム『VII: Sturm Und Drang』をリリース。“凄まじくダークで、多様なサウンド”とRandyが語るこのアルバムは、事件を経たバンドの怒りと哀しみが轟音の塊となって襲い掛かる作品だ。