1990年以降“ニューメタル”というジャンルが確立されたが、そのパイオニア的存在のKORN。Jonathan Davis (Vo)の唸りと叫びを用いた独特なヴォーカルとそのダークでへヴィかつヒップホップの要素も取り入れた音像があまりに多くのフォロワーを生んだ。Jonathanが幼少時に虐待を受けていたこと、若い頃に葬儀屋で仕事をしていたことなどが影響しているとされるそのダークな世界観も特徴的で、Jonathanはカリスマとしてその時代のいわゆる“ジェネレーションX”たちの代弁者としても高い評価を得た。デビュー・アルバム『Korn』がリリースされて今年で20年を迎える。デビュー作以外のすべてのアルバムが全米アルバム・チャートのトップ10以内に入っており、その内2枚は1位を獲得している。2011年に発表した『The Path Of Totality』では、SKRILLEX、NOISIA、KILL THE NOISE、12TH PLANETらエレクトロ・ミュージック系アーティストとのコラボレーションで話題を呼んだ。そして2013年に通算11枚目のオリジナル・アルバム『The Paradigm Shift』をリリース。今作は一時バンドを抜けていたギタリスト"Head"が約8年ぶりに復活してのアルバムとなる。